神保ひとで『エローワーク』
徐々に抑え切れなくなってきたゾンビとしての“本能”が礼弥を苦しめていますが、最悪のタイミングでその本能が再び目覚めてしまいましたなぁ。ゾンビを描く上では重要な、死という自然の摂理を越えたことの重い代償と言えましょう。
さて本日は、神保ひとで先生の『エローワーク』(ジーウォーク)のへたレビューです。なお、先生の前単行本『家族でイこうよ!』(コアマガジン)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
タイトル通りに様々な職場で頑張るお姉さんとの棚ボタ系エロ展開が楽しめる作品集となっています。
収録作はいずれも読み切り形式の短編で計9作。1作当りのページ数は8~26P(平均20P弱)と変動はありますが、平均的には標準を多少下回る程度のボリューム。
題材の関係もあってストーリー面での読み応えはあまりなく、エロの量的満足感を追求した抜きツールとして構築されているという印象です。
【やや強引にエロへと雪崩れ込むイージー展開】
様々なタイプの勤労美女とのエッチを楽しむことになる状況を、どちらかと言えば軽い雰囲気のコメディ仕立てで描くタイプであり、棚ボタ的な幸福感やエロへと至るドタバタ感を味わうことができるのが魅力。
ただし、テンションの高い快活なラブコメディを期待するのはやや避けるべきであり、特に男女の甘いラブラブ感をお求めな方には不向き。
よってレイプ的な展開になったり、不倫エッチが描かれたりするのですが、シナリオ分量が短く、かつ軽めの作劇であるため、話として暗い方面に沈み込むことはなく、ヒロイン陣が不幸の泥沼に落ちるようなことはありません。
バットエンド的なラストに関しても、ヒロイン側の性欲が開花してすっかりエロエロになってしまう程度であり、悪いことをした男性に罰が下されたり、ギャフンオチでまとめたりと、各作品の終幕までお気楽さを保っています。
繊細な感情描写や展開の技巧とは無縁であり、シナリオ重視派には厳しいものはあるでしょうが、働くお姉さんの痴態をたっぷりお届けするということに特化しており、抜きツールとしての作劇という側面で程良くまとまっているという印象です。
【スレンダー巨乳タイプの働くお姉さん達】
設定年齢によって特段の描き分けをしているわけではありませんが、各作品の働くお姉さん達はハイティーン~30歳前後(推定)の年齢層で、20歳前後~20代半ば程度の美人さんが人数的には中核。
なお、働くお姉さんキャラと切っても切れない関係にある衣装面ですが、ウェイトレスさんの制服や、勢子の法被+胸サラシなど個性を発揮しているケースもしっかりある一方で、保母さんやAV女優さん(ただし勘違い)など、衣装に関して明確な定型のない職業もちょこちょこ登場しているため、視覚的な分かり易さや華やかさはやや弱めとなっています。
加えて、割合に徐々に衣装を脱がせて、少なくともエロ展開終盤には全裸エッチになるケースが多く、この点でも衣装面をあまり重視しない傾向を示していると言えるでしょう。なお、美人さんなヒロインに対して、割合に劇画チックなおっさんキャラを登場させて美醜の対比させることがあるため、苦手な方は要留意。
最先端とは言い難いものの、訴求層が広めの二次元絵柄は単行本を通して安定しており、表紙絵ともほぼ完全互換。やや無理にキャッチーネスや濃いめの官能性などを添加している分、多少クドさやアクも感じる絵柄ではあります。
【攻撃的&嗜虐的なエロ演出を基調とする濡れ場】
各作品のページ数の都合上、エロシーンの分量にも多少の変動がありますが、上述した様に濡れ場へ向かってまっしぐらな作品構築である分、エロシーンの占有率の高い抜きツールとなっています。
勢子さんが大好きな牛とラブラブ獣姦というトンデモネタが飛んでくる短編「勢子ぬ春」といった作品もありますが、基本的には男女いずれかが性行為のアドバンテージを取り、片方はされるがままに快楽に溺れていくというオーソドックスな展開が基本。
もっとも、綺麗なお姉さんがエッチなトラブルに巻き込まれてしまうという展開が多いため、主導権を握るのは専ら男性側であり、前述した通りに場合によっては凌辱チックな展開となるケースもあることには要留意。その場合には、男性2人を登場させて二穴挿しを描き、アナルセックス等を絡めてきます。
構図に関してやや単調さを感じないわけではなく、シンプルに大ゴマとコマぶち抜き絵を連発する画面構成ではありますが、結合部見せ付け構図も含めてストレートな淫猥さで力押ししているのは長所でもあるでしょう。
射精シーン自体は1回のみというケースもありますが、女性側の絶頂を含めればエロの山場を複数設けており、押し広げられた前穴and/orアナルの中に白濁液を注ぎ込むフィニッシュシーンを大ゴマでお届け。その後、絶頂の余韻にひくつく秘所をアップ構図で描写して追い打ちをかけているのも特徴です。
やや物足りなさはありますが、コンセプトには忠実で、かつ十分に攻撃的なエロ演出もあって抜きツールとしては相応に有用という印象です。
個人的には、整体師さんが経営のためにも大奮発サービスな短編「葉月さん揉んだり蹴ったり」が一等お気に入りでございます。
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