イギリス・ロンドンのフォトグラファーAna Oliveiraさんが手掛けた作品、『Identidades II | Identities II』。ここに写るのは、60年という長き歳月がもたらした、人間の顔の歴史というべきものです。
ふたつ並んでいるのは、60年間、つまりおよそ半世紀という歳月を隔てた同一人物の写真。月日は、いかに人間の姿かたちを変えるか。それをまざまざと見せてくれる写真の数々に、あなたも思わず唖然としてしまうかも!?
ほぼ同じ角度、同じ服装で撮影されているにも関わらず、写真に写るふたりが同一人物とは、とても思えません。しかし幾ら大まかな外見が変わったところで、ひとつひとつのパーツや面影はやはり、その人物を雄弁に物語っているよう。
だから強いて言うならば、両者は親子に見えるかもしれません。そう考えると、「今現在は似ていなくとも歳をとると親の顔そっくりになる」、という説も腑に落ちます。
若さに充ち満ちた顔と、歳をとるごとに経験を重ねてきたからこそできあがった老人たちの顔。「自分はあと数十年後、一体どんな顔になるのだろう」と考えずにはいられない、非常に興味深い作品ですね。
(文=田端あんじ)
参考元:Behance
すべてのトピックスをみる - livedoor トップページ