PM2.5:山口と熊本に注意喚起 暫定指針超え
毎日新聞 2013年03月05日 11時24分(最終更新 03月05日 16時48分)
熊本、山口両県は5日、大気汚染の原因になる微小粒子状物質「PM2.5」の県内1日平均観測値が、国の暫定指針(1日平均大気1立方メートル当たり70マイクログラム)を超えると予想し、県民に対し外出を控えるなどの注意喚起をした。
熊本県は5日から、午前5〜7時に県内の1カ所でも85マイクログラムを超えた場合、県民にメールなどで注意喚起する対応を始めたばかり。県によると、同日午前8時に同県荒尾市で110マイクログラムを観測するなど高い値を測定したという。石原伸晃環境相は同日熊本県に、環境被害があった場合、情報提供するよう求めた。
山口県では4日夕から山陽小野田市などで85マイクログラムを上回る値を観測。県のホームページを通して、県西部3市に外出自粛などの注意喚起をした。
一方、福岡市も5日、PM2.5の1日平均値が、国の環境基準(1日平均値で大気1立方メートル当たり35マイクログラム)を超え、51マイクログラムになるという予測を発表した。先月15日に予測情報の公表を始めてから、環境基準を超える予測は同23日以来2回目。ただし、前回は最終的に基準を下回った。
市は過去2年間のデータなどから、午前6時までの1時間に39マイクログラムを超した場合、1日平均で環境基準を超えると予測。5日午前6時には市内に8局ある測定局すべてで39マイクログラムを超えた。
また、4日は8局中7局で1日平均の基準値を超え、1局が35マイクログラムちょうどだったが、市は「基準超過」を予測していなかった。【丸山宗一郎、井上俊樹】