5回、岩田(右)に声をかける阪神・西岡=京セラドーム(撮影・中川春佳)【拡大】
結果が求められたマウンドでもあった。前回16日のロッテ戦(QVC)は5回11安打5失点と炎上。高めにボールが浮くなど、本来の姿が影を潜めていた。
和田監督は「きょう(岩田が)いい投球をしてくれないと開幕に心配になってくるかなというところだった」と胸の内を明かした。それだけ、首脳陣も状態を気に掛けていたが、左腕が、らしさ満点の投球で杞憂に終わらせた。予定通り、開幕2戦目の30日のヤクルト戦へ向かう。
「何球か抜けた球があったり、反省点はある。そこがシーズンだと命取りになりますから」
反省の弁を述べた後は大阪桐蔭高の後輩、D1位・藤浪を車の助手席に乗せて、帰路についた。29歳の岩田は若手に慕われる、よき兄貴分。その頼もしい背中でチームも力強く牽引する。 (小松 真也)
(紙面から)