安藤(中)は打者2人をピシャリ【拡大】
前日22日のオリックス戦(京セラD)では、安藤が先頭打者に四球を与えれば、福原は2四球に暴投ありの4失点。不安を露呈したが、1日で立て直す修正能力は、さすがベテランというところ。
2点リードの七回一死走者なしから登板した安藤は、川端の三振を含む快投。「きのうは四球を出したので、うまく修正できた」。バトンを受け取った福原も八回を、7球での3人料理。「まぁまぁよかったです。開幕へしっかりやるだけ」。両者とも手応えをつかんだ“挽回”マウンドで、抑えの久保へとつないだ。
「本番が大事なんで、仕事をこなせるように調整していくだけ。(球の精度は)もっと上げないといけない。悪いなりにも抑えないといけないポジションなんで」。新守護神も最後を3人斬りで締めた。
ただのオープン戦の1勝ではない。この新リレーでの逃げ切りは、シーズンで何度も演じたい展開そのもの。2005年はジェフ(J)、藤川(F)、久保田(K)のJFKの活躍で優勝を果たした。勝ちパターンの熟成が、8年ぶりの頂点へと直結するのは、間違いない。
JFKとタイプは違う。計103歳の右腕トリオは当然、フレッシュでもない。だが、代え難い経験と実績を持つ。3・29開幕からAFKがフル回転する流れとなれば、それだけ覇権へと近づくことになる。 (栃山 直樹)
(紙面から)