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福島の避難区域 学習道具を持ち帰り
3月24日 17時31分

原発事故に伴う避難の指示が引き続き町の大半に出されている福島県楢葉町の中学校で、生徒たちが校舎に残されたままになっていた学習道具を持ち帰りました。

福島県楢葉町は、去年8月の避難区域の見直しで、立ち入りは自由になりましたが、引き続き町の大半に避難の指示が出されていて、まだ住むことはできません。
町の学校の校舎には、原発事故のあと、子どもたちの持ち物がそのまま残されていることから、町は希望者に返還する機会を設けています。
去年の夏休みに小学校で行ったのに続き、ことしの春休みは、24日までの2日間、中学校で行われ、当時の生徒や保護者合わせて18組が訪れました。
地震で、天井が落下したり黒板が剥がれたりした教室もあり、訪れた生徒や保護者は、机や教科書が散乱した教室の中を気をつけながらゆっくりと歩き、文房具や学習道具など思い出の品を探していました。
当時中学2年生で、いわき市内の高校に進学した男子生徒は、「ずっと探していた筆箱が見つかって、懐かしくなりました」と話していました。
また、子どもから頼まれて訪れた父親は、「地震の被害に驚きました。頼まれた筆箱は見つかりませんでしたが、息子が写っている写真やリコーダーがあったのでよかったです」と話していました。

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