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中国の戦略石油備蓄、2020年に8500万トンに増加

 WTI原油先物価格は高騰し続け、1バレル90ドルを突破し、2008年10月ぶりに最高値を更新した。高騰する国際原油価格に加え、中国国内では石油不足が発生したことを受け、中国が進める戦略石油備蓄基地の建設に対する懸念が生まれている。

 2020年の中国の戦略石油備蓄は90日分に

 中国の戦略石油備蓄基地の建設に関する討論は2000年に始まった。2003年に原油価格が高騰してから、中国の原油輸入量も大幅に増加した。国家発展改革委員会は2007年12月18日、中国国家石油備蓄センターの設立を発表した。中国の戦略石油備蓄の管理体制の強化を目的としている。政策担当者は、15年で3期に分けて石油備蓄基地を建設することを決めた。

 政府が投資する第1期の石油備蓄基地は浙江省舟山と鎮海、遼寧省大連、山東省黄海に建設され、2008年に稼動を開始した。備蓄量は約1400万トンで、中国の10日分の原油輸入量に相当し、さらに21日分の輸入の商用石油備蓄量を合わせると、中国の石油備蓄能力は30日分の原油輸入量に達している。

 計画では、中国の備蓄量は2020年には100日分の原油純輸入量に達し、石油備蓄能力は約8500万トンに増加し90日分の原油純輸入量相当になる。

 「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年1月19日

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