かつての親友『ソラ』と『タカ』の再会、でもそれは結局過去のもの、今が大切な
『隣人部』としての二人の関係にはなんの意味もないんですね。
大切な思い出は胸にしまって新たに友達探しを始める夜空と小鷹、二人の友達
しての再スタートはここから始まるんです。そして不器用で残念な『隣人部』のドタ
バタな活動はまだまだ続いてゆくのでしょうね。
夜空の想い
小鷹に『ソラ』と呼ばれて十年ぶりに再会を果たした夜空でしたが、大方の予
想通り転校してきた時から彼女はその事に気が付いていたようです。しかし誰か
に話しかけたことがない夜空は声をかけるのをためらってしまう。その上気付い
てもらえるようにわざと近くを通ってみせても小鷹は気付かず終い・・・
そうしてエア友達の『トモちゃん』に相談をするんですが・・・そのシーンを小鷹に
見られてしまい・・・・
夜空の涙ぐましい徒労が切ないですね。しかも行動が小さい子供のような発想・・
そりゃ鈍感な小鷹が気付くわけないって（笑）。
そして思いついたのが小鷹と二人きりで部活を始める事。そうして友達としての関
係を一から作り直そうと考えたんですね。
第一話だけを観たときは単なる思いつきに見えた『隣人部』でしたがこうしてみると
小鷹と友達になりたいという夜空の想いがたくさん詰まっていました。
それからの夜空は人と接することが苦手なくせに書類を入手したり部室の手配を
したりと見事なアグレッシブぶりを発揮♪ この部分はすこし感動的でもありました。
部室を乗っ取られたマリアにとっては災難だったかもしれませんが（笑）。
そうして創立された『隣人部』でしたが二人だけでは部活として成立しないので例
の募集広告で部員を勧誘して星奈が釣れた訳です。
そして理科や幸村、小鳩が加わり広がってゆく『友達』の輪、でも小鷹との想いが
大きいおかげでそれに気が付かない残念な集団となってしまい、今に至ります。
水着の夜空、ショートカットバージョンが可愛いですね♪
小鷹の戸惑い
真実を知った小鷹に感想を聞く夜空、でも彼はすぐには答えられない。『ソラ』だと
気が付いても『ソラ』を男だと思っていた小鷹はすぐには気持ちがまとまらないようで
す。
そこで夜空が子供のときの事を告白。
自分が女の子だと言えずに小鷹から逃げてしまった夜空、そしてそれに気が付か
ないまま引越ししてしまった小鷹、このすれ違いがお互いに『裏切り』だと感じてしま
いそれからの二人の性格に大きな影を落としてしまったかもしれません。
これからオマエの事なんて呼べばいいんだ？
そう聞く小鷹に『夜空だ』と答える彼女、確かに二人は親友だった。でもそれは『ソ
ラ』と『タカ』の関係として。三日月夜空と羽瀬川小鷹としての友達作りはまだまだこ
れから、ということなんでしょうね。
そして夜空の小鷹への『友達』以上に感じている特別な感情も関係しているのか
もしれませんね。もしそうならとても不器用な彼女らしくていじらしくも感じてしまいま
す。
さりとて『隣人部』はやっぱり残念♪
久しぶりに部室にやってきてまず出迎えたのは夜空をイケメンだと勘違いして
迫る理科あからさまに興奮してる姿が実に残念でした（笑）。
あ、よだれが・・・
星奈だけは夜空だと気付いたようですがその理由が失恋だと勘違い。夜空の
逆襲に遭う事に。『ウンコ』と連呼したからハエたたきとは（笑）。
そして興奮した理科は夜空に男装させたり、それを見たマリアが怯えたりと、
その後はいつもの隣人部の様子と変わらない展開に
俺様、オマエまるかじり♪
はいはいは～い、小鳩ちゃんは私がたべるぅ～♪
その様子を見ていて一つの答を出した小鷹、
今も昔も『ヨゾラ』は夜空であるという事。けれどもいきなり十年前の関係に戻る
ことなんて出来ない。小鷹や夜空としても気恥ずかしさのほうが先行しちゃうんで
しょうね。
だからあえて『ソラ』とは呼ばせず今までどおりの『夜空』という呼び名。
隣人部としての二人の関係はここからリスタートするんですね。
今回でこの作品も最終回を迎えてしまいました。１クールって本当に短い・・・
それだけに夜空のちょっと天邪鬼な言動や行動にただ振り回されただけの小鷹、
というような構図が目立ってしまったように感じました。制限された時間内にキャ
ラの心情を描くのがどんなに大変か、って事なんでしょうね。しかし今回で夜空の
現在の心境を不器用ながら彼女なりに表現されていたのでほっとしましたね。
そしてキャラ的に大成功だったのは『肉』の存在感、彼女は夜空に弄られる事に
よって本当にキャラが輝いていました。後半は自爆ネタが多かったような気もしま
すが・・特に小鳩関係で（笑）。
さて、結局元の鞘に戻っただけの夜空と小鷹の関係、そして星奈とのライバル関
係もまだまだ序の口で隣人部の活動はこれからどうなるのか、というところなので
すが・・・あとは２期がある事を期待したいですね。
スタッフの皆様、お疲れ様でした。軽快なテンポでとても楽しく見る事が出来まし
た！
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