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【サッカー】

香川 トップ下不発

2013年3月24日 紙面から

◇国際親善試合 日本2−1カナダ

 【ドーハ松岡祐司、原田公樹】ワールドカップ(W杯)アジア最終予選第6戦のアウェー・ヨルダン戦(26日・アンマン)を直前に控え、日本代表は22日、当地での国際親善試合でカナダ代表と対戦し、2−1で競り勝った。前半9分、FW岡崎慎司(26)=シュツットガルト=が先制点。後半29分にFWハーフナー・マイク(25)=フィテッセ=が決勝点を挙げた。FW本田圭佑(26)=CSKAモスクワ=が故障で不在の中、トップ下で先発したFW香川真司(24)=マンチェスター・ユナイテッド=は持ち味を発揮できなかった。

 戦線離脱している本田に代わって、トップ下で先発した香川だが、輝きを放つことはできなかった。最も得意とするポジションで先発するのは、日本代表では2度目。トップ下に定着するには絶好のチャンスだったが、物足りない結果に終わってしまった。

 試合前、ザッケローニ監督からの指示は「1トップの前田と並行する位置からプレーを始めろ」だった。香川が前線に位置取る一方、ボランチの2人は下がり気味で、空いたスペースを相手に使われた。前半はボールに絡むプレーが少なく、持ち味のショートパスやコンビネーションプレーが発揮できなかった。

 香川の口からは反省の言葉が突いて出た。「前半はチームとしてファーストポジションを意識しすぎた。なかなか自分たちの起点が見つからなかった」。だが、後半に中村がトップ下に入り、香川が左MFに戻ると、2人の距離感もよく、流動的なパス回しが生まれた。香川の突破力も生き、日本代表は息を吹き返した。後半29分のハーフナーの決勝点も香川がゴール前でつぶれ、こぼれ球から生まれたものだ。

 「うまくゲームの流れを読んでプレーしないと。でもヨルダン戦の前に1回、こういう試合ができたことはよかった」

 ザッケローニ監督も、香川に本田の代役は期待していない。「香川も中村も、本田のストロングポイントは持っていないので、その役割を期待することはできない。だから香川と中村の良いところを生かすようにしたい」。ヨルダン戦に向け、2人の特長を最大限に生かしたコンビネーションを求めている。

 今回、トップ下での合格点はもらえなかったがが、所属するマンUのファーガソン監督からは、トップ下として期待されている。今後、さらに経験を積んでプレーの幅を広げれば、日本代表でも、再びチャンスを与えられるはずだ。ザッケローニ監督も「香川らしいトップ下」の誕生を待ち望んでいる。 (原田公樹)

 

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