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【大リーグ】

黒田、マイナー相手に“貫禄投” 7イニング無失点で開幕OK

2013年3月24日 紙面から

 ヤンキースの黒田博樹投手(38)は22日(日本時間23日)、米フロリダ州タンパでのパイレーツ傘下1Aブラデントンとの練習試合に調整登板。7イニングを無四球の7安打無失点に抑えた。既に決定している今季公式戦初登板は、開幕第2戦となる4月3日(同4日)のレッドソックス戦。間近に迫った“本番”に向け、黒田は「ここまでは順調に来ている」と自信をみなぎらせた。チームの先発ローテ陣が故障や調整遅れなどに苦しむ中、38歳のベテラン右腕にかかる首脳陣の期待は大きい。昨季16勝(チーム最多タイ)の“実質エース”が名門球団をけん引する。

 やはり、頼りは“炎の右腕”だ。時事電などによれば、黒田は主将のジーターから前もって「(同僚の)M・リベラやペティットも、マイナー相手に打ち込まれているぞ」と“脅された”そうだが、そんな言葉もどこ吹く風。マイナーの打者相手とはいえ、7イニングを無四球の無失点に抑えた。

 被安打7についても、黒田は「打たれたが、ゴロでのもの」と涼しい顔で、バットの芯で捉えられた打球はほとんどなし。「彼らはアピールに必死なので、駆け引きを考える前にどんどん振ってくる」と苦笑しつつ、88球中65球がストライクと、あえて“無駄球”を使わず真っ向勝負で打者をねじ伏せた。「(シーズン中に近い)球数を投げることができたのが一番。ここまでは順調に来ている」。12日後に迫った今季初登板のレッドソックス戦に向け、盤石の調整ぶりをアピールした。

 一方で、チームの他の先発陣は苦悩している。エース左腕のサバシア(オープン戦登板1試合)と3番手ペティット(同1試合)、4番手ヒューズ(同0試合)は、いずれも故障明けで調整が遅れている。最後の5番手を争う2人の右腕は、ノバが今春の防御率4・19で、フェルプスも昨季は4勝と計算が立たない。

 主力にけが人続出で連日のように“ヤンキース王朝の崩壊”が叫ばれる逆風の中、背番号18こそが名門球団の屋台骨となる。

 

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