「実は少しそわそわしています。40年ぶりの訪問ですから」
韓国で生まれてフランスで養子縁組され、韓国系として初めてフランスの長官にまで上り詰めたフルール・ペルラン中小企業・イノベーション・デジタル経済担当長官(40)=写真=は、初めての母国訪問にとても期待していた。生後6カ月でフランスに渡り、養子となったペルラン長官は23日午後、仁川空港に到着し、養子となって以来初めて自分が生まれた韓国の地を踏む。
ペルラン氏が来韓するのは、朝鮮日報主催で26、27の両日、ソウル市内のシェラトン・グランド・ウォーカーヒル・ホテルで開催される第4回アジアン・リーダーシップ・カンファランスに参加するためだ。ペルラン氏はカンファランスの初日、基調演説と第1セッションの「アジアのニューリーダーシップの課題」という演説で「善良な成長」について自身の意見を述べる予定だ。
本紙は、フランス出国を9時間30分後に控えた22日午前(現地時間)、長官執務室でペルラン長官に単独インタビューを実施した。ペルラン氏は「長官に任命された後、韓国の方々が大きな関心を寄せてくださり常に驚いた。韓国とフランスの関係を増進させるために寄与したい」と話した。インタビューは40分間にわたって行われた。
ペルラン氏は今回、フランス企業24社の関係者と共に韓国を訪問する。同氏は「フランスも以前はIT大国だったが、今ではその地位を失った。韓国の進んだITがフランスに刺激を与えてくれるだろう」と話した。ペルラン氏はフランスにも松島テクノパークITセンター(仁川市)のように外国のIT企業を誘致できる場所を作りたいとも語った。
歌が好きだというペルラン氏は「韓国に行ったら必ず一度カラオケに行きたい」と明るく笑った。