難しい構図の絵は、参考資料を見ずに描くのは難しいです。手書きで紙に描く場合は、横目で資料を見ながら模写をよくしていました。PCでペンタブレットで描く場合、それが上手くいきません。もちろん画面上に資料を写して、それを模写する場合もありますが。描く手元と、描かれる絵が別にモニター上にあるのが問題なのかもしれません。

 そこで資料をレイヤーに乗せてトレスする方法をやるのですが、普通にトレスしただけでは盗作になってしまいます。そこで荒くトレスする事によって、元資料を参考にしつつも盗作にもならない様にします。

 元資料の画像をレイヤーに、描きたい構図に合わせて拡大縮小回転などかけて乗せます。その上にレイヤーを重ねて、荒描き(アタリをとる)していきます。こうする事で、構図を試行錯誤しながら描く時間が省けます。


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 元資料のレイヤーを消して、荒描きを下敷きにして主線を描いていきます。意図的に元資料とは同じに描かないようにしていきます。
 
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 トレスと言うと、すぐ盗作と思われがちですが。荒くトレスする事(アタリをとる)により、描いた本人も何の資料を元にしたのか後で分からなくなるぐらいになるので問題ないと思います。

 
⑤ 「荒トレス」 難しい構図は資料を荒くトレス(アタリをとる)して、手間と時間を省く。

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