レスキューセンター報告会は、小学生からリタイア世代まで約60人が参加しました。
坂東元さん(旭山動物園園長)は「北の物園が南の島にレスキューセンターを作る理由」と題し、「ボルネオ島に初めて行ったとき、これだけの動物を養っている森のすごさ、森がどんどん減って生物たちが脅かされている現状、その原因は私たち人間の日常の暮らしにあること、お世話になっているボルネオに恩返しをしよう、みんなが参加しやすい仕組みとして考えた寄付型自販機、みんなの気持ちを形にすることが重要、第1弾としてゾウの移動用檻をSWDに贈呈、2011年からレスキューセンター建設へ本格的な準備、2013年春には完成予定、大成建設のスーパーバイズ、さまざまな企業、市民の協力に感謝、動物園としては人間と野生動物の架け橋となって活動したい」と話されました。
丹下誠司さん(大成建設環境本部企画管理室部長)は、「レスキューセンター工事顛末記」と題し、「大成建設の環境への取り組み、レスキューセンター建設にあたっての地元での手続き、免税通関手続き、日本企業への協力依頼、工事の進捗状況、異国でのプロジェクトの進め方で大事なこと」をお話しいただきました。
坪内俊憲さん(サバ州野生生物局顧問、BCTジャパン理事長)は「ボルネオゾウの現状と現地の保護策」と題し、「ボルネオゾウはボルネオ北東部のみに生息している、2000頭にしかいない、ジャワゾウの子孫とも言われているが未だはっきりしない、2013年1月ゾウの死体が次々と見つかり14頭にもなった、毒殺とみられるが詳細は調査中、全世界に報道され現地では対応に追われている」という話をされました。
会場ではサポートグッズ販売、カンバッチ募金も行われ、21,710円が集まりました。この資金はレスキューセンター建設資金にさせていただきます。ご協力ありがとうございました。
題名をみて「???」と思った方、ゾウが好きな方、ボルネオに興味がある方、そしてポテトチップスやインスタントラーメンを食べたことがある方、要するにみなさん全員ってことですが、是非ごらんになってください。ボルネオにすむゾウと自分たちの暮らしの関わりがしっかり見えてきます。
当法人理事の写真家・横塚眞己人さんが何年もボルネオに通い、心をこめて作った本です。売り上げの一部はボルネオの生物多様性保全活動に充てられます。
そうえん社写真のえほんシリーズ、1300円(税別)
パーム油の基礎知識、RSPO入門などビギナー向けの記事、パーム油・パーム核油関係の統計のほか、「RSPOに対する企業の取り組み(WWFジャパン)、「アブラヤシ農園の環境・社会問題とNGOの取り組み」(地球人間環境フォーラム)、「旭山動物園で取組み小学生を対象にした環境教育と食育(旭山動物園)からの寄稿もあります。パーム油やプランテーションの問題に関心のある方、ぜひごらんになってください。
A4版、36ページ、630円。送料(2冊まで80円)
希望の方はBCTジャパン事務局までご連絡ください。
日大藤桜祭で、バナー展示とカンバッチ募金を行いました。みな様のご協力で、17,831円集まりました。ありがとうございました。
小学館から出版されている子供たちに大人気の付録付き雑誌「ドラえもん ふしぎのサイエンス」11月12日発売号[小学館]で、「動物たちを絶滅から救え!!」という特集記事が組まれ、その中で、アブラヤシの話や緑の回廊、吊り橋プロジェクトなどの活動が紹介されました。写真家の横塚さん(BCTジャパン理事)が、アドバイザー&写真提供をされています。これからの時代を担っていく子どもたちに知ってもらえるとうれしいです。
3年生国際英語科(6組7組)の英語科目「イマージョン英語」でボルネオの環境について英語で学んでいる国際英語科3年生は、1学期の調べ学習・プレゼンテーションをグループでまとめて、9月に文化祭「秋桜祭」でポスター展示をしました。缶バッチ募金やサラヤさんの協賛品販売で集めた34,457円を緑の回廊に寄付していただきました。若い世代が環境を真剣に考えていることを実感します。ありがとうございます。
10月21日[日]イオンモール鶴見緑地で「ボルネオの森に行ってみよう」と題したイベントを行いました。
BCTの活動紹介DVDを見たり、ボルネオクイズや塗り絵、フタバガキ作り、カンバッチ募金などを10時から17時まで盛りだくさんのメニューでした。子どもたちには「自分たちで作る」フタバガキヤオランウータンの工作が気に入ったようで、たくさんの親子連れが楽しんでいました。
手伝ってくださった方、参加して下さった方、ありがとうございました。
スタッフと準備の様子 | BCTJ説明ブース | ボルネオクイズコーナー |
塗り絵コーナー | 缶バッジ作りの様子 | 丸山さんのワークショップオランウータン『manis』の紙細工作り |
7月8日(日)に天王寺動物園にて、ボルネオ保全トラストジャパン(BCTJ)主催のオランウータンの吊り橋づくりワークショップを開催しました。実際に、オランウータン吊り橋プロジェクトに関わっているマレーシアからのゲストと動物園関係者のアドバイスにより、たくさんの親子連れをはじめとするお客さんが吊り橋づくり体験を楽しみました。
坪内理事長の挨拶の後、竹田理事よりBCTJの活動、中西理事よりボルネオの現状報告とゲストの紹介、質疑応答を行いました。参加者はボルネオの現状や実際に現地で活動しているゲストの話に耳を傾けていました。また、小さいお子さんは、ボルネオの数多くの生き物から好きなものを選んで、缶バッジ作りを楽みました。
オランウータンのためのハンモックと吊り橋を、現地の吊り橋作りに参加した和田さん・米田さん(京都市動物園)の指導の下、消防ホースで作りました。子どもたちは、普段見慣れないものに興味津々。ここぞとばかりに頑張るお父さんや、お子さんをじっと見守るお母さん。できあがったハンモックに実際乗った女の子は「気持ちいい!」と一言。マレーシアからのゲストは、親子連れのお客さん達が楽しむ様子に大満足でした。 ワークショップで作った消防ホースの吊り橋を天王寺動物園に贈呈しました。早ければ7月半ばにオランウータンの局舎で実際に使っていただけることになっています。末永く使われるといいですね。
最後に、天王寺動物園の飼育員さんからオランウータンのワンポイントガイドがありました。ご協力どうもありがとうございました!
2012年7月、京都と東京で行われた「オランウータンの吊り橋国際シンポジウム」の報告書ができあがりました。ローレンシスSWD局長、レイモンドBCT調査部門リーダー、和田晴太郎さん(京都市動物園)、田畑直樹さん(多摩動物公園)のプレゼンテーションの抄訳、中西さんの吊り橋プロジェクトのまとめなどが入っています。
A4版、32ページ、表紙のみカラー、中身はモノクロです。希望される方には、コピー実費600円+送料でお送りさせていただきます。
2012年8月8日・10日の2日間、市川市動植物園(千葉県市川市)で、ワークショップ『市川自然探検隊~生き物博士になろう!』を行ないました(10時-4時、9家庭が参加)。講師は市川市動植物園内(自然観察園、観賞植物園、動物園)の職員のかた3名が担当をしてくださいました。
8日は、自然観察園・阿部職員による自然観察の方法やマナーなど『自然観察ことはじめ』の指導。「環境を復元すればそこに必ず生き物たちは戻ってくる!」阿部職員の数十年に渡る情熱はトンボたちの豊かさに形となって現れています。入り込んでしまった外来種の観察とその説明、湿原というもの、樹木の働き、絶え間なく現れる生き物たちの観察。最初は怖がってオドオドとしていた子どもたちが2時間半の観察会の後、昆虫やザリガニをつかめるようになった姿を見て、「たとえ知識がなくっても(このワークショップでやったように)近しい大人が子どもと一緒に話しながらゆっくり散歩をするような時間をできる限り作ってあげれば子どもの生き物離れなんてなくなるのではないかな」と思いました。教室に戻り、採取してきたものを教室で虫眼鏡や顕微鏡などでじっくり観察し、生きものカードの作り方(シート配布)の説明をしました。
午後より市川市動植物園の職員であり、BCTジャパン理事の水品職員による動物園の見学です。日本に住む動物たちの展示を中心に市川市動植物園での飼育や保全の取り組みなどの説明をくわしく伺いました。動物園のなかに住みついた野生のハクビシンの子育てが終わった穴などの見学もあり、身近な命を感じる1日でした。
2日目-10日は観賞植物園大下職員によるマダガスカルや、熱帯の珍しい植物の観察です。マダガスカルで使われている『シャンプーの木』の実演や、パパイア、バニラ、カカオ、コーヒー、アブラヤシなどの私たち日本人の生活にかかせない植物たち、根を持たないパイナップルの仲間たち、食虫植物にエサをやりながらその不思議に驚きました。教室に帰ってからは、見学したバニラなどの有用植物が世界のどこから日本に来ているのかなどを大きな紙や世界地図に書き込みながら考えました。午後より動物園の水品職員の案内で動物園でのオランウータンの見学のあと、水品職員手作りの紙芝居による『今、ボルネオで起きている問題』についての説明をうけました。生息地分断ゲーム(現野毛山動物園職員長倉かすみ氏考案)をみんなで楽しみながら土地が分断されるということについて考えました。休憩タイムにパームオイルが使われているポテトチップやアイスなどのおやつを食べながら、私たちの生活はほとんどのものをどこかの国から運んできてもらっていることについて話しました。
この2日間のワークショップは直接ボルネオに関係のないことも多く学びましたが、どの入り口からでも、命を大切に想う心が育ってくれれば将来ボルネオも含めた地球を守る気持ちにつながると、本当はなによりたくさん実施したい子どもワークショップです。
7月11日(水)東京、池尻大橋にある世田谷公園内、NPO「プレーパーク世田谷」で、マレーシアから来日中のロスリーさん、レイモンドさんをはじめ、日本BCTJ吊り橋班キャプテンの中西宣夫さん、上野動物園勤務で吊り橋創始者のひとり、黒鳥英俊さんらと一緒に朝の10時から4時まで遊ぶ会を実施しました。
ボルネオのお話や吊り橋のお話を伺ったあと、みんなで吊り橋をかけたり(小さな子も一生懸命お手伝いしてくれました)、土地分断ゲームをしたり、ジャングル工作をしたり。
このイベントはNPOプレーパークせたがやのみなさんといっしょに実施しました。NPO法人プレーパークせたがやは、30年も活動の続いている団体で、都会の中で、自然遊びやその指導、乳幼児のいる親子のつどいに貢献し続けてきた団体です。とても温かい人たちで。お昼は、なんと公園内大鍋で炊き出し(日本料理を意識したカレーうどんとけんちんうどん) 100人分以上あったでしょうか、とても美味しかったです。
普段は少しむずかしいパームオイルや自然の話も、おかあさんにも子どもにもとても熱心に聞いていただけたのが印象的でした。子育て中のおかあさんは子どもの未来に真剣です。
興味はあるけれど、子どもを置いて講演会になんかいけない育児中のおかあさんはたくさんいますが、その方たちは誰よりも未来の世界を真剣に考えています。私たちもそうゆう方たちの中にどんどん入ってゆきたいと思いました。
世田谷プレーパークの特設ページ http://www.playpark.jp/info_pp/borneo.html
旭川市旭山動物園とサバ州野生生物局(SWD)は生物多様性保全に関する覚書に基づき、BCT、BCTジャパンとともに野生生物レスキューセンターの建設を目指しています。現地では測量、地元説明会が終わり、旭川では柵の製作が始まっています。
7月10日午前、「ボルネオへの恩返しプロジェクト 野生生物レスキューセンター建設」に関する共同記者会見が市庁舎で開かれました。西川将人旭川市長、坂東元旭山動物園園長、ローレンシャスSWD局長、フシンSWDキナバタンガン地区責任者、坪内俊憲BCTジャパン理事長が会見に臨みました。
引き続き、局長らは、旭川市立新富小学校の授業参観。旭山動物園の出張授業が継続的に行われていますが、その日は子どもたちのボルネオを考える学習発表で、創意あふれる発表(壁新聞や紙芝居、クイズ形式などさまざま)を楽しんでいました。最後に「ボルネオのことを勉強してくれてありがとう。オランウータンは毎日ベッドを木の上に作って寝るんだ。だから森がなくなると本当に困るんだ」と局長が挨拶すると、子どもたちは「毎日?!」と驚いていました。子どもたちの発表も中間発表、秋には最終発表があるそうです。どんなふうに進展しているか楽しみです。
夜は、旭川市のCOCODEホールで、「ボルネオへの恩返しプロジェクト~野生生物レスキューセンター建設」の報告会が開かれ、約100名が参加しました。プログラムは表憲章・旭川市副市長の挨拶、ローレンシャス局長の「ボルネオゾウの現状とレスキューセンターの必要性」、丹下誠司・大成建設株式会社環境本部企画管理部長の「野生生物レスキューセンター建設・・・熱帯の国での工事」、坂東元・旭川市旭山動物園長のボルネオへの恩返しプロジェクトの成果と展望」、最後に坪内俊憲・ボルネオ保全トラスト・ジャパン理事長からの挨拶でした。「プランテーションの経営者はレスキューセンターの建設をどうとらえているのか」「なぜボルネオにこだわるのか」など様々な質問もでた盛会になりました。参加者、関係者の方々、ご協力ありがとうございました。
翌日、ローレンシャス局長らは世界遺産の知床見学。野生のヒグマを船上から見ただけでなく、ほんの数十メートル先に草を食んでいるヒグマ、道路を悠々と横断するヒグマにも遭遇しました。「ゾウとヒグマ、どっちが怖い?」と聞いたら「どっちも会いたくないね」と笑っていました。
7月9日、京都に引き続き、ウイメンズプラザで、ボルネオからのパネリストを迎え、国際シンポジウムを行いました。
プレゼンテーションは「保全政策としての吊り橋」(ローレンシャス・アンブさん・サバ州野生生物局長)、「オランウータンの現状」(レイモンド・アルフレッドさん・BCT調査部門リーダー)、「動物園の保全」(田畑直樹さん・多摩動物公園園長)とそれぞれ異なる立場からの発表でした。パネルデイスカッションには、ロスリーさん(現地NGO/KOPELのリーダー)も加わり、石田おさむさん(帝京科学大学)がファシリテーターでした。
70人ほどの参加者は生物関係の学生が多かったせいか、「自分の子どもにも保全の仕事をひきついでほしいか」「吊り橋は地元にどのようなインパクトを与えるのか」など、たくさんの質問が寄せられました。
報告書は後日作成します。このシンポジウムは三井物産環境基金の助成を受けています。参加者、関係者、ボランティアの方々、ありがとうございました。
7月7日、七夕の日、ボルネオからのパネリストを迎え、総合地球環境学研究所で、国際シンポジウムを行いました。1号橋をオスのオランウータンが渡ったといううれしいニュースもあり盛り上がりました。
プレゼンテーションは「保全政策としての吊り橋」(ローレンシャス・アンブさん・サバ州野生生物局長)、「オランウータンの現状」(レイモンド・アルフレッドさん・BCT調査部門リーダー)、「動物園と吊り橋」(和田晴太郎さん・京都市動物園)とそれぞれ異なる立場からの発表でした。パネルデイスカッションには、ロスリーさん(現地NGO/KOPELのリーダー)も加わり、阿部健一さん(地球研)がファシリテーターでした。
50人ほどの参加者のうち、半数はボルネオに行ったことがあるそうで、「吊り橋が生態系に与えるネガティブインパクトはないのか?」「地元の人は保全やオランウータンについてどう考えているのか」などの質問もでていました。報告書は後日作成します。このシンポジウムは三井物産環境基金の助成を受けています。参加者、関係者、ボランティアの方々、ありがとうございました。
6月30日(土)、千葉市動物公園で、並木氏、伊藤氏(共に千葉動物公園職員)を迎えてのワークショップ 「生き物観察ことはじめ」を実施しました。(参加者17名)。
じっくりと動物を観察することができる場所である動物園で、(1)家畜と野生動物のちがいを観察する(2)人や動物同士の関わり方を観察する技を身につけるという目的で実施しました。
午前中は観察ポイントをうかがってから、各自決められた『わたしのヤギ』をじっくりと観察。観察シートを使ってのポイントの明確な観察会となりました。午後は双眼鏡を使ってのカンガルーの観察スケッチや言葉でのスケッチ。たっぷり1時間観察しました。観察終了後の質問コーナーではエサについて、身体について、野生での生活について質問が殺到しました。午前、午後、長い時間の観察となりましたが、子供たちのものすごい集中力には脱帽です。生き物を追いかけることは息もつけません。
6月2日(土)、3日(日)NHK放送センター ECOパーク2012『つなげよう!明日へ』に参加しました。
BCT学生グループとMGパール(明治学院大学のボランティア)が協働で、『学びの森』コーナーで、ボルネオの生き物たちのプリントができるトートバック作りのワークショップやフタバガキのタネを飛ばそう!ワークショップ、ミニお話会やパネル展を行いました。
それ以外に『ワークショップテント』にて、2日とも、『どうぶつ万華鏡をつくろう/1日2回計40名×2日』『こけ玉で小さな森づくり/1日1回計20名×2日』を実施しました。工作の合間にボルネオの生き物たちの話をはさみ、動物たちが絶滅しないためには、何が必要かを話しながらのワークショップとなりました。
2日の夜には学生グループによる懇親会(アイスブレークワークショップ)も開催され、たくさんの人にふれ合うことができた2日間となりました。
5月12日(土)、ジャイカボランティア広場(広尾)で、大川印刷中橋氏によるFSC®森林認証についてのお話を伺いました(参加者14名)。
FSCの設立の経緯・再生紙との関係・制度自体についての説明からはじまり、森を守るための他の制度の紹介や森林の適切な管理の必要性から会社人としての使命感までお話下さいました。
この講演会のきっかけは、昨年末に発行したBCTJパームオイル白書・今年に作ったBCTJ子ども用環境教育テキストの用紙にFSC®森林認証紙を使いたいと思い、問い合わせたところ、手がとどかないほどに高価なものかと思ったら、通常の紙と同じ値段で作れたことでした(これは企業努力も大きいようです)。印刷物の作成の中で大川印刷の皆様にお話を伺い、森を守る、持続可能な社会を目指すという点でわたしたちの活動と同じ精神を感じました。
講演会ではたくさんのサンプルもお持ちいただき、最後は日本の森にも少しくわしくなれた90分でした。
3月24日(土)、ジャイカボランティア広場(広尾)で、BCTJ理事荒川氏によるワークショップのコツを学べるワークショップが開催されました。(参加者17名)。これからワークショップに講師やアシスタントとして関わりたいかたのために計画したもので、ワークショップにはどんな方法や考え方があるのかな・・・そんな疑問を実際に一通り体験できる講座でした。
・・・なんと、3時間足らずの間にこんなにたくさんの体験ができました。
これらはふつう1ワーク2時間くらいかけてやられているところを9つ3時間でお願いしました。
まず、ワークショップを体験→それについてポイントとなどの解説をしていただく。という流れで過ごしましたが、9つをこなすころには参加者みんながボルネオについての知識もつき、講師の荒川さんが保全や自然に対してどうゆう気持ちを持っていらっしゃるかが、自然と伝わる時間となりました。
最後はみんなが感動したり、想いを強く持ったりできた『ワークショップのためのワークショップ』となりました。
2月23日、BCTジャパンの第9回理事会が、TV会議で開かれました。プロジェクトの進行状況、現地BCTの活動報告の上、*吊り橋国際シンポジウムを7月に開催(京都・東京)、*認定NPO法人申請、*今後の環境教育、ワークショップなどについて打ち合わせました。2012年は、オランウータンの吊り橋国際シンポジウム(京都・東京。三井物産環境基金の助成をうけています)、野生生物レスキューセンターの着工と大きな事業を予定しています。皆様、ご協力よろしくお願いします。 尚、7月には理事会、総会を行います。日程などは後日お知らせします。
2月12日(日)、幕張メッセで行われたワンダーランドフェスティバル2012 WINTERへ。海浜幕張駅から、否、京葉線の車内からすごい混雑。広い会場には、机1つの個人出店から海洋堂、SEGAといった有名メーカーまでぎっしり、熱気で汗をかくほど。
北陸製菓さんのブースに、協賛商品のアニマルクラッカーとともに、BCTジャパンのカンバッチ、オランウータンのちくちく人形、パンフなどを置いていただきました。ペンギンやハムスターのフィギア入りガチャガチャ、旭山動物園のエゾシカチップス、ムーミンのフィギア入りビスケットなどバラエティ豊かな品ぞろえ・・たくさんの方が立ち寄ってくださいました。
北陸製菓さんは売り上げの一部を野生生物レスキューセンターに寄付して下さるそうです。
ボルネオではアブラヤシのプランテーションがどんどん開発され、野生生物のすみかである森林はなくなったり、小間切れにされています。一方、アブラヤシから採るパーム油は植物油生産量第1位、食料、洗剤、バイオ燃料などに使われ、70億人が食べていくには必要不可欠です。生物多様性保全と食料問題の解決・・・BCTジャパンでは、この問題を考える手立てとしてパーム油白書を作成することにしました(作成にはPanasonic NPOサポートファンドの助成を受けています)。
「パーム油白書2011」の内容は、国際シンポジウム「生物多様性と企業の役割~認証パーム油飲最新動向」(2011年2月)の記録と、パーム油関係の統計集です。シンポジウムには、「持続可能なパーム油のための円卓会議」(RSPO)の関係者、現地の野生生物局、国際NGO、日本の企業などさまざまな立場の方が参加しています。
パーム油を使用している企業の方、開発や生物多様性保全に関心のある方、興味のある方は是非読んで下さい。
仕様 | A4 56ページ |
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価格 | 1部 800円(消費税込み)送料は3冊まで80円。 |
申し込み | BCTジャパン事務局(info@bctj.jp)まで |
1月8日、板橋区立熱帯環境植物館で、子ども向けワークショップを開催。まずは、市川市動植物園の水品繁和さんが、クイズをいれながらオランウータンは樹上生活をして泳げないなどの生態や、森林がなくなって困っているという話をします。
次に、ズーラシアの宮川悦子さんがMCで「生息地分断ゲーム」(考案・長倉かすみさん)を行います。舞台はボルネオの熱帯雨林。森に見立てた段ボールの中を、川(ブルーシート)が流れ、オランウータンである参加者たちは自由に森を行き来して、バナナやドリアンなどの果物を採っています。ところが、プランテーションの開発者がはいると、森がどんどんなくなり(段ボールをとってしまう)、参加者たちはあちこちの森に取り残されてしまいます。そこで、参加者たちにインタビュー。「息子と離れ離れになってしまった」「狭い森にたくさん集まったから食べ物がなくなりそう」「孤独だなあ」
最後は、再び水品さん登場。緑の回廊やつり橋などオランウータンが生き延びる方法を提案します。
今回の参加者は小学生、幼児連れの親子。あちこち逃げ惑ったり、果物を取り合ったり・・大人もだんだん白熱してきましたが、最後は真剣に話を聞いて下さいました。
板橋区立熱帯環境植物館では、1月末までBCTジャパンのパネル展をやっています。お時間のあるとき、お立ち寄りください。
当館での実施においては、課題解決を目的とした環境教育ではなく、まずは子どもたちに興味を持ってもらうプロセスを重視し、自然や命の大切さへの気づきを促すことを心がけた。このワークショップでは、フタバガキのタネを観察し、自分で試行錯誤しながら手づくりのタネを工作してみることで、生きものの生存のための工夫をより深く体感することができた。また作品鑑賞においては15mの高さから、本物のタネや作品が回転しながら落下してくる様は、幻想的であり、感動のあるワークショップとなったと考える。
詳しい報告はこちら(PDF)
小春日和の日曜日、オランウータンの吊り橋プロジェクト・シンポジウムに親子連れ、学生、動物園ボランティア、動物園関係者など約80名が参加しました。第1部は4号橋に参加した伊藤泰志さん(千葉市動物公園)の講演。日本出発から、現地の打ち合わせ、架橋作業、ホームステイの様子までスライドで説明、初めての方でも現地での吊り橋作業の具体的な流れ、大変さが理解できたと思います。第2部は、森由民さん(動物園ライター)の司会で、黒鳥英俊さん(1号・3号橋、上野動物園)、水品繁和さん(1号橋、市川市動植物園)、並木美砂子さん(2号橋、千葉市動物公園)、中西宣夫さん(1号・2号・3号・4号橋、BCTジャパン・サラヤ)、伊藤さん(前出)で、今までの吊り橋プロジェクトについてテーマ別に発表しました。
2011年11月12日、13日、熊本市動植物園でSAGA14が開かれました。距離的なこともあるせいかいつもより参加者は少なめでしたが、アットホームな雰囲気でした。
分科会で、日本の動物園のチンパンジーの高齢化、遺伝子の多様性を保つやり方など真剣に討議されていました。「チンパンジーは相手をより好みをするので、もてるオスはたくさん子どもがいるが、子どもが全然いないオスも少なくない。次世代の繁殖を考えるとパートナー探しが難しい」といった話も聞きました。野生動物も動物園の動物もそれぞれ大変そうです(どちらも人間が原因をつくっていますが)。
地下水で生活水をすべて賄っているという熊本市、熊本動植物園も水辺の自然豊かな環境に位置しています。屋形船でみる江津湖ツアー(水前寺のりの試食つき!)、熊本サンクチュアリツアーとエクスカーションも充実でした。
BCTジャパンはバナー展示、カンバッチ募金を行い、29,550円を集めることができました。ご協力ありがとうございました。
10月23日(日)・30日(日)の2日間、東山動植物園(愛知県名古屋市)で、ワークショップ『ジャングル万華鏡を作ろう!』『オランウータンの住むジャングル模型を作ろう!』が行われました(万華鏡1.5時間・ジオラマ模型約 2.5時間)。万華鏡は42家族、ジオラマ模型は60家族が参加しました。講師は、動物の解説に東山動植物園の職員の方々、クラフト講師としてBCTーJから環境アーティストの池田泰子が担当しました。
万華鏡では、鏡の反射とボルネオに住む動物たちの話を聞きながら、設計図からの子どもたちによるオリジナル万華鏡が2本作られました。製作しながら、動物たちがへっていること、動物園では貴重な動物たちを増やすために様々な努力をしていることなどの説明を受け、「この万華鏡のように動物たちがたくさんふえるといいね。」などの可愛い声があがりました。
ジャングル模型では東山動植物園の木村職員によるご自身のボルネオでの『オランウータンのための吊り橋』を架けた体験談や現地での体験談を交えたオランウータンについての説明、飼育をしている園内のオランウータンについての説明のあと、『食べる』『住む』『隠れる』『結婚をする』『家族のかたち』などのキーワードをもとに、『こんな森ならオランウータンが幸せに暮らせる』とそれぞれが考えたジャングルを形にしました。木村職員の吊り橋の話がとても印象的だったらしく、「これで川があっても結婚できるよ」「森がつながっておなかがすかないようにするんだ」などと説明をしてくれながら橋を模型の中に架ける子どもが多かったのがとても印象的でした。
普段接することのない地球の仲間たちをまあるい気持ちで愛する大人になってください!子どもたちの優しい気持ちに触れることができた1日でした。
2011年10月20日大成建設大ホールで、野生生物レスキューセンター建設予定地視察報告会が開かれ、学生、企業人、一般の方など約120にご参加いただきました。動物園として現地の生物多様性保全活動を行っている旭川市旭山動物園の坂東元園長、CSRの一環として今回同行していただいた大成建設(株)の丹下誠司環境本部企画管理部長のプレゼンテーションのあと、会場からの質疑応答を行いました。建設会社の視点から現地の状況を見ていただき...つづきを読む
2011年10月20日大成建設大ホールで、野生生物レスキューセンター建設予定地視察報告会が開かれ、学生、企業人、一般の方など約120 名にご参加いただきました。
動物園として現地の生物多様性保全活動を行っている旭川市旭山動物園の坂東元園長、CSRの一環として今回同行していただいた大成建設(株)の丹下誠司環境本部企画管理部長のプレゼンテーションのあと、会場からの質疑応答を行いました。建設会社の視点から現地の状況を見ていただき、今までわからなかった問題、これからクリアしなくてはいけない課題などが明らかになってきたと思います。
ひとつずつ歩みを進めていきますので、今後ともよろしくお願いします。なお、参加費や寄付などで75,310円集まりましたので、レスキューセンター建設費用にあてさせていただきます。ご協力ありがとうございました。詳しい報告は後日。
9月10日 JICA地球広場(広尾)で第3回ボランティアデイ特別企画:岡本健太郎氏講演会『もっと、もっとボルネオ!ボルネオ 生き物エトセトラ』を行いました。(参加者22名)
「私たちが保全しようとしているボルネオ島ってオランウータンとボルネオゾウ以外に何がいるの?」「どんな生き物のいる土地を購入しようとしているの?」
そうです!私たちが保全しようとしているのは、ボルネオオランウータンやボルネオゾウだけではありません。すべての生態系をつないでゆかなければ保全の意義はありません。そんな疑問にお答えする2時間半でした。講師に迎えた岡本氏にはボルネオに渡られた経験をもとに、昆虫、は虫類、両生類、哺乳類など様々な生き物の写真をたっぷりと紹介・解説していただき、ボルネオ島そのものへの理解を深めることによって、守りたいとゆう気持ちがより一層深まる講演会となりました。後半はオーガナイザーに動物園ライター森由民氏・ゲストに丸山氏を迎え、岡本氏と共にお客様からの質問にお答えしていただきました。年に1度の企画です。次回は皆さんもぜひ、ご自身が保全しようとしている世界をのぞいてみませんか。
8月10日・17日・24日 の3日間、市川市動植物園(千葉県市川市)で、ワークショップ『市川自然探検隊~生き物博士になろう!』を行ないました(各3時間)。子どもや市民延べ43名が参加しました。講師には市川市動植物園内(自然観察園、観賞植物園、動物園)の職員のかた3名が担当をしてくださいました。
初日の10日には自然観察園で阿部職員による自然観察の方法やマナーなど『自然観察ことはじめ』の指導をしていただきました。保全し続けているトンボ、入り込んでいる数々の外来種の観察とその説明、とりまく湿原や樹木、葉の中に隠れるクモや王者オニヤンマ。採取してきたものを教室で虫眼鏡や顕微鏡などでじっくり観察し、生きものカードも作りました。観察園の状態はすばらしく、トトロの世界に迷い込んだような、美しく楽しい1日でした。
2日目は観賞植物園大下職員によるマダガスカルや、熱帯の珍しい植物の観察です。パピルスなどを昔の人はどうやって紙にしたか、パパイア、バニラ、アブラヤシなどの私たち日本人の生活の中でよく使われている有用植物はどこから来るのか。スケールの大きな植物、根を持たないパイナップルの仲間たち、日本での常識をくつがえす植物の見学。教室に帰ってからは、見学したバニラなどの植物が世界のどこから日本に来ているのかなどを大きな紙や世界地図に書き込みながら考えました。休憩タイムに皆でパームオイルが使われているポテトチップやアイスなどのおやつを食べながら、私たちの生活はほとんどのものをどこかの国から運んできていることを実感しました。
最終日は市川市動植物園の職員であり、BCTジャパン理事の水品職員による動物園の見学です。市川市動植物園での飼育や保全の取り組み、力を入れている動物などの説明をくわしく伺いました。家畜、ペット、野生動物と、人間の関わり、つきあいかたを考えたり、外来種などの環境問題の話を伺ったり。エサをやりながらの見学では動物園ではどんなものを食べているかを興味深く見学しました。オランウータンの見学のあと、教室に戻り、今、ボルネオで起きている環境破壊などの問題について、水品職員による手作りの紙芝居で説明をうけました。生息地分断ゲーム(現野毛山動物園職員長倉かすみ氏考案)をみんなで楽しみながら土地が分断されるということについて考えました。最後に参加者に『私たちにできること』についてのアイディアを、(小さい子にはオランウータンへの手紙を)書いてもらいました。
スタッフも参加者も猛暑のなかでの3日間でしたが、感動の多い3日間でした。
●今年度後半のイベント、印刷物などの計画について ●会員ボランティアによるボランティアデイでの活動内容の決定(岡本氏生き物講演会・フェルト原毛で作るオランウータン人形講習会など)●大阪会員による大阪での環境教育活動計画報告 などを行い充実した3時間でした。今回特に8月に実施が決定した市川市動植物園でのワークショップの中で行う生息地分断ゲーム(現野毛山動物園職員長倉かすみ氏が考案)の実施のために長倉氏指導のもと、みなでゲームをシュミレーションして、意見を出し合いました。
旭山動物園、よこはまズーラシア、野毛山動物園、市川市動植物園など、枠を超えた複数の動物園職員が集まり、知恵を絞り、協力をしあって、環境へのメッセージをたくさんの人に伝えることで意識を盛り上げてゆこうと確認を取り合いました。*環境教育部会は年に2~3回行われます。ブースなどでの教育普及活動計画や会員のための自然観察会などの計画、動物園などでのイベント時の内容などが話し合われます。
日時:2011年8月20日(土)午後1:00~2:00、午後3:30~4:30
イベントでは最初ボルネオに棲む生きものの一部分だけを拡大した写真を見せて生き物を当ててもらいました。テングザル、ゾウ、オランウータン・・次々と答えてくれました。ビワハゴロモは難しかったかな?次に、「ボルネオと日本の不思議な関係」のお話。子どもたちも大好きなポテトチップスやクッキーやアイス・・実はすべてパーム油が使われていることは保護者でも初めて知ったという方がいました。その次は、アブラヤシのプランテーションで失われた森に棲む動物を体感するためのゲーム。どんどん棲む場所がなくなって「とても狭くて動けない」と子どもたち。森をつないでいくとやっと身動きがとれるようになりました。最後に、「森を増やそう」「みんなに伝えよう」とみんなで約束した後、缶バッジを記念に作って持って帰ってもらいました。
事前の申し込みは少なかったのですが、ふたをあけてみれば、各回25名以上の参加で大盛況でした。森もそこに棲む生きものも大事だし、パーム油もなくなると生活が困るから、どちらもなくならないような世界にしたいという子どもや、後ろのほうで聞いていたお母さん、お父さんの目が真剣だったのが印象的でした。
2011年7月19日、あいにく台風の夜でしたが、理事会、総会とも定足数に達し、2010年度決算、2011年予算とも承認されました。そのほかの議案も可決されました。
2011年7月で理事の任期が終わり、下記メンバーが理事として就任(再任も)されました。今年度は、緑の回廊、野生生物レスキューセンター、オランウータンの吊り橋、環境教育(テキストつくり・ワークショップ)などのプロジェクトを進めていきます。皆さま、今後ともよろしくお願いします。
理事長:坪内俊憲(BCT運営委員・星槎大学共生科学部准教授・獣医師)、理事 黒鳥英俊(上野動物園)、更家悠介(サラヤ株式会社代表取締役)、加藤登紀子(歌手・国連環境計画親善大使)、坂東元(旭川市旭山動物園園長・獣医師)、石田おさむ(帝京科学大学)、横塚眞己人(写真家 日本写真家協会会員)、竹田正人(大阪市天王寺動物園飼育担当課長代理・獣医師)、水品繁和(市川市動植物園)、山本達也(群馬サファリパーク・獣医師)、岩村惠子(ヤマザキ動物専門学校講師・元ロッカウィ・ワイルドワイフパーク飼育アドバイザー)、代島裕世(サラヤ株式会社広報宣伝部長)、荒川共生(旅行社・オルタネイティブツアーの企画実施担当)、中西宣夫(サラヤ株式会社研究調査員)、池田泰子(環境アーティスト)、石崎雄一郎(京のアジェンダ21フォーラム事務局コ―ディネーター)、森井真理子(フリー編集者・事務局長)
2011年7月2日(土)講師に千葉市動物公園並木美砂子さんを迎え、13時20分~17時まで、動物園でのワークショップ(昼の部)、18時から会場を替えて吊り橋4号架橋の報告会(夜の部)を実施しました。参加者14名、充実した1日となりました。 昼の部tage1のテーマは、「ヤギの個性発見」。用意された観察シートにヤギのフーディングタイムに合わせての観察、参加者による発表。家畜としての個を観ます。
stage2はゲスト講師三浦さんから『フサオマキザル』のレクチャーをうけてからの観察。野生動物の個を観ます。 stage3では今日1日の観察を1冊のノートにまとめて「自慢大会」。あっという間の3時間半でした。
千葉市動物公園では特に家畜、ペットなどの展示に力をいれていますが、野生動物も合わせて観察することで、家畜・ペット・野生動物の生き方の違い、ヒトとの快適な距離感を体感することができました。
夜の部は、講演「吊り橋プロジェクト・4号橋の架橋」同園飼育課・伊藤泰志さんから、今年5月のボルネオ現地でのオランウータンの吊り橋4号架橋と前後の見聞の報告でした。同じく飼育課・高橋宏之さんの機材設定で、充実した講演となりました。参加者とのやりとりでも、域外保全の拠点である動物園の成果が原生息域内で十全に活かされる道、現地とのコラボレーションのあり方等、今後じっくり追究されるべき方向が浮かび上がったと感じました。
会場には、オーガニック食品の販売やフェアトレード、育児に関する団体など100以上のブースが出展されていました。その中で、ボルネオ保全トラストジャパンは、ボルネオの動植物をあしらった缶バッチ作りの体験を通して、ボルネオの自然と私たちの暮らしの関わりについて知ってもらう活動を行いました。
当日の会場では、映画「ミツバチの羽音と地球の回転」も上映されていました。この映画では、原子力発電所建設に反対する山口県祝島の人々と再生可能エネルギーで電力をまかなっているスウェーデンの村が描かれていました。
伝統を重んじ、自然と共生しようとする祝島の人々の暮らし、それを守るために行動する人々の力強い姿に心をうたれました。そして、スウェーデンが再生可能エネルギーにシフトした背景には、住民一人ひとりの意識の高さがあることに気づかされました。
私たちと取り組んでいるテーマは違いますが、自然との共生を図ろうとする姿に共通する思いを見ました。
そして、一人ひとりの小さな行動から世界は変わっていくのだと勇気づけられました。
私たちのブースを訪れた子どもたちは、缶バッチの写真に写っている貴重な動植物に目を輝かせていました。これらの自然を少しでも守るのが私たちの使命です。これからも地道な活動を続けていきたいと思います。当日の缶バッチ募金では、11,200円が寄せられました。ご協力ありがとうございました。(BCTジャパン会員:羽原)
6月18日 JICA地球広場(広尾)で第2回『ボランティアデイ』を行いました。その中で、講師・アシスタント養成講座も兼ねる環境教育クラフトワークショップ、『パールで学ぶボルネオのくらし~ボルネオ産淡水パールで作るアクセサリー』を行いました。
BCT-J理事によるBCT-J活動内容概要の説明、パームオイルのプランテーションに見る経済格差とそこでおこる野生動物と人間の問題について話を聞いたあと、講師に八木沙代氏を迎えボルネオ産の淡水パールを使っての講習会が、行われました。
工具の関係で募集が10名までしかかけられず、少人数でのワークショップとなりましたが、「実演2時間では残念だ、もっとやっていたい!」という感想が多く聞かれ、あっという間の3時間でした。途中、ブースなどの出展の際にイベントとして使われる『缶バッチメーカーで缶バッチを作る』作業も体験していただきました。BCT-Jの缶バッチはご存じのとおり、「生物多様性缶バッチ」。理事による缶バッチに使われている写真の解説も入り、生きもの話もはずんだ楽しい時間となりました。
5月22日 上野動物園で、環境教育ワークショップ『動物園人のミッションと類人猿』が行われ、学生や市民19人が参加しました。講師には上野動物園教育普及指導係であり類人猿飼育のエキスパート黒鳥英俊氏をお迎えしました。ボルネオ島にも度々行かれている黒鳥さん、まず向かわれたのはアジアゾウ。ボルネオゾウの話から始まり、ニホンザル、ゴリラ、シロテテナガザルとどんどん話が進みます。上野動物園は日本でもトップレベルの都市型動物園。類人猿以外にもハダカデバネズミ、コビトカバ、オカピほかたくさんの珍しい動物たちのお話をしていただきました。
観察会最後の場所「アイアイのすむ森」で、「これからの動物園の飼育係は、動物たち本来の生息域にどんどん出て行ってそこで見てきたものをたくさんの人に伝えたり、その地で困っている問題があれば日本人の技術提供で一緒に解決したりなどができるかもしれない。保全に積極的にならなければと考えています!」と今の気持ちを語られました。
雨がひどく降る中でのワークショップとなりましたが、良いものを見せてもらったと素直に思える1日でした。