迷った分だけボールは曲がる。 以前、ゴルフの上手な人に
こう教わったことがあります。 気持ちが定まらないまま行動しても、
目標にたどり着くことは出来ないという意味です。 「ボールが見つからないのは、
ボールが無い所を探しているから。」 あるゴルフコースに書かれていました。 単純な理屈ですが、
そこには深い気付きを
与えてくれる示唆が隠れています。 常に点検しなくてはいけないことは、
自分は今どこに向かって
歩いているのかということです。 しかし、いつもいつも、
我が目標に向けてまっしぐら
という訳にはいかないのが人生です。 時には逆境の中でひたすら耐えながら、
嵐が通り過ぎるの待つ時が
あるかもしれません。 苦しい局面や辛いことを、
何とか持ちこたえて切り抜けることを
「凌(しの)ぐ」といいます。 「ギリギリのところで一手凌げる強さ。
相手の猛攻を受け止めるのではなく、
凌ぐという感じ。現代将棋においては、
いくら攻めが強くても、攻めには危険が伴うから、
凌ぐ力がないと勝つことは出来ない時代になった。」 あるプロ棋士の至言です。 この不安定な時代を力強く生き抜くためには、
凌ぎながらカウンターパンチを
放つといったスタンスが重要だと感じます。 いくら凌いでも、
凌いでばかりで打って出なければ
勝機が訪れることはありません。 人材を求めるなら、
人材のいるフィールドで、
様々な問題を凌ぎながら、
自分が求める人材を探し続けることです。 ボールが無い所をいくら懸命に探し回っても、
ボールは見つかりません。 人生は勝負です。 勝負の要諦は、
ヒット・アンド・アウェイ、即ち、凌いで
攻めるということの繰り返しだということです。 そうであるが故に、
自分自身の事に処する時の
態度と考え方の軸が全てであることを
肝に銘じていきましょう。 決断とは嵐の中を進む勇気です。 ひとたび歩み出したら、
逆風逆巻く嵐の中を一人征く気概を持ちましょう。
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