1994年、兵庫県たつの市で自殺した小学6年生の男子児童について、市の教育委員会は事故死としていたこれまでの見解を改め、体罰による自殺だったと認めました。
体罰が原因と認めるまでに、19年かかったことになります。
19年前、小学校6年生だった内海平くんは、放課後に自宅の裏山で首をつって自殺しました。
内海くんは、自殺する1時間前、担任の教諭に運動会のポスター作りについて質問したところ、「説明を聞いていなかった」などとして顔などを殴られていました。
しかし、市側が出した結論は「原因不明の事故死」でした。
両親が市を訴えた裁判でも、裁判所が自殺の原因は教諭の暴力だと認定したものの、市はその後も「事故死」とする立場を変えていませんでした。
ところが、19日になって、突然市の教育長が両親のもとを訪れ、自殺と暴力の因果関係を認めて謝罪しました。
「(体罰が)あったことを認めるだけでも、これだけの時間がかかった。そう簡単に許せないが、評価はしたい」(内海君の父 千春さん)
19年もたってから謝罪した理由について、市教委は「大津市のいじめ自殺問題や桜宮高校の体罰自殺問題があり、社会情勢を考慮して再度検討したところ、体罰が原因と認めるに至った」と釈明しています。 (03/21 18:46)
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