最終更新: 2013/03/23 23:56

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事故死を「体罰で自殺」に訂正 教育委「社会情勢など受けて」

19年前の小6児童の自殺をめぐり、教育委員会が「事故死」ではなく「体罰による自殺」と、報告書の内容を訂正した。
兵庫・たつの市の教育委員会は、21日正午から記者会見を開いた。
たつの市教育委員会は「国の統計ですから、そのまま触れないと思っていたが、いろいろ情報を得まして、修正が可能であるのではないかと。3月15日付の文書でもって、修正を申し出ました」と語った。
1994年に自殺した当時11歳の内海 平君について、これまで事故死としていた報告書を、体罰による自殺に訂正したことを明らかにした。
当時、小学6年生だった内海君は、担任の教諭に、宿題について質問したところ、「さっき言ったやろ」と言われ、頭と頬を平手で数回殴られたという。
内海君は帰宅後、自宅の裏山で首をつって自殺した。
内海君の死について、教育委員会は、体罰と自殺との因果関係を否定し、事故死として処理した。
これに対し、内海君の両親は、体罰が自殺の原因だったとして、たつの市を提訴した。
内海君の父親・千春さんは1996年、「平だけでいい。こんな死に方するのは、平だけでいい」と話していた。
その裁判では、体罰と自殺の因果関係が認められ、遺族側が勝訴した。
しかし、教育委員会は、事故死とした報告書を訂正しなかった。
ところが、自殺から19年がたち、3月になって、たつの市の教育委員会は両親に謝罪し、報告書の内容を自殺に訂正した。
訂正した理由について、教育長は、滋賀・大津市のいじめ自殺や、大阪市の桜宮高校で体罰を受けた生徒が自殺した問題を挙げた。
たつの市教育委員会は、会見で「今日の社会情勢、桜宮や大津の事件を受けて、いじめや体罰から、自殺について、あらためて考えており、正面から受けて、子どもたちの命をしっかり守っていく。そういう教育にしなければならないと思った」と語った。
21日午後、内海君の父親は、自殺と認めるまで19年もかかった教育委員会の対応について、「向き合ってこなかったのでしょ。沈静化の中であやふやにして、そのまま問題視されなくなれば終わったと。あってはならないことは、なかったことにしてしまおうと。それがずっと続けられていた。(19年かかったことについては?)長いですね。長かった。これがスタートにならなきゃいけない。ならなければ、日本の教育に先がない」と語った。

(03/21 17:24 関西テレビ)


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