今日という1日を、どのように生きるのか。
この意識を持って、1日1日を意図的に生きることが大切です。
何となくポカンとしてぼんやりと1日を過ごせば、それはたまには許されるでしょうが、そうしたことが生き方の常態となれば、そこにあるものは魂の衰退だけです。
人間として生まれて、一番してはならないこと。
それが、魂の衰退です。
魂は、使わなければ必ず、劣化し衰退していきます。
それでは魂は、どう使えばよいのでしょうか。
それは、目の前にあるやらねばならないこと、何としてもクリアーしなくてはならないことに集中することです。
人生の基盤は、単純にやりたいことを追いかけるなかに形作られることはありません。
やらねばならないことをやり抜く強い精神性のなかに、人生の必須科目である魂の基盤が形作られるのです。
実は人生とは、そうした基盤が出来上がるなかで、真に自分がやりたいことが見えてくるという構造で出来ています。
ですから、やりたいことだけを追いかける人生などというものは、今乗り越えていかなくてはならない障害を放棄する者には、あり得ない現実なのです。
いつの時代も、試練が人を磨き、そのときやりきらなくてはならない壁が、人を創っていきます。
そこを幼稚なテンションでごまかし逃げて、やりたいことだけを追いかける人生に、真に自分がやりたいことなど見つかるはずがありません。
時代は紛れもなく、今までやるべきことを忘れ、創るべき魂の強さをないがしろにしてきた日本人に、厳しく警鐘を鳴らしています。
帰るべき原点を忘れて、やりたいことだけを追いかけるという時代は、まさに転換点を迎えたのです。
心に強い言葉を持って、そして強い想像力を抱けたとき、そこに強い魂の復活が始まります。
その積み重ねが、今日という1日をどのように生きるのかという意識にあることを、油断なく心に刷り込むことが、時代を生き抜くポイントになるのです。