いくら思っていても、いくら考えていても、動かなければ何も起こりません。
足を一歩前に踏み出す!
今のその状況の打開策は、まさに自分の足を一歩踏み出すという行動のなかにしかありません。
そうと分かっていながら、何故その一歩を踏み出すことができないのでしょう。
それは、恐れです。
その一歩を踏み出すことによって、何かを失うことを恐れているのです。
では、具体的に失うものとは、一体何なのでしょう。
答えは、この問いかけ自体にあります。
それは、この問いかけ自体が、前提として正しくないということです。
人は問いかけによって、自らの方向性を決めて、自らを方向づけていきます。
ですから、その問いかけを前提で間違えたとき、自らの方向づけも間違うのです。
動けば、何かを失う!
行動の足かせとなるこの前提を、一気に払拭しなければなりません。
その答えは、自分を冷静かつ客観的に見つめる態度にあります。
こうした態度は、能力と呼べます。
この能力が導き出す、自分を動かしていく解は、もともと今の自分に失うものなど何もないと気がつくことです。
失うものなど何もないのに、何かを失うと初めから思い込んでいるのです。
そして、その思い込みを行動しようとする際の無条件の前提として、全てに当てはめるのです。
これほど愚かな行為はありません。
人は自らを解き放ったときに、思いもよらない力を発揮します。
自らを解放する鍵は、信じたこの道を歩むと決めきれば、失うものなど何もないと気がつくことにあります。
偽りの前提に、たぶらかされてはなりません。
恐れを超える最大のヒントが、偽りの前提を払拭することにあるからです。