心を研ぎ澄ます。
余計なことを、いちいちこちらから勝手に思い描かない。
誰かに心のどこかで何かを期待していると、あなたの心に何の意味もない邪念が思い浮かんで、自ら墓穴を掘ることになります。
それを妄想といいます。
人が何かを自分の為にしてくれることを、漠然と期待してはいけません。
何故ならば、人があなたの為に、何かを根拠なく行うなどということはあり得ないからです。
そこを無視して自分の都合の良いことだけを考えていると、思わぬところで足をすくわれることになります。
あなたが何かをする時に、その行為に動機があるように、相手が何かをあなたの為にする時も、あなたと同じように何らかの動機があることを前提として織り込んでおきましょう。
こうしたクールな読み筋を持たずして、人を引っ張っていくことは難しいのです。
人は、気持ちと経済との背中合わせで生きています。
人が崩れてくる時は、何らかの経済的な逼迫感がその兆候として表れてきます。
その微弱電波を逃してはなりません。
充実した仕事をコンスタントに続けている人には、共通した特徴があります。
それは、そうした仕事をする人たちは決して仕事だけに集中している訳ではなく、人生全般に心を傾けているという点です。
崩れてくる人は、人生の豊かさをきちんと理解出来ていません。
豊かさとは、ただ仕事をしてお金を稼ぐということだけではないということを。
豊かさとは、詰まるところバランスの問題なのです。
収入、時間、仲間、健康の四つのバランスが、人生の豊かさに直結するのです。
この価値観を共有している仲間は、簡単には崩れません。
簡単に崩れ去る人は、この価値観を持とうとしない人です。
ここが理解出来ない人に期待した時、あなたはその結末に愕然とします。
心を研ぎ澄ましましょう。
期待より決意。
人に漠然と期待するのではなく、自分がコミットメントする。
この発想こそが道を切り開き、そして戻るべき原点となるのです。