問題が問題なのではありません。
何を問題と思っているかが問題なのです。
悩んでいるゾーンこそが、如実に今の自分自身の器の現れであると認識しましょう。
1センチの物差しで1ミリを測れば、その1ミリは大事です。
しかし、10メールの巻き尺で測れば、それは誤差にもなりません。
様々な形で起こってくる出来事に対して、何を「大変」と感じて反応しているのか。
「大変」には、二つの意味があります。
タイヘン、タイヘンと取り乱して慌てふためくカタカナのタイヘンが一つ。
二つ目は、文字通り「大きく変わる」という意味を体現する漢字の大変です。
人はカタカナのような表音記号で生きると、金属音のする無味乾燥の人となります。
その一方で、出来事の意味を未来の新しい決意に変換出来る人が、時代を引っ張るリーダーへと成長するのです。
目指せば、不思議なことにその瞬間から、今まで気配すら見せなかった事が「問題」として目に映ってきます。
それは問題として目に映るのですから、不安であったり悔しさであったりします。
こうした出来事を問題から決意に変換するフィルターは、「自分自身に対する怒り」以外にありません。
そもそも事の起こりは、心のどこかに抱いた誰かへの「依存」にあったのです。
ここに弱気から出発した「気分的な決意」の本質があります。
ここを未来の戒めに変えましょう。
自分自身に対する怒りは、痛烈な悔しさに直結します。
その悔しさを忘れてはなりません。
その悔しさを命に刻印する。
その悔しさを「資産化」するのです。
自分の魂のステージをワンランク上げましょう。
五体にビンビン電気を流して、何者をも畏(おそ)れず前進するのです。
人生は勝負です。
強気の躓(つまず)きはあっても、弱気の成功は絶対にありません。
悔しさを資産に変えて、目指す処を一点の曇りもなく見つめる中に、魂の成長があるのです。