いくら思っていても、その思いを行動に変えない限り、あなたの人生は何も変わってきません。
行動は加速する。
ご存知でしたか?
車でも、動き始める時はエネルギーが要ります。
しかも、そのエネルギーは、走り始める時が一番多く必要です。
時速60kmで走っている車が使うエネルギーより、止まっている車が最初に動き出す時に使うエネルギーの方がはるかに大きいということを、私たちは認識する必要があります。
行動も同じで、何かを始めようとするその瞬間のエネルギーが、一番大きいのです。
これは、労力を沢山使うわりに、返ってくる結果が少ないということを意味します。
しかし、先ほどの車の例でいえば、動き始めようとする時は最大のパワーを必要としますが、一度走り始めれば、今度は止めようとする方が大変だということにもつながります。
それは、一度動き出した車は、そのスピードを加速していくからです。
行動もこれと同じで、行動が次々と行動を呼んで加速していくのです。
一つ、実験をしてみたいと思います。
ここに、一枚の紙があります。
厚さは0.1ミリです。
この、厚さ0.1ミリの紙を一日に一回、二つ折りしていきます。
この作業を一ヶ月31日間続けた時、この紙の厚みは一体どれくらいになっているでしょうか?
ここで投げ掛けていることは極めて単純ですが、実際に実験することは不可能です。
さあ、計算してみて下さい。
一日目は0.1ミリの2倍ですから、0.2ミリになります。
二日目は0.2ミリの2倍で、0.4ミリ。
三日目は0.4ミリの2倍ですから、0.8ミリです。
こうして毎日2倍で計算していった時、はじめ0.1ミリの厚さだった一枚の紙は、31日後には一体どれくらいの厚みになるのでしょう?
答えは、その紙の厚みは、地球を飛び出して宇宙に突入するということです。
0.1ミリの紙を最初に二つ折りにした時は、何の変化も感じられませんでした。
二日目も、同じです。
三日坊主で止めていたら、1ミリにすら達することはありませんでした。
四日目までがんばっても、まだ1cmにも達しません。
こんな風に、最初の成長は、本当にガッカリするほど小さいという事実を、私たちは理解する必要があります。
理解した後は、そこに視点を奪われず、一ヶ月31日間毎日一回、0.1ミリだった紙を二つ折りし続ければ、その紙は200km以上の厚みとなって宇宙に突入するということです。
これは、誰がやっても同じ結果になります。
実は、一見極めて単純なこの実験から、人間が成長する為の、重要な真実を引き出すことが出来ます。
それは、如何なる分野であれ、最初の成長は、本当にガッカリするほど小さい。
しかし、その最初の小さな一歩の中に、目標実現の種があるということです。
その理由は、行動は加速するからです。
行動の加速は、最初は小さな進歩に思えても、飽きずに続けることで、最後はこのようなとてつもなく大きな結果をもたらします。
成功の原型は、最初の小さな一歩の行動の中に、その全てが収まっているということを忘れてはなりません。