~ Literacy Bar ~

ここはイマイチ社会性のない自称・のんぽりマスターの管理人が、
時事、徒然、歴史、ドラマ、アニメ、映画、小説、漫画の感想などをスナック感覚の気軽さで書き綴るブログです。
※基本、ネタバレ有となっていますので、ご注意下さい。


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今回はほぼ満点の内容でした。


サスペンス、コメディ、社会問題、特命係のスタンスといった要素がてんこ盛りの『相棒』らしい話であったと思います。特にデジカメのGPS機能は知りませんでした。イザという時のために覚えておこう(何のために?)

加えて、今回は杉下先生によるカイト君への特別捜査講義という要素もありました。さまざまなことに『気づく』センスはあっても『考える』粘りに欠けるカイト君に自分で考えるように仕向ける杉下の姿勢は見ていて微笑ましかったです。今回の杉下は綺麗な杉下でした。天下り先の交換&更に時間を置いての再交換というシステムも実際にあるのか否かは寡聞にして知りませんが、まぁ、よくも考えたものです……と思っていたら、


甲斐峯秋「誰かね? 私の創ったシステムを潰したのは?」


アンタの発案かよ!


このオチは驚きましたよ。これがなければ、小さくまとまった巧い話で終わるところでしたが、まさか、カイトパパの本性が早くも露見するとはね。今回は苦笑程度で矛を収めましたが、これからも杉下はカイトパパの障害になっていくでしょうし、そうした事態が重なった挙句に衝突が不回避になった時の対応も気になります。劇中でカイトが官僚嫌いを公言していましたが、そりゃあ、こんな父親を持てばそうなるわなぁ。こういう性格を鑑みると益々、カイトと神戸と組ませてみたくなります。杉下よりも派手な化学反応を起こしそうで面白い。


残りは雑感。


・舞台は空港


物語前半、杉下とカイトが長い長いエスカレーターを降りてゆく場面。その左手に見える搭乗カウンター。何処かで見た構造だと思っていたら、EDテロップに茨城空港の文字。『絶対に笑ってはいけない空港24時』の舞台じゃないですか。道理で見覚えあると思ったよ。尚、先々回の『スマプリ』のラストシーンに登場した空港もここがモデルになっているらしい。ブラTマソ爆発しろ。


・歴代相棒


杉下右京「この程度の単語は警察官採用試験を受けた者なら……」

甲斐享「『最低限知っていなければならない筈のものです』って……こうだよ! あの人と何年も続いた人がいるなんて信じらんねーよ!」


亀山薫「『こんな上司のいる職場なんてとっとと辞めてやる』」

神戸尊「そんなふうに考えていた時期が俺らにもありました」


実際問題として、どのくらい保つのか興味ありますよね。勿論、長く続いてくれるに越したことはありませんが、意外に杉下が甲斐親子の橋渡しをして、今季で卒業とかもあり得なくもない。


・今週のラムネさん


杉下右京「その再就職先はNIAとか?」

大河内春樹「……っ! そんなことまで調べて、貴方は一体何を……!」

杉下右京「おや? 当たってましたか」ニコリ

大河内春樹「」


監察官。貴方は何も悪くない。


杉下、性質悪過ぎ。しかし、こういう場面をカイトに見せないのは、一応、若者への教育に悪いという自覚があるんじゃないでしょうか。でも、そう思っているならやるなよ。


・女優の条件


笛吹悦子「……あ」


茨城空港で偶然ハチあわせする三人。真飛さんがふつくしい。いや、CAの制服がどうとかじゃないですよ……それもありますけれども、何よりも姿勢がシャンとしているんですよね。立ち姿も歩く姿勢もピシッとしている。肩や腰を落としていない。同じ場面での他の俳優さんやエキストラ、一般人と比較するとよく判ります。この辺はヅカで培った素養でしょうか。女優の美しさとは単なる造型ではないという証左だと思います。姿勢のよさと人間性を同一視する意図はありません。念のため。


・官僚たちの宴


潮弘道「官僚も年金を貰うまで仕事が必要なのは民間と一緒だ」

杉下右京「……ならば、早期退職などせず、定年まで勤めあげればすむ話です」

潮弘道「そうしなくていいって法律がある。その法律を決めるのは俺たち官僚じゃない。おまえらが足りない頭で選んだ政治家さんだろ? つまり、おまえら一般愚民の責任だ。その責任を果たす気力の能力もないなら、指を加えて黙って見てろ!」

甲斐享「だからって、天下りバーターですか!」

潮弘道「天下りをバーダーして何が悪い? 『省庁にも民間の血を入れろ』って馬鹿な世間は望んているじゃないか! だから、そうしてやったんだ。同時に省庁にも民間にも再就職口を確保できる。一石二鳥の名案じゃないか!」


The・正論。


いやぁ、いいこというねぇ。いや、勿論、悪いことなんですけどもね。でも、若いカイトとしては暴力に訴えようとするしか他に手段が思い浮かばないだけの筋が通っている。敵キャラとはかくあるべし。確かにそんな法律をつくったのは政治家ですし、そんな政治家を国政に送り出したのは国民の責任です。官僚も自分たちを選民と思い込むほどの勉学と研鑽をして、現在の地歩に登り詰めたのですしね。この辺はカイジの利根川の説教を思い出しますなぁ。

尤も傍目には下衆に見えてしまうのが同じ官僚でも小野田と違う点ですね。小野田には保身とか私欲とかいった概念はなかったですし(理想を実現するために権能を欲する面はありましたが)、何よりも警察官としての正義感もあった。その点から見れば潮は俗物であり、小者でしかないといえます。でも、この一話で終わらせるには惜しいキャラ。初回の賀来さんと同じく、再登場を希望します。


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