◇オリックス7−3阪神
阪神はオープン戦初出場した鳥谷が2点適時打を放った。開幕投手が決定的なメッセンジャーは6イニング3失点。オリックスも開幕投手候補の西が6イニング3失点と課題を残した。川端が勝ち越しの3点三塁打、初出場の糸井は犠飛を放った。
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侍ジャパンで見せた集中力を、虎復帰初戦でいきなり発揮した。
3回1死満塁。「3番・遊撃」の定位置でスタメン出場の鳥谷が、フルカウントから西の6球目スライダーをとらえた。打球は会心とは言えない当たりだったが、一、二塁間をしぶとく破る先制の右前2点適時打となった。
「チャンスだったので良いところで打てたと思います」。準決勝で散ったWBC。21日の練習から再始動し、この日チームに合流した。
「体調? それは全然問題はない。守備は(WBCで)ショートをやっていなかったので、しっかりやりたい」と意欲をたぎらせていた。2回の守りでは西岡との併殺プレーを完成させて、チームを離れたブランクを全く感じさせなかった。
和田監督は「向こうで修羅場をくぐってきた。その中で打席に立っていたわけだから(3回の)あの場面なんて、どうってことないだろう」と頼もしげな表情で絶対的な信頼を寄せた。
「まだオープン戦なんで。シーズンでもそういう(チャンスの)場面で打ちたいと思う」と鳥谷。侍ジャパンで男を上げた野手キャプテンが帰ってきた。 (中谷秀樹)
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