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2013.3.22 FRI
TEXT BY STEFANO PISANI
TRANSLATION BY TAKESHI OTOSHI
WIRED NEWS (ITALIAN)
CNRの研究は、「個々の歩行者と彼らの平均密度を同時に書き出すモデルを創出することが可能となる、測度論に基づいたアプローチ」を利用していると、クリスティアーニは説明する。
空間における人間の密度や彼らの速度を変数とする数式を用いてこのモデルが明らかにしているのは、人々が出口への手段を選ぶうえでエスカレーターを優先し、なかでも自分たちがやってきた方向から真っ直ぐにあるもの(通常は出口近くにあるエスカレーター)を選択するということだ。
「しかし人々は、このエスカレーターの正面にある改札を出て、この登り口が混雑しているのを見ると、方向を変えます」と、クリスティアーニは続ける。「そして彼らは別のエスカレーターへと向かいます。しかし、このエスカレーターが自分たちの来た方向から真っ直ぐにあるのを見つけた人々がすでにこちらを選択しています。このため、ここがほかのどこよりも混雑します」。
パニックの場合、歩行者たちは無秩序に特定の目的地なしにほかの個人を追っていく傾向がある。「彼らは人が少ない場所よりも、密度の高い区域によく引きつけられます。群衆が移動していく方向には、正しい出口があるという考えに基づいています」とこの研究者は結んでいる。
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2013.03.22
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