キム・ヨナ、ソチ五輪後に引退「ハッピーエンドにしたい」＝韓国

　フィギュアスケートの世界選手権で優勝したバンクーバー五輪金メダリストのキム・ヨナが20日、カナダから韓国に帰国し、同国・仁川国際空港で記者会見を開いた。キム・ヨナは、「ソチ五輪で気分良く、幸せに選手生活を締めくくりたい」と述べ、ソチ五輪後に引退する意思があることを明らかにした。複数の韓国メディアが報じた。

　仁川空港の到着口ではファンや報道陣など約1000人が「フィギュア女王」を出迎えた。到着口に集まったファンの多さにキム・ヨナも驚き、花束を渡されると記者会見場へと移動した。

　記者会見では「久しぶりの世界選手権出場だったので心配だった」としながらも、「準備した分だけ失敗せず良い試合内容で優勝できたのでうれしい」と試合を振り返った。

　バンクーバー五輪で金メダルを獲得した後、2年間も選手生活から離れたが、今回の世界選手権は復帰戦だったこともあり「空虚感はなかった」という。

　2014年に行われるソチ五輪に向けた野望も語った。「（五輪が開かれる）次のシーズンが選手生活の最後となるので、すべての大会で最善を尽くしたい。結果がどうなるか正直誰も分からない。試合を終えて点数が出る時まで誰も分からない。個人的には全ての大会で後悔なく滑りたい」と話し、最後の舞台となるソチ五輪で選手生活をハッピーエンドとする考えを明らかにした。

　韓国メディアは、「ソチ五輪はキム・ヨナにとって選手生活に有終の美を飾る舞台になるようだ」と伝えた。（編集担当：新川悠）