「あの一瞬の間に」


by路月


「ほら、これ付けて、 もー立ってるくらい自分で出来るでしょ」



どっ、どうしょう

偶然とはいえこんな事になるなんて

落ち着くのよアスカ

14年前は、幾度なくバカシンジを蹴ったり、殴ったりしたけど

一度もこんな事なかったわ

でも、ダメよ、もう子供じゃないたから、

でも、こんなチャンス、今度いつ来るかわからないわ

そうよ。いままで、何度も夢にまで見たことか

いつも空を見上げて忘れたことなんてないんだから

これぐらい、いいわよね

これは、ちょとしたご褒美よ

今ならシンジは下を向いて絶対に気づかないわ

ここには、ふたりだけ、他には誰もいないし大丈夫

偶然にでも、この指を、シンジの口の中に入れたなんて

滅多にないチャンスなんだから


(パクン)


「ついにシンジと間接キスしちゃた」

しばらく二人っきりなんだから、時間はたっぷりあるわ

次は、直接シンジとキ…

「さ、さっきのパイロットか、綾波タイプの初期ロットね」

相変わらず、存在感薄いわね。いつからいたのよ

折角のシンジと二人っきりになれたはずなのに

邪魔ね。どっかいきなさいよ

まさか見られてたりしたないわよね

大丈夫、えこひきより、なにも考えてなさそうだし

判るわけがないわ




「………間接キスって何」

「うっ」






あとがき

はじめて
初投稿の初の文章書きです。
新劇場版Qでは、すぐ振り向いて間などありませんが
こんなことが、あったら面白いかなと思い書てたみました



Gehenに初投稿となる路月さんの作品でございます!
路月さんどうもありがとうございますー。

劇場版「Q」のラストシーンのショートストーリーですね。
しかしこれは大胆な間接キスといいますか…w いや、アスカらしいんですけどね。
後ろで見ていてボソッと呟く黒レイさんがいい味出しております。

作者の路月さんに作品のご感想をっ!
感想は作家の元気の源、是非お願い致します。

今後もよろしくお願いします!



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