慰安婦:米国のホロコースト記念館に常設展示

 米国に日本軍従軍慰安婦の惨状や日本軍による蛮行を伝える常設の展示施設ができる。

 ニューヨーク州の韓国人団体「韓米公共政策委員会(KAPAC)」は20日(現地時間、以下同じ)、ロングアイランド州ナッソー郡当局が所有するホロコースト記念館に「慰安婦特別展示館」を整備することで合意し、慰安婦の惨状を収めた写真や資料などを公開することにしたと発表した。米国に慰安婦をテーマにした常設展示館ができるのは、これが初めて。

 ホロコースト記念館に慰安婦展示館が整備されれば、従軍慰安婦の強制動員が、第2次世界大戦当時ナチス政権がユダヤ人を虐殺したホロコーストに匹敵する犯罪だと伝える効果があるとみられる。KAPACは「米国で強い影響力を持つユダヤ系社会から支援を受けられるものと期待している」と語った。

 一方、ニュージャージー州議会下院は21日午後、従軍慰安婦決議案を表決にかける予定だ。今回の決議案は、日本政府が慰安婦に対する責任を認め、再発防止のための教育を実施するよう要求している。特に「日本政府が戦後、慰安婦関連の記録の破棄を指示した」という内容を明記した。

 日本政府はこれまで「証拠がない」という理由で慰安婦の強制動員を否定してきた。なお当初、原案には日本政府の謝罪を要求する部分があったが、最終案からは取り除かれたという。

イ・ジュンウ記者
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