2014年08月24日

書籍・DVD・講演会

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タグ:講演会
posted by いんちょう at 06:45 | Comment(16) | 原子力

2013年03月20日

風邪後の長引く嗄声(かすれ声)に注意。腫瘍の可能性

嗄声(させい)をご存じでしょうか。(かせい とは読みません。)医師ならば当然、全員知っている単語

この嗄声は、学生時代にそのものを聞いて、強く印象に残っています。当時、第一内科の助教授だったK先生が我々学生に呼吸器の講義をしていました。当然、この嗄声についても講義を受けたのですが、ちょうどその嗄声の説明をする時、まさしく、このかすれ声だったのです。

K先生「嗄声とは、こんな声です。まあ、私の場合は風邪を引いてからなかなか治らないだけですが。えへんえへん(痰が少し絡みます)。あまりに長期に続く場合には、反回神経を圧迫する悪性腫瘍の可能性がありますので、検査が必要です。」

フーン、そうなんだと思っていましたが、嗄声がいっこうに良くなりません。ついには、精密検査をして「喉頭癌」だと診断され、大学病院に入院して、その後確か都内の病院かどこかに転院して手術を受けられたと思います。(今もお元気です)実際に経験したことは、人間忘れません。

 つい先日、60代の男性で同じようにかすれ声が2ヶ月程度続いて、いろいろと投薬をしましたが改善せず。もしかしたらと思って、前縦隔、胸部大動脈周囲のCTを撮影しましたところ、大動脈周囲のリンパ節が腫大し、反回神経麻痺を来していることがわかりました。15年前の腎臓癌の既往があるもののそれ以外は元気にされていた方です。

 嗄声についてはまとめておきます。

反回神経−非常に特殊なルートをとります。
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(ラングマン発生学 第7版 p.195から)
喉頭神経は、第6鰓弓(さいきゅう)(迷走神経)が支配していますので、このような不思議な経路をとります。詳しくは、鰓弓をキーワードに調べてみてください。

嗄声の原因
 嗄声の原因は、喉頭の器質的病変、声帯の動きを支配する神経の障害、そして疲労性または機能性障害の三つに分類されます。前二者が混合する場合もあります。声帯の可動性は第10脳神経(迷走神経)分枝である反回神経に支配されています。この反回神経は頸部を一旦下降し、右は鎖骨下動脈、左は大動脈弓を迂回して上昇し喉頭に分布します(下図)。左側の反回神経のほうが長いので、神経麻痺による声帯の可動性低下は、左側に多く認められます
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反回神経Recurrent laryngeal nerveから
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横の断面
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原因 STEP 耳鼻科学から
原因不明のものが半数を占めます。典型例としては、大動脈瘤による圧迫、肺がんの大動脈弓下リンパ節転移、肺がんの一兆候であるPancoast腫瘍、食道癌や悪性縦隔腫瘍の浸潤、甲状腺手術時の損傷(甲状腺腫だけでは反回神経は麻痺しません)などがあげられます。

反回神経麻痺の症状
@片側が麻痺すると、声帯がうまく閉じなくなり声がかすれてしまいます。また、会話の時に息切れしたり、うまく飲み込めずむせたりします。
A両側が麻痺すると、声が出なくなるだけではなく声帯が閉じて呼吸ができなくなります。この状態では気道確保が必要になります。)


 いずれにせよ、長期嗄声は注意が必要なのですが、福島県保険医協会のページを見て、ちょっと驚きました。

嗄れ声のあなた注意してね
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医師であれば絶対に間違わない、嗄声を学童嗄声(カセイ)と書いてあります。ちょっとこれは恥ずかしい。そして、原因について、

 急激に起こる嗄れ声の一般的な原因は、特に成人の場合上気道(ジョウキドウ)のウィルス感染による、急性喉頭炎(コウトウエン)があります。時には2,3日、全く声が出ないこともあります。最も効果的な治療は声を休めることで、ささやき声も出さない方が良いとされています。病院で薬物吸入や内服薬の投与を受けると早く治ります。こじれると嗄れ声が長く残ることもあります。


 最後に老齢者で継続的、また、進行性の嗄れ声が2週間以上続いたら十分な注意を払い、病院で診てもらう必要があります。それは声帯に癌性の病変が考えられます。特に慢性喫煙者や飲酒者はその確率が高いようです


 なぜ、反回神経麻痺に全く触れていないのか。この文章を書いたのは、2008-03-17ですから、特に意図はないのでしょうが、不思議です。

 しわがれ声が続いていませんか?
タグ:反回神経
posted by いんちょう at 11:43 | Comment(2) | 原子力

2013年03月18日

20130317奈良 フクシマの真実と内部被曝 講演100分

3月17日に奈良保険医協会の主催で、講演会を行わせていただきました。(参加者 186名)



講演時間100分、質疑応答は20分です。

・私のバックグラウンド
・原発の原理・問題点・電力が推進する理由
・フクシマ事故の推移と放射能汚染
・内部被曝とその影響
・我々はこれから何をどうするべきか

 誰かを信用するのではなく、自分の頭で考え、自分の足であることが大事だといつも話しているとおり。

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多数の方に参加していただき、ありがとうございました。


 前日に奈良泊でしたので、同じ電子カルテを利用している方にすき焼きをごちそうになりました。
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おいしいすき焼きをありがとうございました。

奈良と言えば、大仏。大きさを調べてみると仏像の高さは約15メートル。次のようなスライドを追加で作成。
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私自身奈良の大仏を見たのは、中学生の時だけ。この話をするのならば、実際に見ておかないと話に迫力が出ません(人に話をするときには、自分の経験と、聞いただけの話では同じ言葉を話しても、印象が全く違います。)

東大寺大仏殿 高さ 約37メートル
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原子炉の諸元を見ますと、格納容器の高さは32メートル

ざっと合成するとこんな感じでしょうか。
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奈良の大仏
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こうやって写真で見ると、小さく見えてしまいますが・・・東大寺 大仏さんの「お身ぬぐい」 2009から
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人と比較しないとわかりませんね。大きさは。

土産物屋でみかけた「せんとくん」 どういうセンスなんでしょ。いったい・・
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近鉄奈良駅の近くのお店
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ノーコメント

お土産として購入していただいた たまうさぎ
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このお菓子は、本当においしく、家族全員でおいしくいただきました。

柿の葉寿司
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ありがとうございました。

今までの講演会の内容(ほぼ、すべての動画あり)と、講演の依頼については、こちらをご覧ください。

書籍の販売は、こちらで行っております。
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タグ:講演会
posted by いんちょう at 22:27 | Comment(6) | 原子力

2013年03月14日

ミスターゼロベクレル 神の手を持つ男

3月9日 徳島新聞夕刊
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 日本の報道、国会を見ていると、フクシマはもう終わった。みんなで忘れないようにしよう などというふざけた報道ばかりですが、事実は上に示すとおり。いくら日本政府が、「放射能は安全」と言ったところで、信用するのは従順な日本国民ばかり。諸外国はそうはいきません。

実際、いくらでも汚染された食品の報告が出てきます。

宮城県マダラ64ベクレル、茨城県イワナ68ベクレル・スズキ50ベクレル・イシガレイ49ベクレル・クロダイ38ベクレル・レンコン6.3ベクレル、岩手県牛肉17ベクレル、群馬県原乳1.1ベクレル(3/13 厚生労働省)
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000002x8rw-att/2r9852000002x8vn.pdf


大震災から2年、風評被害と闘う「福島米が全国の食卓に並ぶ日まであきらめない」産経新聞 3月7日(木)12時0分配信
 福島県いわき市の中心部から南に約10キロの小名浜にある、老舗米販売店「相馬屋」。倉庫には、全国各地から仕入れた米袋が約4メートルの高さまで積み上げられ、所狭しと並べられている。

 大正12年創業の3代目社長、佐藤守利さん(55)は「ふくしま」と印字された米袋に触れながら地元産への思いを口にした。「いつかまた、全国の人に福島米を手にとってもらいたい」

 東日本大震災から2年になる今も続く風評被害。相馬屋の取引先は全国に広がるが、地元産の卸先(おろしさき)は炊いたコメを客に提供する飲食店などごくわずかだ。卸値も下がったまま。震災前後の売り上げは地元産7割から県外産7割に逆転した。
産経新聞 3月7日(木)12時0分配信


 消費者は、根拠なしに怖がっているわけではありません。フクシマの米には放射性セシウムをはじめとする放射能が含まれているから、個人の自由として忌避しているのです。
放射能を怖がることが風評被害−矛盾だらけの主張で、以前少しまとめました。

 放射能が怖くないというキャンペーンで、だまされて食べて応援するのは、日本人くらいでしょう。諸外国に輸出を再開するために重要なのは、放射能が検出されないと証明するしかありません。そんな、たくさん放射能が検出されているのに、そんなことができるのでしょうか。

 世の中は広いもので、そのような先生があの偏差値トップと言われる東京大学に存在されておられるのです。まさしく、控えおろぉー この紋所が目に入らぬか というわけです。

ミスターゼロベクレル 早野龍吾大先生です。
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 この方が主催される測定はすべて、ほとんどゼロといった結果しか出てきません。

福島県庁に供する食事に対する放射性物質の検査について
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検査実施の趣旨
 福島県庁消費組合は、県庁食道において使用している米、野菜等の食材について、市場に流通している食品等は、様々な段階で対策がとられ、安全が確保されているとの考えのもとに仕入れを行い、食事を提供しております。
 このたび、早野龍吾東京大学教授から検査の提案をいただき、食の安全に加えていっそうの安心を得るために消費組合自らの取り組みの必要性を認識し、県庁食道の食事に対する放射性物質の検査を実施することにいたしました。
 県庁消費組合では、精度の高い検査を継続して実施することにより、検査結果の数値および検査対象献立の使用食材を継続して実施することにより、検査結果の数値および検査対象献立の使用食材を通じて、食事内容の現状への理解や判断に役立てていただき、一人でも多くの方の安心につながるとともに、多くの利用者の皆様がよりいっそう安心して食堂を利用していただくことができるのではないかと考えております。
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 福島県の椎茸まで入っていながら、ゼロベクレル。フクシマの生活協同組合は、当初次のようなスライドを出して、100ベクレル規制に反対までしていました。
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 では、なぜ県庁の食事から、1ベクレルも検出されないのか。考えられる理由は3つ

1.県庁の食材のみ厳選した食品を使っている
2.検出機器の精度が悪い
3.測定データを偽っている

 いったいどれなんでしょうか。そして、また早野先生の音頭取りで行われているこの検査は、放射能は怖いと言った「風評」を逆にまき散らしていることに気がつかないんでしょうか。この県庁の食品データは50Bq/kg程度であるべきです。そして、食べても職員には何の影響もないと言うことを体を張って、証明するのが、住民にとっては安心の材料になります。それを、県庁の食品には放射能が含まれていないから安心、安全です と証明することは、逆をとれば、放射能が含まれている食品は安心安全ではないと主張しているにすぎません。私には、この検査の結果が、いったい何の役に立つのかさっぱりわかりません。

 同じことは、早野先生が主催されているホールボディカウンターにもいえます。

ホールボディーカウンター〜調べてわかった被ばくの現状 坪倉正治×斗ヶ沢秀俊×早野龍五
早野 専門は実験物理学です。以前ヒッグス粒子発見のニュースで話題になったCERN研究所の実験室で、20年近く反物質に関する研究をしています。研究のためには、放射線機器や測定の知識や技術は必要なのですが、実は今日のテーマでもあるホールボディーカウンターは、去年の11月末まで実際に見たことはありませんでした

坪倉 僕はもともと血液内科医です。去年の三月の終わりまで、がんセンターである駒込病院に勤務し、白血病やリンパ腫といったご病気の方へ骨髄移植や抗がん剤治療をしていました。

早野 坪倉先生は、同じ人を2回以上測っています。データが2つあると、昨日の1100ベクレルなのか、10日前の10000ベクレルなのか、2つのデータを比較して考えることができるので、その人が1日平均何ベクレル摂取しているかを比較的簡単に計算できるようになります。いままで南相馬市で1万人を超える人を検査してきましたが、最も多く摂取している人でも1日平均20ベクレル、次に多かったのが15ベクレルくらい、あとは皆さん10ベクレル以下でした。最も多く摂取している人が1年間摂取し続けたとしても、大ざっぱに、1ミリシーベルトの10分の1くらいにしかなりません。

福島県は1ミリシーベルト刻みで発表をしていますが、ほとんどの人が1ミリシーベルト未満に該当しています。坪倉先生はこの1ミリシーベルト未満として埋もれてしまっているご家族のことを苦労して調査されていらっしゃるんです。


 どうしてつじつまの合わないデータが出てくるのか。私はいつも首を傾げています。

◆関連ブログ
放射能を怖がることが風評被害−矛盾だらけの主張2013年02月17日
4月からの食品の新基準とそれに反対する勢力2012年03月09日
タグ:P
posted by いんちょう at 21:02 | Comment(21) | 原子力

2013年03月13日

維新の会 西田譲議員 国会答弁「フクシマからの強制避難は、反医学的、憲法違反、ただちに帰還させよ」

 かつての自民党は、左から右まで全部包括し、一つの党というには非常に寛容な集団でもありました。そのような党はすでになくなったと思っておりましたが、そんなことはありませんでした。維新の会が、いまその自民党並みの広範な意見を平然と取り入れ、政策提言をしていることがわかりました。

 本日(3月13日)の予算委員会の国会答弁 維新の会 西田譲氏


 そのトンデモぶり
・フクシマは原子炉からは何も漏れていない、建屋からごく少量セシウムのみが漏れた
・セシウムは害がないので除染の必要はない。
・医学的にも科学的にもおかしく、憲法違反の強制連行は直ちにやめて、住民をすべて帰還させて、住民自身の手で除染させたら、復興が進む
・ベータ線は紙一枚でさえぎれるので、全く怖くない。
・空間線量は、外部被曝を過大に評価することになる。ICRPの基準自体も大きな間違いだ

 ごめんなさい、一回聞いただけなので、このような趣旨と言うことでまとめさせていただきます。さて、この人物が引用している人を調べてみましょう。

 まず、強制避難を昔から述べているのはこの人物 田母神俊雄
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平成の強制連行2011-05-06 22:01:36
菅野村長は村にやって来た福山官房副長官に対しても、避難の必要はないのではないかと意見を言ったが、福山氏は『菅総理はやり過ぎくらいやるのがいい』と言われているとの一点張りだったそうだ。放射線強度が徐々に下がっているのにもっと柔軟に対応できないのだろうか。避難指示が出る前にも村長に対しては、全く相談が無かったということである。総理の政治的パフォーマンスのために住みなれた村から全員が追放されてしまう。これは平成の強制連行ではないのか。


 この人物の主張のパクリ

そして、そのつぎ放射性セシウムは人体に全く無害とする主張
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ここで名前が挙がっているのは 大阪大学名誉教授 中村仁信
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微量の放射線は体に良い。 中村仁信 1/2 投稿者 ikiikinionega

 事故後2年たっても、この状況。開いた口がふさがらないと言えば、このことです。

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 これが正しいとすれば、米で100Bq/kg のセシウムがあったと言うことは、

100÷0.0011=約10万Bq/kg だけ汚染されていることになります。恐ろしい話です。このような農地でもどんどん耕して、どんどん農作物を作れと主張しているわけです。

2012年度「土と肥料の講演会」講演概要スライド
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塚田 祥文 先生(環境科学技術研究所・福島大学)

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ついに出てきました 高田純

この人物が出てくる動画


この動画レポートは、The リバティ このページを見てもわかるように、ここは幸福の科学主催
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最後になりますが、この質問をした議員
西田 譲(にしだ ゆずる、1975年9月6日 - )は、日本の政治家。日本維新の会所属の衆議院議員(1期)。
経歴 [編集]
熊本県生まれ[1]。天明町立銭塘小学校、熊本大学教育学部附属中学校、熊本県立熊本高等学校を経て[1]、慶應義塾大学経済学部中退[2]。 1999年の東京都知事選挙で石原慎太郎候補のボランティアスタッフを務める[3]。1999年から2005年まで、小林興起衆議院議員秘書を務める[2][4]。

2007年、千葉県議会議員選挙八千代市選挙区に無所属で出馬し、初当選[5]。その後、自由民主党会派に入る。総合企画水道常任委員、総務常任委員会副委員長、医療問題議員研究会幹事、介護問題議員研究会事務局長等を歴任。 2010年、自由民主党を離党し、同年11月、県議会議員を辞職[5][6]。 同年12月、八千代市長選挙に無所属で出馬。現職の豊田俊郎に1920票差で落選[7]。

2012年2月、維新政治塾に参加。同年12月の第46回衆議院議員総選挙で千葉県第9区に日本維新の会から立候補し、自由民主党新人の秋本真利、民主党前職の奥野総一郎に敗れるが、比例南関東ブロックで初当選。 2013年1月、衆議院法務委員会理事、衆議院原子力問題特別委員会委員、党総務、党政策調査会国家政策部会法務担当主査、党国会対策委員に就任。


 熊本出身で、勤務経験ゼロ。大学を中退して、政治家の道に入り、八代市長選挙に立候補したこともあるようです。

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 こんなに小さいお子さんがいるにもかかわらず、この理解。未来のための活動が、この国会答弁に如実に表れています。自民党の石原環境大臣の言葉が、いやはや、本当にまともに聞こえました。(余談ですが、石原大臣はカツラですね。まず、間違いなく)

 それにしても、懐が深すぎる 維新の会 恐るべし。

赤旗記者の方が書き起こしておられましたので、引用させていただきます

 西田譲 〔…冒頭略…〕福島県の復興問題について、まさしくこの日本再生、日本の立て直しに全力で取り組んでいらっしゃる、今日最高の安倍総理、そしてさらにはその卓越した閣僚の方々と、今国会この予算委員会の場で討議をさせていただき、さらには熟慮を深めさせていただくことをこの上なく光栄に存じます。
 私たち日本維新の会は、言葉だけでの復興加速では意味がないと考えております。
 日本維新の会では、復興を阻害…復興を阻害する弊害の除去こそ急がなくてはならない、このような観点から、本日の質問をさせていただきたいと思っております。
 さて、3・11からマル2年、しかしこの1年9カ月間のあいだ、必ずしも適切な方向での福島県での、福島県の再建ではなかったかと存じます。そう断じるのは、決して私だけではなく、全国の国民の多くも一致した見解かと思います。
 とりわけ、福島県の方々が安倍自民党政権、いや、安倍総理に熱く期待しているのは、法的正義と科学に照らして、これまでの政策をただし、そして政治を王道に取り戻すべく、コペルニクス的大転換をする、まさにこのことへの期待であって、これまでの間違ったやり方を自民党がそのまま無批判に継続することではないことはいうまでもないと思います。
 翻って、3・11とは、福島第1原発、この4機のその原子炉からではなく、建屋の爆発から微量なセシウムが飛散した事故の発生でもありました。そして福島県民のうち約10万人が2011年4月21日よりセシウムの放射線被曝を回避するとの名目で強制的に避難させられるという、この戦後日本において前例のない、まさしく憲法第22条第1項に違背する居住権の禁止、さらには故郷選択の自由の簒奪が政府の手によって公然と行われました。
 憲法に違背するこの人権侵害やりたい放題の前代未聞の行政は今なお続いているわけでありますが、それは国民の安全を守り、国民の健康を守るという名目で、当時より進められてきた政策であります。これらについては当時から放射線医学の多くの専門家の先生方が、医学無視の暴挙だ、さらには反科学の人権侵害だと激しく非難し、反対したものでもありました。
 さて総理、原子力災害対策本部長であります安倍総理にもおうかがいさせていただきたいと思います。福島第1原子炉(ママ)の建屋から広範に飛散したのはセシウムのみでありまして、ストロンチウムもプルトニウムも広範に飛散してはおりません。しかも、そのセシウムの線量は微量でございます。つまり、個人の外部被曝線量は、年間累積でわずか数ミリシーベルトでございまして、しかし、これまで進められてきた政策、これを振り返りますと、あたかも日本経済の発展を阻害すべく、反原発を宣伝する手段として、反医学的な福島セシウム避難を考案し、そして実行したもののように思われます。このような前政権のやり方を、安倍自民党内閣が継承する合理的な理由は一切ないと考えます。
 原子力災害対策本部長として、安倍総理は、避難の全面解除を行う行政命令を直ちに決断され、直ちにそう下達するべきであると考えます。医学や科学に反する以上、災害対策基本法にのっとれば、憲法違反の人権侵害行為を即時中止するのが正しい行政のありようだと思います。議論の余地はないと考えますが、避難解除の命令を決断されるか否か、総理におうかがいさせていただきたいと思います。

 石原環境相 あの…私も避難、困難区域にいってまいりました。そこを、こう、歩きまして、累積の、この、線量計の1年間に対する被曝量を計算いたしましたら、えー、そこを歩いただけでございますけれども、年間20ミリシーベルトを超えてしまう。現にやはり、そういう高(濃度の)放射能で汚染をされた地域はございます。そこのみなさん方に帰っていいということは、現政権でもいえないのではないかと思っております。

 西田譲 本日お配りさせていただいている資料の一つでもございます。低線量セシウムは人体にまったく無害でございます。このベーター線は皮膚で遮断をされておりますので、外部被曝の問題にはなりません。また内部被曝は、生物学的な半減期が短く、結果、ほとんど短時日に消えてしまいますし、合わせて汗や尿でも排出されます。えー、総理にお尋ねしたんですが、石原大臣にお答えをいただきました。
 〔…以下略…〕



◆関連ブログ
黒船は決してやってこない2012年04月28日
福島はまるで別世界・・グリーンピース2011年08月09日

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タグ:維新の会
posted by いんちょう at 22:09 | Comment(19) | 原子力

2013年03月12日

みんなそうですよ。日本の群集心理に訴え始めた 甲状腺ガン

ある豪華客船が航海途中で沈み始めた。船長は乗客たちに速やかに海に飛び込むよう指示しなければならなかった。
船長はそれぞれの外国人乗客にこう言った。

アメリカ人 「飛び込めば、ヒーローですよ。」
イギリス人 「紳士の方は、飛びこまれています。」
ドイツ人  「飛び込むのが規則です」
フランス人 「飛び込んだ人はまだ誰もいません。」
イタリア人 「飛び込むのは法律違反です。」
日本人   「みなさん、飛び込んでおられますよ。」


 日本人の特徴を端的に表しているジョークです。大本営は我が国民の行動パターンを熟知していますから、そのようにやってきます。

福島「割合高くない」  子ども甲状腺検査
環境省は8日、東京電力福島第一原発事故による県内の子どもの甲状腺への影響を確認するため、比較対象として実施した青森、山梨、長崎3県の甲状腺検査結果(速報)を発表した。
小さなしこりなどがある「A2判定」の割合は56・6%で、41・2%だった本県の甲状腺検査結果の方が低かった。
環境省の担当者は「検査人数の違いなどを総合的に考慮すれば、ほぼ同様の結果。
少なくとも福島の割合が高いとは言えず、特異な状況ではないと考えられる」としている
比較対象となったのは、原発事故による影響が小さく、本県と同じ高精度で検査できる環境が整った青森県弘前市、甲府市、長崎市の3〜18歳の計4365人。
五ミリ以下のしこりや20ミリ以下の嚢胞(のうほう)が見つかった「A2判定」は56・6%に当たる2469人だった。
A2判定は2次検査の必要はない。
しこりや嚢胞がA2判定以上の大きさで2次検査が必要な「B判定」は44人で1・0%。
0・6%だった本県の方が低かった。
県は原発事故発生時の0〜18歳の子ども約36万人を対象に甲状腺検査を実施している。
検査は13万3089人の集計を終了。
3人が甲状腺がんと確定している。
2013年03月09日 09時20分 配信


 子供の関係なのに、なぜ環境省なんでしょうかね。得意のエコチル検査ですか?そもそも、放射能に関係しないのであれば、国民の健康を調べる厚労省が手を上げるべきですが、そのような気配は全くない。これは、厚労省がいろいろと考えた上での結論でしょう。(縄張りをとられても、原発、放射能の火の粉をかぶりたくないわけでしょう。おそらく)

そして、この報道に気をよくした典型的な「日本人」が次のような書き込みをしています。
子供の甲状腺検査福島以外と同じ放射脳の妄想だったことが判明

2: スナドリネコ(大分県):2013/03/08(金) 16:37:21.01 ID:b9MVsW/a0
当り前じゃん。

5: ボルネオヤマネコ(東日本):2013/03/08(金) 16:38:51.64 ID:JM5Q+Eeq0
最初からわかっていた
馬鹿が騒いでいただけ

7: マヌルネコ(東日本):2013/03/08(金) 16:40:22.87 ID:T+52NBU+0
これが公式見解というものだ

13: バーミーズ(関東地方):2013/03/08(金) 16:44:23.82 ID:IUmxH35EO
福島 41.2
他所 56.6
福島のほうが少ないじゃねーか


 大本営報道の正しい見方でご紹介したとおり、大本営の発表は一つだけではわかりません。時系列を追うことで、その欺瞞が誰にでもわかるようになります。

 まず、最初はどのように評価していたか。

甲状腺がん10万人に2〜3人−ICRPの過小評価手法のみで非専門家が論文発表

 つまり、10万人に2−3人。福島全体では、おおざっぱに多く見積もったとしても20人程度。だったのに、すでに若年者10名の方に甲状腺ガンが発見されています。しかも、予想よりも早く。

 東大の核物理が専門のはずの早野龍五も次のような恐ろしい資料を国会に提出
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患者数はごくわずかで、賠償所要額は裁判で争うよりも遙かに少ないと予見される。

つまり、フクシマで起きる甲状腺ガンは、放射能云々を別にしても、非常に少ないという風にこの教授は見積もっています。これから起きることを考えれば、とても少ないとはいえないというのは明らかです。

そして、政府はフクシマで最初のうちに次のような報告をしています。

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よく見てください。事故後1年後には、29.7%のフクシマの子供たちが、A2判定。表にまとめてみます。
地域 2012年 2013年 比較
福島 29.7%  41.2% +11.5%
他地域 56.6% +26.9%
+17.4%   


2012年の福島よりも他地域の方が明らかに多い。これは、もともとあったと言うよりも、むしろ被爆の影響と考えるべきです。

福島の甲状腺ガン増加をチェルノブイリと全く同じ文言で否定する日本人医師たちで書きましたように、

 IAEAの調査団は、事実から目を背けたばかりではなく、人々に安全を宣伝した。彼らは「広島で小児甲状腺ガンが出るまでには十数年かかっているのだから、こんなに早くチェルノブイリ被災地で多発するはずがない。」と言った。それでは目の前で進行している事態は何だというのだろうか

と、言い放ちましたが、結局IAEAは、甲状腺ガンの増加を認めざるを得なくなりました。だとすると、福島大本営の言うところの
「福島県は13日、東京電力福島第一原発事故の発生当時に18歳以下だった3人が甲状腺がんと診断され、7人に疑いがあると発表した。チェルノブイリ事故では、被曝(ひばく)から最低4〜5年後に甲状腺がんが発生しており、県は「総合的に判断して被曝の影響は考えにくい」と説明している。」

は、素直に考えれば、 チェルノブイリよりも遙かに速いスピードで放射能の被害が現れていることになるでしょう。

 すなわち、大本営発表で敵艦隊を撃滅、連戦連勝でありながら、戦場がどんどん日本に近づいてきているのと全く同じなのです。

 では、なぜ、青森、山梨、長崎でも被曝症状が現れてしまっているのか。こちらに汚染地図をまとめていますが、その中の一つ

これらの汚染地図は、2011年の3−4月分のみ。それ以降の2年間のフォールアウトに関しては、全く何も分析しておりません。

 【子供の甲状腺】米国の太平洋に面する5州の新生児の「先天性甲状腺機能低下症」が16%も増加も素直に頷けるはずです。

 みんなと同じだから安心してはいけません。全員がその渦中に今や引きずり込まれてしまっていることを冷静に分析しましょう。

日本は福島と最も遠いところでも、1000キロ程度です。この程度の距離であれば、放射能被害が起きることを産経新聞でさえ、認めているのですから。

「PM2.5」より恐ろしい… 地震頻発、危険地域に建設される中国の原発
だが、福岡県民にとってPM2.5よりもはるかに恐ろしいものがある。中国からの放射性物質の飛散である。遼寧省の渤海湾周辺など原発ラッシュが続く中国沿岸部から、福岡県や佐賀県といった北部九州までの距離は1000キロ足らず。特に渤海湾で建設が進む紅沿河原発周辺は中国でも有数の地震地帯で、玄海原発よりもはるかに危険な地域に立地が進んでいるのに情報が全くない。

 日本の原発は、200キロ離れて大丈夫なのに、中国の原発は1000キロ離れていても危険。いやはや、大本営発表を滞りなく続けるのは、大変ですね。

◆関連ブログ
「そんなこと言うのお宅だけですよ。」2011年11月05日
大本営報道の正しい見方−追い詰められている原子力村2013年02月21日
福島の甲状腺ガン増加をチェルノブイリと全く同じ文言で否定する日本人医師たち2013年03月03日
汚染地図から眺めるフクシマの影響2012年07月12日
タグ:甲状腺
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2013年03月11日

20130310徳島 フクシマの真実と内部被曝 講演100分

 さる3月10日、徳島市で講演会を開いていただきました。

手違いでカメラのアングルが見にくくなっておりますが、音声はきちんと入っております。


約300名(主催者発表)の方に参加。建物は古かったのですが、音響設備は非常に良く、声をからすことなく最後まで話すことができました。皆様ありがとうございました。
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 前日泊でしたので、午前中にやや時間があり、2時間ほど観光案内をしていただきました。どうもありがとうございます。

 講演会のありました藍住町は、四国88カ所霊場の1番目にあたる霊山寺があります。
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 二番寺は極楽寺ですが、止まっている車の数が全然違います。霊山寺には、それはもう見事な錦鯉
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(案内の方にお聞きしますと、88カ所霊場が有名になる前は、こんな池なんかは全然なかったとのこと。そして、この88カ所も戦後の時期に観光目的でやり始めたと聞きました。)

清めの場所にもひしゃくが山のように置いてありました(同じ感じの場所が2か所)
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宗教法人はすべて非課税ですので、立派な建物がどんどん増えているらしい
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 このあとに鳴門市ドイツ館と賀川豊彦記念館を見学した後に、讃岐うどん と さば寿司
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 歴史を大事に伝承している町だなぁという印象を受けました。因みに、徳島駅前は、熊本駅前よりも遙かに開けていたことだけは−残念ですが−追加報告させていただきます。

今までの講演会まとめ
タグ:講演会
posted by いんちょう at 22:22 | Comment(2) | 原子力

2013年03月07日

放射能被害の実態を隠すためのプロパガンダ−今までとこれから

 放射能の被害を決して認めないことこそが、日本が敗戦以来米国に命じられ何が何でも守らなければならない一番大事なことです。そうするためには、どんなうそでもつくのがこの国の政治家であり、学者です。

みんなよくわかっていると見えて、こんな川柳

 詐欺師には教授の肩書よく似合い(奥徒)

政府、マスコミは、うまくだましたと思っているでしょうが、日本人は全員がバカなわけではありませんので、あしからず。

事故当初に「直ちに危険はない」と言っていたのは、ご存じこの方

私は3月11日からの最初の2週間で39回、記者会見を行っておりますが、このうち、ただちに人体あるいは健康に影響がないということを申し上げたのは、全部で7回でございます。
このうちの5回は、えーこれは食べ物飲み物についての話、でございまして、あの、一般的にですね、この現在の事故の状況が、一般論として、ただちに人体に影響がないと申し上げたのではなくて、あのー、放射性物質が検出された、最初たしか牛乳だったかというふうに思いますが、それがですね、1年間、同じ当該、規制値の、量、を飲み続ければ、健康に影響を及ぼす可能性がある、ということで定められた基準値、についてのことでございますので、万が一、一度か二度、そういったものを体内に摂取したとしても、それは健康に影響を及ぼすものではない、ということ、このことを繰り返し申し上げたものです


 事故直後から、白血病、心臓病による死亡急性被曝死と思われる症例など、たくさん見られましたが、そんなに早く起きるはずがない といった理由ですべて退けました。

 そして、約2年後の今。そろそろ放射能被害が表立って出てきています。
たとえば・・・
おやじが次々死んでいく怖すぎる現実(ずくなしの冷や水から)
怖くて途中で読むのを辞めたくなるくらいです。

石原慎太郎氏“面会謝絶”も平沼氏は「大変お元気だった」2013.03.06
 先月27日に入院した日本維新の会の石原慎太郎共同代表(80)が「面会謝絶」であることが分かった。維新の平沼赳夫国会議員団代表が5日、国会内の国会議員団役員会で明らかにした。ただ、平沼氏は「大変お元気だった」とも語っており、国会復帰の時期が注目されそうだ。

 石原氏は風邪をこじらせて、約2週間の予定で都内の病院に入院した。維新関係者は「石原氏は体調管理に非常に気を使う。古くから仕えてきた側近男性が同時期に入院したこともあり、この機会に、いろいろ検査をしているようだ」と語るが、詳しい病状は伝わってこない。

 こうしたなか、平沼氏は役員会で、先週見舞いに行ったことを紹介し、「面会謝絶のようだったが、大変お元気だった。『皆さんにくれぐれもよろしく』ということだった」と語ったのだ。

 高齢の石原氏が「面会謝絶」と聞くと、ただ事ではないが、「石原氏クラスのVIPが入院すると、見舞客が後を絶たず、治療や検査、休養をとる時間がなくなる。病状とは関係なく面会謝絶にするケースはある」(病院関係者)という。

 維新の橋下徹共同代表(大阪市長)も4日、電話で入院中の石原氏に「国会議員団にまたはっぱをかけてください」と伝えると、石原氏が「わかった、わかった」と、元気そうに答えたことを明らかにしている。

 やや心配なのは、かつて田中角栄元首相や小渕恵三元首相が倒れた際も、永田町では当初、「元気だ」「大丈夫」という情報が流れたこと。政治家にとって病気はトップシークレットなのである。

 石原氏は先月12日の衆院予算委員会で、約1時間40分、憲法改正や、天皇陛下の靖国神社参拝などについて持論を展開して注目されたが、「もう一度、予算委員会に立ちたい」と維新の国対関係者に伝えているという。

 再度、国会を沸かせるために、体調を整えているのか、それとも…。


以前のエントリーで大本営発表について、解説を加えました。この日本という国は、敗戦をくぐり抜けても、未だに大本営発表を恥ずかしげもなく−マスコミは、敗戦後に一切反省をしてませんので、当然と言えば当然−続けています。こちらは、その本当の意図を読み取ればいいのです。上記記事で大事なのは、

・面会謝絶
・橋下は電話のみ
・平沼が会いにわざわざ行ったことを記事にしている

ことです。通常であれば、

・非常に病態が悪く、後任人事のことを平沼に託した

と考えるのが自然でしょう。2週間の入院期間というのは、急性期の病気での最長期間。そもそも、風邪という触れ込みなのですから、7日間近くたって、いまだに面会謝絶というところで、真実はわかるというものです。まあ、この国は脳梗塞になった首相でも、きちんと意思疎通ができたわけですから、そのくらいは朝飯前でしょう。

この石原氏。すばらしいパフォーマンスを2年前に見せておられます。

東京都、水道水「乳児は控えて」 23区と5市 浄水場から基準超す放射性ヨウ素検出
 22日に江戸川水系の金町、荒川水系の朝霞(埼玉県朝霞市)、多摩川水系の小作(東京都羽村市)の3浄水場で水道水を検査したところ、同日午前9時時点で、金町で1キログラムあたり210ベクレルの放射性ヨウ素を検出した。厚生労働省が定めた暫定規制値の乳児向け基準である同100ベクレルを超えているが、大人の規制値300ベクレルは下回っている。

 朝霞からは検出されず、小作からは同32ベクレルを検出。金町の23日午前9時時点の数値は、同190ベクレル。放射性セシウムは検出されなかった。

 都は放射性ヨウ素の検出は「福島第1原子力発電所の事故の影響であることは間違いない」(同局)と分析。当面の間、3浄水場で放射線の測定を続ける。都は都内の保育施設を対象に乳児へ水道水を飲ませないよう通知、1歳以上の幼児については特段の対応の必要はないとしている。

 石原慎太郎知事は23日の記者会見で「ただちに健康には影響はなく、生活用水として使う分にも問題ない」と呼び掛けた。

このときのパフォーマンス(@kingo999氏作)
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 たしかに直ちには影響ないようです。

そういえば、10月にトリチウム水をゴックンされた方の今後が心配です
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こんな記事も配信されています。

細野豪志議員 民主党代表選辞退の陰で愛娘誕生直後の死
2013.02.07 07:00
 自民党が圧勝した衆議院選挙から2か月。大惨敗した民主党を立て直すべく、幹事長に就任したのが細野豪志議員(41才)。昨年12月、総選挙後に引責辞任した野田佳彦氏(55才)の後任を巡っての代表選でも、細野氏を推す声が圧倒的に大きかった。

「昨年9月の代表選でも細野さんの名前が挙がりましたが、その時は“まだ準備ができていない”と辞退したんです。だから今回こそは引き受けてもらえるだろうと、党内の細野グループ12人はみな彼に立候補を促した。でも彼は“今は党の再生を支えるひとりでありたい”と、かたくなに出馬を拒んだんです」(全国紙記者)

 困惑と落胆、失望の色をにじませ、みな口々にその真意を尋ねたが、細野氏は決して口を開かなかったという。

 しかし、1月中旬、民主党のある会合で、初めて本人の口からその真相が語られた。「生まれたばかりの娘が亡くなったんです」──時期は、まさに12月の代表選の直前だった。細野氏は沈痛な面持ちのまま振り絞るようにこう続けたという。

「党内のことを最優先で考えなければならない時期だったのは充分にわかっている。それでも、あの時だけは、父として家族に尽くすべきだと思ったんです」

 民主党関係者はこう話す。

「お子さんの出産予定日は今年の6月だったんですよ。それが半年もの早産で…。体重は700グラムしかなかったそうです。

 細野さんは毎日病院に通って奥さんに付き添っていました。赤ちゃんには家族で考えていた名前をつけ、何度も呼びかけ励ましていたそうです。でも残念ながら、数日後に息を引き取ったと聞きました」(前出・民主党関係者)

 最愛の娘が亡くなり、悲しみに打ちひしがれていた夫妻。代表選はそんなさ中に行われていたのだ。

 実は細野氏は、新代表の海江田万里氏(63才)から幹事長就任を打診されたときも、一度は断るつもりだったという。もちろん、傷心の妻を気遣ってのことだが、妻は逆に、夫の背中をこんなふうに押したという。

「細野さんは奥さんから“あなたは政治家です。党のためにできることをやってください”と言われたそうです。出産直後で、体も思うように動かせず、自分以上につらい思いをしているはずの奥さんからそう言われて、細野さんは誓ったそうですよ。“私は妻の思いを受けて幹事長になる覚悟を決めました”と語る彼の目には涙が浮かんでいました」(別の民主党関係者)

 細野氏の事務所に聞くと、「その件につきましてはノーコメントとさせてください」との回答だった。

※女性セブン2013年2月21日号


 被曝によって、IUGR(子宮内発育不全)、早産が起こるのは、ヒロシマ、ナガサキでも経験上認められていることです。

 しかし、そのことを指摘すると、帰ってくる言葉は「何でも、放射能に結びつけたがる」という嘲笑ともとれる言葉。なぜ、このように健康被害がもはや隠せないほどに出ているのに、放射能と結びつけて考えられないはなぜでしょうか。

 チェルノブイリを見れば、ものすごい健康被害が起きる5年後
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出典:チェルノブイリ原発事故がもたらしたこれだけの人体被害: 科学的データは何を示している合同出版 p.85

日本人は、
「5年前の事故を未だに気にしているなんて、バカじゃないの。」
「甲状腺ガンは、みんななっているから心配ない」
といって、誤魔化されそうなきさえしてしまいます。

◆関連ブログ
われわれは原発事故にどう対処すればよいか(肥田舜太郎氏)2011年06月26日
枝野氏の国会答弁と代理戦争2011年11月08日
福島原発事故後の不審な病死(80万アクセス)2011年09月07日
気になる症例のまとめ2011年09月11日
原爆と核実験場での放射能と奇形児(600万アクセス)2012年10月04日
タグ:P
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2013年03月06日

放射能防御と放射線防御−その意味と違い

いろいろと示唆に富む記事が掲載されていましたので、紹介します。

原発事故関連死(11)102歳の母「診察拒否」 被ばくを疑った医師
 東京電力福島第一原発事故で施設からの避難を強いられたお年寄りは、県内外の病院や施設などで次々に命を落としていった。1月までにその数は520人に及ぶ。避難先を転々とする中、体調を悪化させ死期を早めた。東京の病院で被ばくを疑われ、一時は診察を拒否された高齢者もいる。不条理な差別を受け、故郷の地を踏めないまま逝った。遺族の嘆きは深い。ついのすみかを追われた災害弱者の「原発事故関連死」を追う。
 病室の母は、体にたくさんの管を付けられ力なく呼吸するばかりだった。心肺停止で埼玉県行田市の総合病院に救急搬送されたと聞いて駆け付けた時、既に意識はなかった。
 「これでお別れになるのかな。双葉に帰れなくてごめんね」。東京都練馬区の篠美恵子さん(65)は、母・山本ハツミさんの手をそっと握った。
 翌日の平成23年11月3日。親族らが見舞った後、ハツミさんは静かに息を引き取った。急性循環不全。102歳だった。
 「100年も双葉で暮らしてきて最期が埼玉だとは。母も悔しかったと思う」。母のそばで過ごした7カ月は、あっという間だった。
 双葉町の高齢者施設「せんだん」に入所していたハツミさんが原発事故で郡山市の郡山養護学校に避難していると聞き、たまらず夫婦で3月17日夜に迎えに行った。
 22日午後9時すぎだった。ハツミさんが38.8度の熱を出した。郡山から都内の自宅に連れてきて、4日目だった。夫の常雄さん(66)に体温計を見せた。「ちょっとまずいな。衰弱している」
 食事も排せつも自立し、認知症もなかった母が明らかに弱っていた。
 到着した救急隊員はストレッチャーを手に搬送の準備に掛かった。「郡山でスクリーニングを受けた」と説明すると、隊員は動きを止め、顔を見合わせた。
 「検査結果を知る必要がある」と告げられ、施設側に確認した。「被ばくはしていない。具体的な数値は現場が混乱していて残っていない」。教えられた内容をそのまま隊員に伝えた。
 救急車は15分ほどで都内の総合病院の救急搬送入り口に滑り込んだ。迎えた男性医師は、上半身にプロテクターのようなものを身に着けていた。レントゲン撮影時に用いられる放射線防護用エプロンだった。救急隊が病院側に母が被ばくしている可能性を伝えたのだと思った。
 「被ばくしている人は診察したくない
 医師から発せられた言葉は、診察の拒否だった。美恵子さんは事態をすぐには理解できなかった。
 「私にも家族がいる。被ばくしたら困る」
 美恵子さんは、全身から力が抜けていくのを感じていた。スクリーニングで母の体に放射性物質は付着していなかった。なぜ信じてくれないのか、なぜ差別されなければならないのか、母が何か悪いことでもしたのか−。空白の時間の後、ようやく言葉を絞り出した。
 「診てもらえないなら、福島に連れて帰るしかないわね」
(2013/03/04 11:47カテゴリー:原発事故関連死)


 まず、1月までの520人もの死亡。この記事ではすべてストレスと決めつけていますが、少なからぬ人数が被曝させられてしまったこと、そして高率になくなられていることは、この記事からもわかります。(1400名中167名死亡)

 この双葉町の高齢者施設「せんだん」については、次のような記事がありました。
原発事故関連死 長期避難 死期早める 高齢者施設せんだん(双葉)
36人死亡 体調悪化、心労重なり
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せんだんの玄関先には避難当時のままベッドや車いすが残されている=2月撮影

 東京電力福島第一原発事故の避難で、死者数が平常時を大きく上回った浜通りなどの34高齢者施設のうち双葉町の高齢者施設「せんだん」では、利用者88人の4割超に当たる36人が1年半余りで亡くなっていた。「せんだん」は第一原発から約3.5キロ。切迫した状況下、利用者は5ルートに散り散りになり、約半年で18人が死亡した。一度悪化した体調は回復せず多くの人がその後も死期を早めた。弱者が犠牲になる「原発事故関連死」がなくなる日は見通せない。
 第一原発1号機で水素爆発が起きた平成23年3月12日。施設関係者によると、緊急避難したのは老人ホームの入所者67人、併設するグループホームの9人、ショートステイ8人、デイサービス1人、町社会福祉協議会から介助を依頼された在宅の要介護者3人の合わせて88人だった。
 明確な指示がないまま5グループに分かれた88人は当初、受け入れ先が決まらず転々とした。疲労や心労、体育館や公共施設などの寒さ、不慣れな固く冷たい食べ物、薬の不足など急激な環境変化で持病を悪化させ、衰弱も進んだ。このため19日までに別の高齢者施設、病院、近親者宅に振り分けられた。
 88人のうち67人が福島市、伊達市、会津美里町、栃木県の16施設に移った。このうち28人が、病気や体調を悪化させて死亡した。8人は福島市、郡山市、二本松市、栃木県の病院に入院し、3人が死亡した。家族に引き取られた13人のうち5人も死亡した。
 亡くなった36人(女性25人、男性11人)のうち、避難から約半年で亡くなったのは半数の18人。さらに昨年12月までに18人が死亡している。死因の多くは肺炎や老衰などだったという。
 避難から8カ月後、埼玉県の病院で亡くなった双葉町の102歳の女性は避難前は食事も排せつも自立し、日常生活に大きな支障はなかった。しかし、避難後、肺炎と心筋梗塞を患い、一時は回復したものの再び悪化させて亡くなった。
 岩元善一施設長は「原発が爆発した極限状態の中で避難先を転々とした。生活環境の急変で死期が早まった人は少なくないだろう」と振り返った。

■震災直後、散り散りに移動 
 「せんだん」の老人ホームには要介護4、5の寝たきりの高齢者が25人いた。岩元施設長は移動のリスクを考慮し、当初、職員と施設にとどまるつもりだった。しかし、3月12日昼すぎ、町から「全員避難」を命じられた。
 自衛隊のヘリが迎えに来る双葉高までは約1.5キロ離れていた。寝たきりの入所者はベッドごと玄関先まで運び、自衛隊のトラックや施設の送迎車などに乗せて搬送した。
 半数ほどを誘導し、ヘリを待っていた午後3時36分、1号機で水素爆発。現場は混乱し、県警車両と自衛隊トラック、施設の送迎車、職員の私有車に分乗し散り散りになった。結果として避難は【図】の通りで、5つのグループに分かれた。当日、ヘリで二本松市に搬送されたのは5人だけだった。
 双葉高には利用者12人と岩元施設長が残された。飲み物も食べ物もないまま同校体育館で一夜を明かし、翌日、自衛隊ヘリで二本松市に搬送された。

【特別養護老人ホームせんだんの避難ルート】
(1)南相馬市→川俣町 18人(避難後に5人死亡)
 12日午後2時ごろ双葉高に移動。自衛隊ヘリに乗れず、施設送迎用の車両などで南相馬市へ。道の駅南相馬で一夜を明かす。13日、川俣町の川俣高体育館に着いたが満杯のため同町体育館へ。13人が栃木県の施設に入所。1人が栃木県で入院し、4人は家族に引き取られた。
(2)川俣町→福島市 36人(避難後に22人死亡)
 12日午後3時ごろ、自衛隊のトラックと職員の車で浪江町から川俣町を経て福島市へ。受け入れ先の福島高体育館に行き着いたのは午後11時30分ごろ。31人が福島市、伊達市、栃木県の施設へ。3人が福島市で入院し、2人は家族に引き取られた。
(3)浪江町→南相馬市→郡山市 17人(避難後に4人死亡)
 12日午後、双葉高に移動したが自衛隊ヘリの搬送ができず、県警のバスで浪江町の苅野小へ。警察官らに再避難を促され南相馬市に向かう。午後11時30分ごろ渡辺病院に到着。13日、同市の特別養護老人ホーム長寿荘に移動。16日、福島市などを経て郡山市の郡山養護学校へ。12人が会津美里町と栃木県の施設に入所。1人が郡山市で入院し、4人が家族に引き取られた。
(4)二本松市→郡山市 12人(避難後に4人死亡)
 12日、自衛隊ヘリに乗るため双葉高校庭に移動したが岩元施設長と共に取り残され、体育館で一夜を明かす。13日午後4時すぎ、自衛隊ヘリで二本松市の二本松北小に着陸。午後10時20分に郡山養護学校に避難した。7人が会津美里町と栃木県の施設に入所。2人が郡山市で入院し、3人が家族に引き取られた。
(5)二本松市→郡山市 5人(避難後に1人死亡)
 12日午後4時ごろ、自衛隊ヘリで二本松市の二本松北小に着陸し、同市の県男女共生センターへ。16日、郡山養護学校に移動。4人が栃木県の施設に入所、1人が二本松市の病院に入院した。

※特別養護老人ホームせんだん 社会福祉法人ふたば福祉会が平成17年11月に双葉町長塚に開所した。定員70人。グループホーム「せんだんの家」(定員9人)を併設し、ショートステイ(同10人)と共同型デイサービス(同3人)も運営していたが原発事故で休止を余儀なくされた。24年1月、いわき市の南台仮設住宅の一角にグループホームを再オープンした。
(2013/03/02 14:53カテゴリー:原発事故関連死 )


 おそらく、双葉厚生病院と同じように高線量になりすぎての緊急避難だったと思われます。−すなわちかなり大量の被曝をこの患者たちはしているのです。


 しかも、事故当時の表面汚染のスクリーニングクライテリアは、100,000CPM。十二分に近くにいる人が被曝するレベルですから、医師が診療を拒否するのを非難することはできません。それよりも、このように被曝してしまって、しかも除染(体表面のシャワー、着衣の破棄)をしていないのですから、周りにいる人全員が被曝してしまっているのは事実です。この被曝スクリーニング(画像元
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は、福島の人たちを差別するためではなく、被曝した人の被害をできるだけ少なくするために、汚染されたものは捨て、必要ならばシャワーを浴びて除染するために行っているのです。それが、いつの間にか、福島の人を差別する行為だと曲解されて、被曝検査自体ができなくなってしまいました。これは被曝した本人のみならず、周りの人間にまで二次被曝させる許されない報道だったと今でも思います。そして、この100,000CPMといったものすごい被曝でも、問題なしとしてスクリーニングしていた(このレベルが許容されていたのは、福島県のみ)のです。

しかし、この医師が着ている防護服はいただけません。
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これは、放射線を防ぐことができますが、被曝した人が持っている放射能を防ぐことは全くできません。つまり、この患者は、次のように放射能で汚染されていた可能性があったわけです。
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この赤いつぶつぶを防ぐには、鉛の服を着ていても何の役にも立ちません。この医師がすべき格好は、次の格好だったわけです。あまりにもシュールな絵でしょ?
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 こう考えることで何がわかるか。つまり、二次被曝する線量自体(つまり、ミリシーベルトで表される単位)は実はたいしたことはないこと。それよりも赤いつぶつぶを体内に吸い込む(肺の中に)が遙かに怖いのです。−つまり、内部被曝と外部被曝の違いです。これを混同させるために、環境省はガレキを必ず遠くから、ガイガーカウンターで測定して、線量自体は全く問題ないと発表します。つまり、放射能について何もわかっていないわけです。
 その汚染地域にどういう格好をしていけば、汚染を防ぐことができるかを考えれば、放射能と放射線、そして外部被曝と内部被曝の違いがよく理解出来るのではないかと思います。

 なお、この患者の呈している循環器の不全と肺炎は、いずれも高レベルの放射能暴露を受けたとすれば、十分考えられる病態で、矛盾しません。双葉町からの避難民が被曝していなかったはずはないのですから。


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posted by いんちょう at 21:20 | Comment(9) | 原子力

2013年03月04日

原子力シニアネットワーク−大衆にすり寄る破廉恥集団

 「真理は時の娘で、権威の娘ではない」。欧州の古いことわざ 日経新聞から
 「真理は時の娘で、権威の娘ではない」。欧州の古いことわざだ。権力者は本当のことを一時は隠すことができても、時間がたてば明らかになる、といった意味だろう。

 日経新聞とはとても思えないまともな論評です。まさしく、この言葉を日経新聞自身に贈りたい気がします。この前ネットで流れていた新聞記事
koren_a 香蓮 3月2日
原子力エリート【核のごみ関心なかった】ここまでてこずるとは−西日本新聞 pic.twitter.com/RLzdYllRso
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西日本新聞2013年3月2日

大事なところだけ書き抜きます。

1月20日午後、福岡市都心ビルの一室。高レベル放射性廃棄物に関するNPO主催の勉強会が開かれた。集まった主婦やサラリーマンたちに、金氏顯(かなうじあきら)68は語りかけた。「原発賛成、反対は別にして、何とかしないといけない」
 金氏は一市民であってそうではない。世界を代表する原子力プラントメーカー最大手、三菱重工業のOBだ。技術者として日本の原子力史のど真ん中を歩き、常務取締役まで上り詰めた、原子力エリートである
(中略)
原子力草創期、金氏たち技術者は核のゴミの問題をどう考えていたのだろう。「関心なかったですよ」。処分方法についても「研究段階だったしゆっくり考えればいい、と。ここまで手こずるとは思わなかった。」

 いくら恥知らずでも、ここまでのうのうとしゃべるとは呆れかえります。しかも、自称エリートなんですよ。この程度の想像力しかない人間が・・


から・・この本は各地の原発がいかにカネとだまし討ちで作られてきたかが、克明に書かれています。日本の民主主義は、原発後になくなったのではありません。最初から、そのようなものは幻想に過ぎなかったと言うことがよくわかります。
75年5月の「国際経済」誌のインタビューに対して、山口恒則四国電力社長は、こう語っていたのだった。
「われわれは国の政策でやれというから急いでやったわけでしょう。・・・燃料サイクルの問題の解決がついていないのに日本でどんどん軽水炉をつくっていく。本当におかしな話で、濃縮が日本でできるわけでなし、再処理が日本でできるわけでなし、とにかく発電所だけがどんどんできていくのは早過ぎます。」 


 今から、38年前の電力会社の重役が、再処理の問題に言及しているにもかかわらず、当時30歳の原子力エリートが、核廃棄物に対して、想像が回らなかったと平気で言う。この人物の出所が非常に興味を引かれました。

 今は、グーグルがあるから、簡単にわかります。

この人物は原子力シニアネットワークの代表者

いろいろ調べると、NHKが放映した「低線量被ばく 揺れる国際基準」に対して、抗議文を提出した団体だとわかりました。この番組は非常によくできています


一応見付かりましたので、張っておきます。

これに対して、すぐさま文句をつけたのが、原子力シニアグループ

なぜ私たちはNHKの誤報に抗議したのか  追跡!真相ファイル「低線量被ばく 揺れる国際基準」の捏造を巡って - 金氏 顯

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金氏 顯 (かねうじ あきら) エネルギー問題に発言する会代表幹事 (GEPR版)

1・はじめに
筆者は1960年代後半に大学院(機械工学専攻)を卒業し、重工業メーカーで約30年間にわたり原子力発電所の設計、開発、保守に携わってきた。2004年に第一線を退いてから原子力技術者OBの団体であるエネルギー問題に発言する会(通称:エネルギー会)に入会し、次世代層への技術伝承・人材育成、政策提言、マスコミ報道へ意見、雑誌などへ投稿、シンポジウムの開催など行なってきた。

今回の東電福島第一原子力発電所の事故では多くの方々に多大のご不便とご心労をおかけし、原子力関係者として痛恨の極みである。私たちは福島の復旧を願い、現地で活動している会員も多い。私たちが大変心を痛めていることのひとつに、住民の間に低線量放射線被ばくの健康影響への不安が拡がっていることである。

その原因の一つは一部のメディアによる偏った内容や事実誤認の報道だ。最も影響の大きかった報道は、NHKが平成23(2012)年12月28日に放映した、『追跡!真相ファイル「低線量被ばく 揺れる国際基準」』である。 私たちはNHKと3度にわたり意見交換を行い、そこで対応が行われなかったために、放送倫理・番組検証機構(BPO)に、番組の訂正を求めて提訴中だ。(提訴資料) (注1)

本稿では、この経緯を紹介したい。今の原子力報道の問題、つまり誤った情報によって社会混乱が誘発されている事実、さらに情報を提供するメディアの一部に無責任な体質があることを示すと思うためだ。

言うまでもなく、報道の自由と人々の原子力をめぐる活発な意見表明を、私たちは当然のことと受け止めている。しかし、それは事実に基づかなければならない。


抗議文

 こう言われて思い出しました。この抗議文があまりにひどいので、代表者に対して2012年1月30日に電話をしていたのです。会話を一部録音してありますので、公開いたします。この人物は私の抗議に対して、いきなり、「あなたは医者ですか?」と聞き返しました。まるで、医者でなければ、低線量被曝のことについて文句を言うなともとれる発言です。そういう発言主こそ、医者ではないにもかかわらずです。



原子力村の住民は、今まで反省したことは一度としてないし、これからも反省することなど二度とないでしょう。こういった人物を十分に注意して、その口先にだまされないようにしましょう。人物、所属団体は、しっかりと記憶することです。

 原子力シニアネットワークは、小倉高校の学生と2011年の9月には懇親会をやり、次のような発言をしています。
2011年9月22日23時43分 朝日
 北九州市で開かれた日本原子力学会の大会最終日の22日、東京電力福島第一原発事故などについて業界OBの研究者らが若者と語り合う会があった。OBのつてで集められたという高校生らからは「安定したエネルギー供給に原子力は必要」などと逆風の業界に好意的な意見が相次ぎ、演出色の濃い催しとなった。
 原子力関連企業などに勤めていた元技術者や元研究者ら約300人でつくる原子力学会シニアネットワーク(SNW)が開いた。高校生2人と大学院生1人が約40人の前で講演し、続いて意見交換した。

 北九州市内の高校2年の生徒は「原発を今すぐ止めたら確実に電気が足りなくなり、日本経済が徐々に立ちゆかなくなる」。同じ高校の別の生徒は、放射能汚染に関する食品の風評被害に「怒りを覚えている」と話した。


 こつこつとまとめていると、このようにある日突如として、ばらばらに見えた点と点とがつながり、全体像が見えてきます。自分でいろいろな意見を参考にしながらまとめること。そうしたことで、全体像が見えてきます。

 原子力シニアネットワーク・・・もう覚えました?

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posted by いんちょう at 21:30 | Comment(12) | 原子力
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