【第85回選抜高校野球（22日開幕）】史上初の３季連続Ｖに挑む大阪桐蔭（大阪）に大きな痛手だ。大会リハーサルが行われた21日、大阪桐蔭は右手首を骨折した４番・近田（３年）をベンチ入りメンバーから外した。

　近田は８日の練習試合で投球を受け、当初は骨に異常なしという診断。ところが、１９日に磁気共鳴画像装置（ＭＲＩ）検査を受けて骨折が判明したという。近田は昨秋チームで唯一の５割打者。４番の“代役”は外野手の福森が務める見込みで、西谷監督は「仕方がないので、みんなで頑張ります」と話した。

　だが、主将の捕手・森は主砲欠場にもどこ吹く風の様子。「昨年の選抜でも田端さんが骨折したが、チームがまとまってプラスに持っていくことができた」

　エース・藤浪（阪神）を擁し臨んだ前回のセンバツでも４番の田端（亜大）が初戦・花巻東（岩手）戦で死球を受け骨折。ベンチ登録は外れなかったが、決勝まで復帰することはなかった。それでも圧倒的な打力を見せつけ紫紺の優勝旗を手にした。

　プロ注目の森は自身の目標を「昨年の結果を上回ること」ときっぱり。２年連続で逆境をはね返すつもりだ。注目の大阪桐蔭の初戦は第７日の第１試合、ともに２１世紀枠の遠軽（北海道）といわき海星（福島）の勝者と対戦する。