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【福井】

敦賀短大で最後の卒業式 27年の歴史に幕

最後の卒業式で卒業証書・学位記を授与される浦松佳奈さん(右)=敦賀市の敦賀短期大学で

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 敦賀短期大学(敦賀市木崎)の最後の卒業式と閉学式が二十日、同所で開かれた。同短大は、嶺南地域の高等機関として本年度も含め二千八百四十二人の卒業生を輩出し、二十七年の歴史に幕を閉じた。

 午前中の卒業式では卒業生の二年生三十三人を代表し、地域総合科学科総代の浦松佳奈さんが卒業証書・学位記を三橋昌幸学長から授与された。卒業生代表の棚田可菜子さんは「学んだことを礎に未来を切り開く」と誓った。

 午後の閉学式には歴代の卒業生や地域住民ら約百六十人が出席。理事長の河瀬一治市長が学生数の減少と四年制大学志向のため、敦賀短期大学を閉学すると説明し「(二〇一四年度に同所で開学する)市立看護大学に建学の精神を引き継ぐ」と誓った。三橋学長は閉学を宣言。この後、正門近くで閉学記念碑の除幕式があった。

 第一期生で同窓会会長の大内裕子さん=敦賀市=は「寂しい思いでいっぱい。こぢんまりとした学校で、有名な先生とも身近に交流できた。今度の大学は未来永劫(えいごう)続くよう、きちっと経営してほしい」と涙ぐんでいた。

敦賀短期大学の閉学記念碑を除幕する三橋昌幸学長(右)と河瀬一治理事長(左)=敦賀市の敦賀短期大学で

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 敦賀短期大学は一九八六年に敦賀女子短期大学として開学。第二代学長に小説家の瀬戸内寂聴さんが就任し話題を集めた。九八年に男女共学となり校名を変更した。

(増井のぞみ)

 

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