春の鉄道特集

近鉄観光特急「しまかぜ」、いよいよデビュー

  • 2013年3月19日
報道公開された近鉄の新型観光特急「しまかぜ」

写真:新型観光特急「しまかぜ」の車内。先頭車両からは運転席越しに景色が見渡せる=2013年1月16日新型観光特急「しまかぜ」の車内。先頭車両からは運転席越しに景色が見渡せる=2013年1月16日

写真:「しまかぜ」の洋風個室「しまかぜ」の洋風個室

写真:報道公開された近鉄の新型観光特急「しまかぜ」の正面報道公開された近鉄の新型観光特急「しまかぜ」の正面

 近畿日本鉄道(近鉄)の新型観光特急「しまかぜ」が3月21日(木)、運転を開始する。

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「しまかぜ」は、大阪・名古屋と伊勢志摩とを結ぶ、ハイグレード車両を使用した観光特急列車。伊勢神宮で今年行われる「伊勢神宮式年遷宮」にあわせて近鉄が導入する。車両内にはカフェや個室が設けられ、乗ること自体の楽しみが追求されている。3月21日以降、大阪難波〜賢島間と近鉄名古屋〜賢島間で、水曜日を除く毎日1往復運転する。

 車両は、近鉄が約37億円かけて導入した新型の50000系6両編成(2本)が使用される。「しまかぜ」のネーミングの由来となった三重県「志摩」に吹く風や、伊勢志摩の空と海のイメージから、車両の外観カラーはブルー基調になっている。定員は一般特急列車の半分以下の138人と、ゆとり仕様。通常4列の座席シートを全席3列配置とし、前後の間隔を私鉄最大の125センチまで拡張した。シートには本革を使用し、ふくらはぎを支える電動レッグレストを装備するほか、鉄道車両として初めてシートの背もたれにエアクッションを設置する。

 先頭車両は客席を高くした展望車両になっており、車内からの眺望が確保されている。中間車両には、カフェ車両とグループ席車両を連結。カフェ車両は近鉄伝統の2階建てで、1階(6席)と2階(13席)は、車窓を楽しめるよう全席窓向きに配置。専属アテンダントが、「松阪牛カレー」、「海の幸ピラフ」、「神都ビール」、「伊勢茶アイスクリーム」などの沿線の名産を使った軽食や飲み物、スイーツを販売する。グループ席車両には、掘りごたつ風の座席で靴を脱いでくつろげる和風個室と、L字形のソファが配置された洋風個室が1室ずつある。個室は、どちらも4人用で、寝台車以外の日本の鉄道車両では最大の広さを誇る。また、6人用のサロン席も3つ設けられている。

 列車には「しまかぜ」専属のアテンダント4人が乗車する。乗客の出迎えや見送り、軽食や飲料の販売、おしぼりや記念乗車証の配布などを行う。アテンダントが着用する制服も新たに制定され、高級感あふれるデザインになっている。アテンダントによる軽食などの車内販売は、カフェ席だけでなく販売カウンターでも行われる。

 運転時刻は、伊勢志摩方面行きが、大阪難波駅10時40分発(土休日は10時20分発)、近鉄名古屋駅10時25分発。帰りは、大阪難波方面が賢島駅16時00分発、近鉄名古屋方面が賢島駅15時40分発。大阪難波〜賢島間を約2時間20分、近鉄名古屋〜賢島間を約2時間で結び、途中、伊勢市駅、宇治山田駅、鳥羽駅、鵜方駅などに停車する。水曜日は、春休みやゴールデンウイーク期間などをのぞき、運休となる。

 運賃・料金は、大阪難波〜賢島間が大人片道4810円、近鉄名古屋〜賢島間が同4480円。また、個室(和風・洋風)の利用は3人以上のグループで、別途、1室1000円の個室料金がかかる。

(提供:鉄道コム

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