中日新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 社会 > 速報ニュース一覧 > 記事

ここから本文

【社会】

近鉄特急「しまかぜ」営業運転開始 

2013年3月21日 12時29分

関係者らによるテープカットなどが行われた観光特急「しまかぜ」の出発式=21日午前、名古屋市中村区の近鉄名古屋駅で

写真

 伊勢神宮(三重県伊勢市)で今秋予定される式年遷宮に向け、名古屋、大阪と伊勢志摩を結ぶ近鉄の観光特急「しまかぜ」が21日、営業運転を始めた。近鉄名古屋(名古屋市中村区)と大阪難波(大阪市)両駅で出発式があり、テープカットで門出を祝った。

 しまかぜは原則として水曜日を除き、名古屋、難波の両駅と賢島駅(三重県志摩市)をそれぞれ1日1往復する。

 中高年の鉄道旅行ブームを踏まえ、車両は快適さとぜいたくさにこだわった。6両編成で定員は138人。座席は3列シートの革張りで、前後のスペースは私鉄の特急で最大の広さを持たせた。和洋の個室が1室ずつあり、グループでくつろぐサロン席や窓向きの座席で「松阪牛カレー」などを味わえるカフェ車両も備える。

 名駅の出発式では、午前10時16分に白色と青色を基調としたしまかぜが入線。特急券が発売から5分間で売り切れる人気ぶりで、カメラを持った乗客やファンが熱心にシャッターを切った。近鉄の田淵裕久・取締役専務は「ゆったり観光を楽しめる列車を造りたかった。乗っていただくこと自体が旅の楽しみになれば」とあいさつした。

 鉄道ファンで1カ月前の発売日に駅に並んで切符を購入した三重県松阪市の専門学校生西山幸耶さん(25)は「展望席の先頭車両がかっこいい。観光地のアピールになるのでは」と期待。東京都文京区から三重県鳥羽市に家族で旅行中の会社員信清佳昭さん(56)は「ゆったりと乗れる列車が減る中、ぜいたくさを追求した車両は魅力的。今回は切符が取れなかったが、今度はしまかぜで伊勢神宮に行きたい」と話した。

 乗車には特急の料金とは別に乗車距離に応じた特別料金がかかる。名古屋―賢島間は運賃も含めて片道4480円、名古屋―伊勢市間は3490円。個室は1室1000円の別料金が必要。

(中日新聞)

 

この記事を印刷する

PR情報



おすすめサイト

ads by adingo




中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ