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【大リーグ】

王建民がヤ軍復帰!? WBC好投で入団テスト受ける

2013年3月22日 紙面から

 WBCはチャンス? それともリスキー? ドミニカ共和国代表の初優勝で幕を閉じた第3回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で2選手が明暗を分けた。台湾代表で出場した王建民投手(32)=ナショナルズからFA=は好投が認められ、古巣ヤンキース復帰のチャンスを手にしたが、一方、ドミニカ共和国代表で出場したハンリー・ラミレス遊撃手(29)=ドジャース=は守備中に利き腕の右親指を負傷、最長2カ月以上の戦線離脱を余儀なくされることになった。母国Vの代償はことのほか高くついた。

 大舞台でチャンスをモノにした。WBCで好投した王に古巣復帰の可能性が急浮上した。複数の米メディアによると、日本を苦しめたWBC台湾代表エースに各球団が興味を示しており、中でも熱心なのがかつて所属していたヤンキースだという。

 米放送局ESPN(電子版)は20日、「王建民がヤンキースの入団テストを受けた」と報じた。首脳陣が見守る中、フロリダ州タンパのマイナー施設で投球を披露したという。第3回WBCで王はオーストラリア戦で6イニングを4安打無失点。日本戦でも6イニングを6安打無失点と前回覇者を“完封”してみせた。ヤ軍のキャッシュマンGMは「われわれはWBCで十分に彼の投球を見た。既に彼と多くのことを話している」と話し、獲得へ強い意欲を見せている。

 2006、07年と2季連続で19勝を挙げ、ヤンキースのエース右腕として君臨していた王。だが08年に右足を痛めてからは低迷し、10年にナショナルズに移籍。昨年限りでFAとなったが、“旬を過ぎた”感が強く、年が明けても無所属のままだった。それがWBCの2試合で立場が好転。米放送局CBSスポーツ(電子版)も「故障する以前の彼に戻ればチームの助けとなるのは明白」と期待を寄せた。

 入団テストの結果はこれからだが、王の代理人は「ヤンキースを含め、複数の球団と交渉している。期限を決めずに話し合いたい」と強気。ヤ軍の宿敵・レッドソックスも強い興味を示しており、アジア最高と称された右腕の行方にがぜん注目が集まっている。

 

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