【染田屋竜太】大阪市の都市計画審議会専門部会は19日、原則50メートル、最高60メートルに制限されていた御堂筋沿いのビルの高さ規制について、条件付きで撤廃することを決めた。規制緩和で老朽化したビルの再開発や街の活性化を促すのが狙い。27日の都計審で示され、市は2013年度中に必要な手続きを終える方針。
専門部会による規制緩和の最終案では、御堂筋の淀屋橋―本町(約1・1キロ)の間のビルの低層部の高さは、現状と同じ地上50メートルで統一すると決定。一方で軒先を低層部より後退させた高層部については、50メートルと後退分を合わせた2倍の高さまで認めることにした。軒先の後退分が20メートルなら、ビルの高さは140メートルまで可能となる。容積率も最大1300%まで認める。
ただ、御堂筋一帯の上空は大阪(伊丹)空港への航空機の進入路で、航空法で規制を受けている。実際に建築できるビルの高さは200メートル程度になる。