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なぜ「ノマドワーカー」が重要か

2013/03/22


ざっくり言うと…
・仕事をするために毎日オフィスに行くのは弊害も多い。
・ノマドワーカーは「仕事はどこでもできる」という価値観を広める役割を担う。
・仕事が場所と時間から解放されれば、特に介護・育児にまつわる課題は一歩解決へと近づく。


「ノマドワーカー」について改めて書いてみます。


時間と場所からの解放

ぼくは「ノマドワーカー」は非常に重要な概念だと考えています。その理由はシンプルで、20世紀的な「仕事というものは、毎朝電車に乗ってオフィスに足を運んで、同僚たちと顔を合わせてやるものだ」という価値観をぶちこわしてくれる可能性があるからです。

PCとネット回線があれば仕事ができるこの時代、時間と場所に縛られる20世紀型労働のデメリットは多岐に及びます。

介護、育児をしながら仕事をするのが困難。家族といる時間が減ることになる。日本の男性育休取得率の低さは絶望的です(関連:男性のみなさん、育休期間はせめて2ヶ月以上にしましょう)。
社会問題の根本原因になっている。たとえば「待機児童問題(保育園に子どもを預けられない)」「病児保育問題(共働きカップルで、子どもが熱を出すと預けられる場所がない)」「小1の壁問題」などは、在宅勤務が許可されれば緩和される可能性がある
生産性の低下。「オフィスにいれば仕事をしている」という空気・甘えが醸成されてしまう。ノマドワーキングの導入によって、成果主義が徹底する。
日本的な残業文化。上司がいるから帰れない。ノマドワーキングが導入されれば、「連れション」ならぬ「連れ残業」は無くなる。


無論、チームで顔を合わせて仕事をすることの価値はありますが、それはむしろ「オプション」であるべきです。実際、顔を合わせるのは打ち合わせが必要な時だけで十分でしょう。変に人が集まって働くことで、集中力も阻害されますしね(サラリーマン時代、自分に掛かってきているわけでもない電話に出るのが本気で嫌でした)。


「ノマドワーカー」という概念が浸透し、一般化していくことで、様々な社会的な課題は解決していくでしょう。特に、育児・介護を取り巻く問題は大きく改善すると思います。


ある先輩社員の思い出

ノマドワーキングについて考えていると、大企業時代にたいへんお世話になった先輩社員を思い出します。

その方はオフィスから2時間ほどの街に住み、親御さんと同居し、介護をしている方でした。やはりご家庭の都合で、かなり頻繁に遅刻・欠席なさっていたんです。年末には所定の有給を消化しきってしまい、お困りになってきた記憶があります。

ただ、その方は部下がいないポジションだったので、仕事は基本的にひとりで完結するのです。ぶっちゃけ会社に来る必要はほとんどありません。が、規則上会社には出社しないといけないので、往復4時間掛けて出社なさっていました…なんという非効率。ご家庭の事情で有給を取っている日でさえ、結局在宅で仕事をしていたはずです。思い出しても心苦しくなる理不尽さです。

「ノマドワーカー」が先陣を切って社会を変革し、「仕事なんてどこでもできるから、必要な時だけ集まればいい」という価値観が当たり前になれば、先輩社員が経験したのような理不尽は最小化されると思うのです。


21世紀なんだし、働き方変えましょうよ

生産工場で働いているわけでもなし、台風が来ようが地震が来ようが、這いつくばってでも出社して上司の顔を拝みに行く、という儀式はもうやめましょう。時間と労力の無駄遣いです。

すべての仕事がノマドワーキング化されるべきだ、と言っているわけではありません。「オフィスに集まるのは必要なときだけでいい」という価値観を一般化させたいのです。

オフィスで働かないと仕事がはかどらないという方はオフィスで働けばいいでしょう。そうではない方は、自由な場所で働けばいいでしょう。後者の選択肢があまりにも制限されているのが問題です。


ノマドは「セレブ」に似たふわっとしたことばですが、その中には社会を前進させる、価値あるコンセプトが含まれています。

仕事はオフィスじゃないとできないなんて、ホンッとに前時代的すぎです。さっさと丸の内や渋谷の高層ビル群を、歴史遺産にしたいですね。

「おじいちゃんが若かった頃は、”満員電車”に毎日乗って、この巨大なビルに数千人が集まって仕事をしていたんだよ」「えー!工場じゃないのに?インターネットはあったんだよね??なんでみんな集まってたの?」



★この記事を読んだ人にはこんな本もおすすめ。

関連本。誤解多き?「ノマド」ですが、本書では正当派な文脈の「ノマドワーカー」たちが多数紹介されています(ブックレビュー)。

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