自分を変えたければ「なりきること」が効果的という研究結果
言葉だけでなく、身振り手振りからも人は多くの情報を得ています。社会心理学者のAmy Cuddyさんは、ボディランゲージは相手だけでなく本人にも大きな影響を与えていると言います。
体を大きく使う、スペースを大いに活用するなど、ボディランゲージを効果的に使える人は、自分に自信があることも多いようです。積極的にリスクを取っていき、楽天的で、コルチゾール(ストレスホルモン)が少なく、テストステロン(男性ホルモン)が多い傾向にあります。
ボディランゲージで自分をより強力に見せられることは、一般的にもよく知られていますが、Cuddyさんはストレスレベルも下げられることを発見しました。
Cuddyさんとパートナーは、研究室に被験者を連れていき、強いポーズと弱いポーズのどちらもやってもらいました。自信があるように見せかけたい時に、それらのポーズが心理学的および整理学的にどのような効果があるのかを調べました。その研究で、自信がない時に強いポーズをやると、自信が出てきたり、喜んでリスクを取ったりするようになることがわかりました。テストステロンのレベルは上昇し、コルチゾールのレベルは驚くほど減少しました。反対に弱いポーズをやると、まったく逆の反応が見られました。
研究室で起こったことはかなり興味深いものですが、実生活で役立たなければ何の意味もありません。この研究結果を見れば、ストレスが多い状況の時は両手を広げると、気分が良くなったり自信が持てるようになったりするでしょう。ただ、脚を組んでリラックスするのは、就職面接では間違いなくやらない方がいいです。
Cuddyさんは、極度にストレスを感じている瞬間は、ボディランゲージはそこまで効果がないと言います。就職面接のような場面では、その数分前にトイレの個室でもどこでもいいので、体を大きく開いてリラックスするといいでしょう。
「なりきっていると、そうなってくる」というようなことを言う人もいます。Cuddyさんは、詐欺師のように誰かを騙すのではなく、自分のなりたい姿や状態になりきることは「実際にそうなるまでのプロセスだ」と言っています。自信があるように振る舞ったり、強がって見せたりすることが、なりたい自分につながるきっかけになるのです。自分を変えたければ、まずはボディランゲージから始めてみるのはいかがでしょうか。
Amy Cuddy: Your body language shapes who you are | TED via Swissmiss
Adam Dachis(原文/訳:的野裕子)
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