福島第1原発冷却システム停止 東電、引き続き周辺機器含め調査
福島第1原発で冷却システムが停止していた問題で、電源盤の内部の壁などに、黒い焦げ跡があり、ネズミが感電し、ショートさせた可能性があることがわかった。
東京電力によると、冷却システム停止の原因とみられている3号機・4号機の仮設の電源盤の内部を調べたところ、ケーブルを接続する端子と、その横の壁に焦げ跡があり、黒くすすけていたという。
また、その下には、体長15cmほどのネズミのような小動物が死んでいたこともわかり、端子にネズミが触れて感電したことで、電源盤がショートした可能性もあるという。
3号機・4号機の仮設の電源盤に関しては、事故後から屋外のトラックの上に載せられた状態で、およそ2年間使われていたことから、ネズミなどの小動物が入る可能性については否定できないとしている。
東京電力は、会見で「屋外に長期間置かれてあることと、こうした動物が入り込んでくるということの間には、ある一定の関連性はあると思います」と述べた。
東京電力は、引き続き周辺機器なども含めて調査し、原因の特定を急ぐとしている。