東京電力は21日、福島第一原発事故のあと中止していた社員の新規採用を2014年度から再開すると発表した。事故前の11年度採用以来3年ぶり。同社福島復興本社によると、福島県内の大学、高等専門学校、高校などから事故前と同規模の50人程度を「福島枠」として採用する。東電全体の採用規模は未定という。
東電は11年度まで毎年、数百人から千人規模の社員を新規採用し、このうち平均約50人を福島県内で採用してきた。しかし、事故後、すべての採用をとりやめている。
福島本社の石崎芳行代表は21日の定例の記者会見で、「とんでもない事故を起こした東電だから応募は少ないのではないかという不安もあるが、地元の学校を回ると科学技術に夢と希望を持ち、廃炉作業や復興に貢献したいという生徒の声がある」と説明。「精いっぱいのことをしたいと本店に伝え、決断を促した」と話した。
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朝日新聞社会部