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18日午後7時ごろに発生した東京電力福島第1原発の停電で、東京電力は問題発生から15時間以上経過した19日午前10時、東京都千代田区の東電本店でようやく1回目の会見を開いた。記者会見では地元住民などに対する謝罪の言葉はほとんどなく、淡々とした状況説明に終始。東日本大震災直後の事故対応のまずさが問題となった東電だが、その「体質」が変わっていないことを露呈した。
不安が広がる地元住民などへの謝罪の言葉は、ほとんどなかった。午前10時から行われた1回目の会見。尾野昌之原子力・立地本部長代理は「まず、発生の状況ですが…」と切り出した。住民感情を考えても、まずは謝罪をするのが“常識”。だが、約2時間に及んだ会見終盤にやっと「ご心配をおかけして大変申し訳ない」と短く述べただけだった。
さらに、午後4時30分から行われた2回目の会見でも、尾野氏は自らは謝罪を口にしなかった。報道陣から「午前の会見では一般の人たちへの反省、謝罪の言葉が一言ぐらいしかなかったが」と話が振られた後に「ご心配をおかけしていることには申し訳ないと思っております。現在、復旧に万全を尽くしておりまして、何とぞご理解いただきたい」と淡々と述べた。
会見は停電状況をマスコミを通じて一般の人に知ってもらうためのもの。だが、1回目の会見で尾野氏が行った、停止した設備についての解説では、A4用紙に書かれた配線図をそのまま白板に貼り付けて使用。最前列の席からも見るのが難しいほど小さかったが、説明はそのまま続けられた。
そもそも、今回の停電を東電が公表したのは、停電発生後3時間以上が経過した18日午後10時過ぎだった。「被害住民者への思いやり」や「迅速な情報開示ができていない」ことなど、原発事故直後に指摘されていた問題点を改善していないことが露呈。茂木敏充経済産業相(57)は19日の閣議後の記者会見で「事態をしっかり把握した上での発表だと思うが、こうしたものは早いほうがいい」と苦言を呈した。
一方、復旧は順次進んだ。東電によると、停電で1、3、4号機の使用済み燃料プール代替冷却システムなど9つの設備が停止したが、そのうち8設備は19日夜までに復旧。燃料6377体が保管されている共用プールの冷却設備も、20日午前0時すぎに運転を再開した。停電の影響を受けた9設備は約29時間ぶりに全面復旧した。停電の原因については、全容が解明されていない。
(2013年3月20日06時04分 スポーツ報知)
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