マックプログラム ( Mac Program )
マックプログラムとは?
アルコール依存症からの回復には、同じ病気からの回復した、または回復したいと願っている仲間との出会いが必要です。マックプログラムは、グループセラピー(AAの12ステップに基づいたミーティング)を中心に組み立てられたプログラムです。
ミーティングを中心とした団体生活で人間関係について考えます。また規則的に通所することによって健康的な生活習慣を取り戻します。そのほか、回復の初期にはこの病気が元で引き起こされたいろいろな問題にぶつかります。ミーティングやカウンセリングで問題の解決方法を学びます。ワン・ステップに通所することで飲まない生活の基礎作りをし、地域社会に戻ります。
回復のイメージ (一例です。進み方には個人差があります。)
(初日~1か月)
初めてミーティングに参加。ようこそワン・ステップへ!。一緒にやっていきましょう。違和感や不安、とまどいを感じることが多いかも知れません。何もわからなくても、決心してワン・ステップへやってきたことに意味があります。まず1か月やってみましょう。少し落ち着いたころにスタッフと面接をして、個々に合ったプログラムを提案します。
(1か月~2か月)
ワン・ステップの生活にも少し慣れてくるころです。飲まない日々を通して、体力的に少しずつ回復しつつあります。仲間と一緒にいても孤独に感じることもあるでしょう。あせりや不安を感じることもあるでしょう。回復へ向かうときに向き合う大切な経験です。そんなときに、ミーティングで仲間の話しに耳を傾けてみます。また、勇気を出して自分の正直な話しをしてみます。回復の効果は必ずあとで実感できます。
(2か月~3か月)
どうやっても自分だけの力では止めることができなかった酒を、今日までやめることができている事実と向き合っています。3か月間も酒を飲んでいないけど、今後が心配なのは当然です。あるいは「もう大丈夫」と自信過剰になってしまうころです。ここで大切なことは、あせらずに続けていくために必要な準備をすることです。ワン・ステップではこれから飲まないで生きていくために必要なプログラムを用意してあります。自分に正直なることができれば、必ず回復できます。12ステップを使って回復している多くの仲間がそれを証明しています。
(6か月~)
2・3廻りプログラム開始
神奈川・東京の6つの施設で回復のプログラムに取り組んでいる仲間が集まって、ミーティングを行います。
(2・3とは、ステップ2とステップ3の意味です。他の施設で同じ時期に回復をしている仲間との出会いがあります。)
(9か月~12か月)
① 3時間程度の仕事をするプログラム (就労継続支援B型 有給で仕事をするプログラム)
② 少人数によるステップの分かち合い (ステップ1・2・3を詳しく理解するための本を使います。)
③ AA活動における具体的な提案 1、AAのグループに所属。 2、AAで信頼できる仲間(スポンサー)探し。
④ 一般就労に向けた活動。(ハローワーク)
飲まないで生きていくためのプログラム(AAの12ステップ)を使いながら社会参加の提案があります。自分にできることできないことを感じて受け入れる準備ができつつあるころです。