キャップ編の第2弾はクリップです。
149ではよく、なで型、いかり肩という表現を耳にしますが、年代別での判別はそれだけではないようです。
一連3
左から1950年代、1960年代、1970年代、1980年代以降になります。
なで肩といわれる、クリップの付け根から先端に向けてのカーブの角度がカーブがついてなだらかです。
(それぞれの右上の赤丸部分)
まあこれは1980年代以降のクリップの形状と比較して「なで肩」と呼び、1980年代以降のものを「いかり肩」呼んでいることが多いようです。 
またクリップ先端の形状もおいなり、おにぎり、と称して見分けていることが多いです。
50年代、60年代は、おいなりに近いおにぎり、1970年代はおにぎり、1980年代以降はおいなり
この「なで肩」「いかり肩」「おいなり」「おにぎり」という呼び方は、開高モデルという名称の名付け親の足澤さんが呼んでいた(これも名づけた?)呼び方で、ペン芯の2段ペン芯もそうです。
ちなみに2段風で割れていないものも1980年代にはありました。
先割れと呼ぶ方もいらっしゃいますが、共に同じものです。
クリップの話に戻りまして・・・1950年代は上記写真のように、クリップ裏側にXXの刻み(彫り)があります。
1950年代と60年代は区別がつきにくいですが、裏側のXXの刻印の有無で分別できるようです。
これも足澤さんから教えていただきました。
ちなみに2000年代以降はクリップ裏側にPixの浮き文字があります・・・・→pix
また、1970年代までのなで肩と1980年代以降のいかり肩の違いに、
正面のラインの長さの違いがあります。
正面左側が1970年代、右側が1980年代のものです。
クリップの外周は段になっていますが、段の無いものもあるとの話も聞きましたが、たぶんそれはイレギュラー品で、時代のデフォルト仕様ではないと思われるので、ここでは取り上げないことにします。
キャップトップの時に記載した2000年代以降にはキャップトップとクリップリングに凸凹があると書いたかと思いますが、キャップリングに凹があるのが右の写真でわかるかと思います。2000年
また1970-80左はキャップリングですが左側は1970年代のものです。1950年代は刻印無し、1960年代~1980年代は写真の左側のGERMANYの刻印、右側は1990年代のものですがW-GERMANYの刻印と反対側には14K以降、シリアル番号が記載されるようになりました。
2000年代になるとシリアル番号は記載されていますが、GERMANYの刻印にまた戻っています。GERMANYかWーGERMANYかの時代判別は正確ではないかもしれません。
一応、自分の所有しているものではそうでした。
ドイツ統合が1990年代ですから2000年代はGERMANYというのは間違いないでしょうが、W-GERMANYの刻印がどの期間であったかは、まだ確証がとれていません。


次回はキャップの3連リングについて書いてみたいと思います。

キャップはネタが豊富です(笑)