今回はペン芯について書いてみたいと思います。
まずは1950年代です、
フラットフィードと呼ばれる薄いペン芯のものとエボナイト芯で縦溝2本が根元まであるタイプがあります。
前半は1940年代の139のパーツ流用があったと思われフラットフィードのペン芯。
で、これも138は溝が無いタイプ、139は2本の溝があるタイプ・・・
現段階に置いて実物確認が出来ているのは2本の溝があるタイプですが、
138に使われていたなら、流れて149にも使われているものがあっても不思議ではないと考えています。
136も、234・1/2等も溝無しのフラットフィードのペン芯です。
よって未確認ながら、1950年代前半は溝無しと溝アリのフラットフィードがあるとしました。
1950-60フラットフィード芯は所有していないので、136、146の写真を流用します。
また1950年代の後半はエボナイト芯で2本の縦溝が根元まであるタイプになります。
1960年代になりますと2本縦溝が途中までのエボナイト芯になります。
左から1950年代前半のフラットフィード
左から3本目が1950年代2本縦溝エボナイト芯、一番右が1960年代の2本縦溝エボナイト芯になります。

 1970年代になると溝無しエボナイト芯になり、後半になると上下に割れたエボナイト芯になります。
これを「2段ペン芯」とか「先割れ」と呼んでいますが、もちろん俗称で正規名称ではありません。
1970左が1970年代のエボナイト芯、真ん中が後半の2段ペン芯(先割れ)で、右が2段ペン芯の割れている部分の拡大です(赤丸部分)。この2段ペン芯(先割れ)が開高モデルの条件の一つになります。

1980年代まで?このペン芯になります。

1990年代になりますと、材質がプラスチック製になります。
ヘミングウェイ芯左のこのペン芯があのヘミングウェイに採用されています。
このペン芯のデフォルトは18Kの中白ですが、イレギュラー仕様で14K中白もあり、次仕様の18Kの帯のニブもあり、ヘミングウェイにも採用されています。
1996年になりますと、同じプラスチック製でもモデルチェンジされ、あのアレキサンドルデュマに使われていますが。。。インクフローで問題が少なくなかったようで、2000年にはそこからまた改良されたようです。

1990上段が1990年代(デュマペン芯)
下段が現行(2000年以降)のペン芯

 さてさて、始めたは良いが、全部で12項目ぐらいになりそうですので、ちょいちょい合間に他のネタも入れるようになりますので、ご了解下さい(苦笑)

一応149については残り 首軸・尻軸リングとピストン機構・インク窓とねじ山・クリップ・キャップトップ
ホワイトスター・キャップリングとその文字ー1・キャップリングとその文字ー2
ぐらいまで予定しております。
開高モデルについては、その後に書いてみたいと思っています(爆笑)・・・
当分ネタには困らなそうだ(笑)