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韓国で現地時間20日、複数の放送局や金融機関をねらったサイバー攻撃が発生し、各社のコンピュータネットワークが一時麻痺状態に陥るなどの影響が出たという。
この話題を伝えたBBCによると、被害発生が確認されているのは3つの放送局ーーMBC、KBS、YTNならびに2つの金融機関ーー新韓銀行(Shinhan Bank)、農協銀行(Nonghyup Bank)、それにLG UplusというISP事業者で、何者かが仕掛けたウィルスにより社内ネットワークが一時麻痺状態になったり、コンピュータの画面上にどくろの絵柄が表示されるなどの事例がみられたという。また新韓銀行ではATMやオンラインバンキング・サービスなどが一時的に利用できない状態になったことも伝えられている。
この件の調査を進めている韓国放送通信委員会(South Korea's Communications Commission)によれば、今回の攻撃は通常のDDos攻撃ではなく、ウィルスやマルウェアによる計画的なものであった可能性があるという。また、この攻撃に北朝鮮が関与した可能性も浮上。北朝鮮は、2009年と2011年にあった韓国の政府機関や金融機関へのサイバー攻撃についても、今回と同様関与の疑いが取り沙汰されていたという。
今回の攻撃について、韓国国防省の広報担当は「北朝鮮による関与の可能性はまだ除外できないものの、現段階で判断を下すのは時期尚早」とコメントし、また同省が情報監視レベルを1段階引き上げたを明らかにしたという。
韓国の諜報機関によれば、北朝鮮は3000人のハッカーで構成するサイバー攻撃専門の部隊を擁していると見られ、また韓国国内でのサイバー攻撃発生件数は、2008年の2万4000件から2012年には4万件まで増加したという。
【参照情報】
・South Korea network attack 'a computer virus' - BBC
・South Korean banks and TV networks paralyzed by massive malware attack - The Verge
・S. Korean TV networks, banks suffer suspect cyber attack - AFP
中村航、三国大洋(スタッフライター)
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