「効果」の「GVerb」についての特集です。
僕自身がまだ手探りの状態なので、「エフェクト編」には入れず、別枠としました。
GVerbは、音を響かせるマイクのような効果です。
使いこなせればきっと有効に使えるのでしょうが、GVerbをかける際に設定する7つの項目がそれぞれどのような意味を持つのか、いまいち分からないのが難点です。
そこで、手探りで効果を推測し、まとめてみました。
あくまで個人的な予想なので、間違っている可能性もあります。
もし間違いを見つけた方がいらっしゃったら、ぜひご指摘くださいm(__)m
☆GVerbには設定すべき項目が7つある。
どうやら、響き部分(反響・残響)と、音本体の部分に分けて考えた方が分かりやすいみたいです。
◇が響き部分、◆が音本体に関する項目だと推測しました。
◇Roomsize
仮定的に、音が出ている辺り一面の広さ(直訳するなら部屋の広さ)を設定します。
値を大きくすると、反響が返ってくるまでの時間が伸びます。 そのため、値を大きくしすぎると音が二重に聞こえてしまいます。
◇Reverb time
響きの長さを変えます。
◇Damping
響き部分の高域を減少させる度合いを決めます。
分かりやすく言うと、キンキンした高音を響かせる時に、残響もキンキンのままにするか、角を取ってもわもわした音にするかということです。
値を大きくするほど、残響の音が柔らかく、丸くなります。 ただし、値を高くしすぎると、響きを感じられなくなることがあります。
◇Input bandwidth
1に近づくほど、響き部分の響き具合が強くなります。
◆Dry signal level
音本体の音量を変えることで、音の距離感を変えます。
0に近いほど近くから聞こえているような音になります。
0から離れていくにつれて、音本体の音量が下がり、響き部分だけが残るため、遠くから聞こえているような音になります。
◆Early reflection level
音本体にかかるエフェクトの加減を変えます。
0に近づくほど、体育館などのマイクを通したような、加工していることが分かりやすい音になります。
◇Tail level
響き部分の音量を変えます。 0が最大値。
☆歌声にリバーブをかけよう!
自然な感じで声を響かせたい時、僕はこのように設定しています。参考までに載せておきます。
がっつり響かせたい時はこの限りではありません。
◇Roomsize 50
◇Reverb time 0.5
◇Damping 0.3
◇Input bandwidth 0.2
◆Dry signal level -2
◆Early reflection level -33 ~ -22 (主にここで響き具合を調節)
◇Tail level -55
録音環境や声の主によっても適切な数値は変わるので、これはあくまでも一例です。
Audacityのリバーブとは相性が悪いと思ったら、フリーのVSTを探してくるのが手っ取り早いかも知れません。