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【グラニュース】


玉田、同点ヘッド

2013年3月21日 紙面から

名古屋−C大阪 後半、同点ゴールを決め喜ぶ名古屋・玉田、右は田中輝=瑞穂陸上競技場で(佐伯友章撮影)

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 B組の名古屋グランパスは玉田圭司(32)が同点ゴールを決め、1−1でC大阪と引き分けた。新潟と大分も引き分け。A組では磐田が大宮を2−0、横浜Mが川崎を1−0で破り、白星スタートを切った。昨季準優勝の清水は甲府と引き分けた。3連覇を狙う鹿島は23日が初戦。予選リーグは、アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)出場の広島、仙台、浦和、柏を除くJ1の14チームが7チームずつ2組に分かれて1回戦総当たりで対戦。各組2位までとACL出場の4チームが準々決勝に進む。決勝は11月に開催。

◆名古屋1−1C大阪

 トンネルの出口が見えた。Jリーグで開幕から内容の乏しい凡戦を続けていたグランパスが、公式戦4試合目にしてようやく本来の輝きを示し始めた。ホームで1−1の引き分けながら、ロッカーへ引き揚げるストイコビッチ監督からは笑みがこぼれた。「われわれのスタイルを見つけた」と言い切った。

 功労者はFW玉田だ。1点を追う後半23分、田中輝が落としたボールをヘディングでゴールへたたき込む。

 「いいボールをくれた。オレは押し込んだだけ」

 エースの今季初ゴールで同点とすると、直後には再び玉田がボレーでゴールを脅かす。終了間際にも玉田から田中輝への好パスで決定機が生まれた。停滞しがちだった攻撃を、ベテランFWが一気に活性化させた。

 これまでは攻めの形をつくれない状況に、人一倍ストレスをため込んでいた。「監督の指示を聞いているだけではダメ」と個々の自覚を促した。この試合の開始時は前線左に入ったが、途中から田中輝とポジションチェンジして中央へ。「そうした方がいいというオレの考え」。玉田流の状況判断も流れを呼んだ。

 「危機感? すごくあった。きょうは相手に脅威を与えるようなパス回しができた。次につながる」と玉田。チーム一体となったパス回しが復活し、Jリーグで開幕3連勝中のC大阪を追い詰めた。結果以上に手応えの残る90分間になった。

 新しい力も台頭。FWに抜てきされた田中輝、初めて左サイドバックに起用された新人DF本多がはつらつとしたプレーで貢献した。雨にぬれた瑞穂陸上競技場で、グランパスが反攻の準備を整えた。 (木村尚公)

 

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