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【プロ野球】大谷 3の2 初マルチ 守備も魅せた!レーザービーム2013年3月21日 紙面から ◇ヤクルト8−8日本ハム
ヤクルトは主砲の畠山が2ランを含む3安打と好調を持続。先発要員の小川と赤川はともに4失点と不安を残した。日本ハムの木佐貫は5イニング9安打6失点と崩れた。打線は計5本塁打を放ち、新人の大谷は初の複数安打。 ◇ 日本ハムのドラフト1位ルーキー・大谷(岩手・花巻東高)が「7番・右翼」で先発し、オープン戦4試合目で初のマルチ安打。守っては右翼からのレーザービームを披露し、祝日の神宮に集まった1万1246人の観客を魅了した。 「前は三振していたような球に食らい付いていけた」。手応え十分の技あり打は、4回1死で回ってきた第2打席。外いっぱいのチェンジアップに泳がされながらも最後は右手一本で右前へ運んだ。6回1死の第3打席は昨年8勝挙げているローテ投手・赤川を攻略。抜けて甘く入ったスライダーを見逃さず、中前にはじき返した。左腕から打ったのもオープン戦では初。栗山監督は「変化球に対応し始めた」と、日々進化している金の卵に目を細めた。 守備で魅せたのは3回だ。1死二塁で森岡の右前打にチャージすると、本塁へ矢のようなワンバウンド送球。近藤がこぼしてアウトにこそならなかったが、一昨年に2軍で盗塁王になった俊足・上田でもアウトになりそうなタイミングだった。栗山監督は「160キロ投げるんだから、そりゃ(ああいう返球も)できるよね。去年の(糸井)嘉男、ダイ(陽岱鋼)、(中田)翔の外野陣のようになる可能性が生まれてくる。それを起こせるのは翔平しかいない」と、ポスト糸井の筆頭として大谷の名を挙げた。 打つ際に足に付けるフットガードをしたまま守備に向かい、慌ててベンチに引き返す初々しいシーンもあったが、プレーボールがかかれば別人。打っても、守っても、ハイレベルのことをやってのける。そんな大谷は21日の楽天戦で、投げて、打って守るという二刀流デビューを果たす。予定では8回表に登板、その裏に打席に立ち、9回表は右翼の守備に就く。 「ピッチングも打つのも好きで、練習でも両方とも楽しいが、試合ならもっと楽しいと思う。まずは投げることを優先して、短いイニングなので全部出し切りたい」。規格外のルーキーは、前代未聞の挑戦に胸を弾ませた。 (竹村和佳子) PR情報
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