ロシアの報道記事によると、先日に発生した福島第一原発の停電騒ぎで燃料プールはメルトダウンの一歩手前まで迫っていたようです。東電やマスコミは「余裕があるから大丈夫」みたいなことを言っていましたが、この情報を見るとそのようには思えません。
☆One step from meltdown: Fukushima NPP avoids another crisis
URL http://rt.com/news/fukushima-blackout-storage-emergency-520/
引用:
A blackout of unknown origin that put all Fukushima NPP cooling systems out of action has finally been resolved. The latest technical glitch at the plant comes as Japan returns to the use of nuclear power halted after the 2011 disaster.
The Fukushima Dai-Ichi nuclear power plant devastated by a tsunami two years ago continues to bring bad news to Tokyo Electric Power Co (TEPCO).
On Monday, March 18, at 6:57am local time, an electricity outage disabled nine facilities at the Fukushima plant, including cooling systems of the four storage pools for used fuel rods.
TEPCO dispatched 25 specialists to deal the problem, but it took all of 30 hours for technicians to repair the systems.
On Wednesday, just 12 minutes after midnight (15:12 GMT), power supply to the cooling systems was fully restored, reported TEPCO. However, certain questions remain.
:引用終了
ロシアの報道記事には「25人の専門家を派遣し、30時間を費やして修復作業を終了。事故は3時間伏せられ、メルトダウン一歩手前だった。」と書かれています。
そういえば、停電が発生したのは7時くらいでしたのに、報道の第一報が入ってきたのは9時とか10時でしたね。あの時は情報収集に追われて気が付きませんでしたが、確かに停電から数時間が経過して報道というのは遅すぎます。
単なる停電はなく、燃料プールも含めた電源の完全喪失です。下手をしたら本当に燃料プールでメルトダウンが発生して、北半球全域を覆い尽くしてしまうような大汚染が発生していたかもしれません。
「東電の危機意識が低い」と言うよりも、本当に東電は「元から積極的に公表する気が無かった」ということでしょう。彼らは人の命や健康よりも、自分たちの利権と体制維持のことばかり考えています。
私は彼らのような連中が福島第一原発を管理しているということが、日本の安全保障上最大の問題であるように感じます。中国や北朝鮮がどうのこうのと言うような意見がありますが、実際に福島県を壊滅させた東電の方がこの国の敵だと言えるでしょう。
停電の原因についても東電の発表によると、「ネズミの感電が原因」とのことですが、これも突っ込みどころが沢山あり、私は「ネズミとは別の要因があったのでは?」と考えています。
☆福島第1原発冷却システム停止問題 ネズミの感電が原因か
URL http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/domestic/fukushima_nuclear_plant/?1363777203
引用:
福島第1原発で停電が起きて、冷却システムが停止していた問題で、電源盤の内部の壁などに黒い焦げ跡があり、ネズミが感電し、ショートさせた可能性があることがわかった。(フジテレビ系(FNN))
:引用終了
停電の原因はネズミではなく、もしかすると2号機が何か関係しているかもしれません。
東京新聞には「2号機プールの冷却システムは電源工事のため十八日朝から停止していたが、午後六時半すぎに冷却を再開した」と書かれており、福島第一原発で停電が発生する直前に2号機で冷却システムが動き出していたことが分かります。
時間にしてわずか30分です。偶然と言うにはあまりにもタイミングがピッタリ。
☆福島第一原発で停電 燃料プール冷却停止
URL http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2013031902000110.html
引用:
東電によると、十八日午後四時の時点で、1~4号機プールの水温は一三・七~二五度。このまま冷却できなければ、最も水温が高い4号機では四~五日で、余裕を持って安全を確保するために定められた保安規定上の管理温度の上限である六五度に達する。
2号機プールの冷却システムは電源工事のため十八日朝から停止していたが、午後六時半すぎに冷却を再開した。
:引用終了
今回の停電では何故か、2号機の使用済燃料代替冷却設備だけは影響を受けていないことになっています。しかしながら、停電直前に2号機の冷却システムを再稼働させたという事実がある以上、私は各種システム間に何らかの繋がりがあったのでは?と疑っています。
☆福島第一原子力発電所における電源設備の不具合について
URL http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/handouts/2013/images/handouts_130319_01-j.pdf
福島第一原発2号機は唯一爆発していない原子炉です。未だに大量の放射性物質が内部にあり、福島原発作業員が一番警戒しているのがこの2号機であるとも言われています。
停電騒ぎの直後に「2号機で1000ミリシーベルト」というような情報もありましたし、どうにも2号機の状態が非常に気になるところです。
福島では今月の13日に今年最大の降下物放射能を測定している上に、福島第一原発2号機でも昨年末から継続して温度上昇を観測していました。
☆定時降下物環境放射能測定結果(暫定値)(第443報)
URL http://wwwcms.pref.fukushima.jp/download/1/koukabutsu443.pdf
☆ふくいちプラントメーター
URL http://fukuichi.mods.jp/?p=5%2C10&fname=p02.csv&cnt=48&update=%E6%9B%B4%E6%96%B0
今回の停電騒ぎで何も影響を受けていなければ良いのですが、直前にかなりの高温を観測していたこともあり、ちょっと気掛かりです。
2号機の温度情報などは閉鎖されてしまって見られませんが、今後も2号機関係の情報収集に力を入れようと思います。
☆福島原発事故は防げなかったのか(その3)2号機編
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自分と子どもを放射能から守るには(日本語版特別編集)