【今直也、小坪遊】東京電力福島第一原発で停電が発生し冷却設備が止まった問題で、東電は20日、停電の原因とみられる仮設配電盤で、端子が焦げて近くにネズミのような小動物の死骸が落ちていたと発表した。東電は小動物が原因でショートし、停電が起きた可能性があるとみている。
また、最後まで復旧できていなかった共用プールの冷却設備が同日未明に復旧し、停電発生から約29時間で全面的に復旧した。
東電は20日昼過ぎ、屋外の仮設配電盤に焦げ跡を見つけた。仮設配電盤は事故直後にトラックで運びこまれ、荷台に載せられたまま、停電が起きるまで使われていた。端子が焦げ、近くにネズミとみられる体長約15センチの小動物の死骸が落ちていた。東電は小動物が端子と接触し、大きな電流が流れてショートした可能性があるとみている。今後、原因を詳しく調べる。
※Twitterのサービスが混み合っている時など、ツイートが表示されない場合もあります。
朝日新聞社会部