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金持ちクラブが勝てない Jの特殊性(3月1日)
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【サッカー】香川 本田の代役じゃない! 仲間を生かし自分も生きる2013年3月20日 紙面から 【ドーハ松岡祐司】5大会連続のワールドカップ(W杯)出場を懸けたアジア最終予選のアウェー・ヨルダン戦(26日・アンマン)に向け、日本代表は19日、当地のハリファスタジアムで直前合宿2日目の練習を行った。トップ下を主戦場とするFW本田圭佑(26)=CSKAモスクワ=を故障で欠く中、FW香川真司(24)=マンチェスター・ユナイテッド=は「本田の代役」という配役を拒絶。イングランド代表FWルーニーから学んだ新たなプレー術で、世界最速のW杯切符をたぐり寄せる。日本代表は22日に当地で強化試合・カナダ戦に臨み、24日にチャーター機でアンマン入りする。 気温計は「30度」を指し示したが、夕暮れのドーハを包み込む暖風はどこか心地良い。日の丸モードに突入した香川は「一人一人が個性を出し、お互いが個性を引き出し合えるようなサッカーをしていきたい」と大一番に向けて表明した。その言葉の背景にはマンUで培った思考の変化がある。昨夏に移籍後、香川は近しい知人にこう漏らしている。「ルーニーは本当にすごい」 圧倒的な攻撃力を持つルーニーは1トップ、トップ下、左右のアタッカーという4役を見事に演じ切る。さらに、自分だけでなく、周囲の仲間の能力さえも引き出してしまう能力に、誰よりも香川がべたぼれなのだ。故障や重圧と苦闘しながら、ピッチ上で輝けたのはルーニーがいたから−。その存在理由を、香川は肌身を持って知った。 ビッグプレーヤーが集うインテルで長友が急成長したように、香川自身も加速度的な進化を感じ取っている。 「ユナイテッドには素晴らしい選手がたくさんいて、得られるものがたくさんある。毎日が刺激的でいろんなものを吸収できている。日々、成長できる環境、吸収できる環境」 だからこそ、「本田の代役」という短絡的な思考はない。香川は「(代役とは)違いますね。(本田のような身体の)強さは、僕は持っていない」と少しだけいら立ち、こう言った。 「1人でやるわけじゃないし、誰か1人のチームじゃない。全員でやるわけだから、2列目、FW、ボランチといかに連動して戦うか。もちろん個の強さは求められるし、そこは自分次第だけど、自分は仲間をサポートして、みんなで連係してやっていきたい」 かつてはトップ下にこだわっていた。自分のプレーを表現することに執着していた。いまは違う。仲間を生かして、自分も生きる。ルーニーから学んだ「二刀流」のプレー術で、日本国民にW杯切符を届ける。 PR情報
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