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【大リーグ】

松坂、開幕メジャーならず マイナーでインディアンス残留

2013年3月20日 紙面から

 インディアンスは18日、マイナー契約を結んでいた松坂大輔投手(32)を開幕時にメジャー登録しないと発表した。AP通信をはじめ複数の米メディアが同日報じた。メジャーキャンプへの招待選手からメジャー昇格、開幕時には先発ローテーション投手として名を連ねるという望みは現時点ではかなわなかったが、松坂は退団せずにイ軍に残留する。マイナーで調整を続け、メジャーから“お呼びがかかる”のを待つつもりだ。

 松坂は18日に話をしたフランコナ監督とアントネッティGMから「できることなら残ってほしい。もう少し時間をかけて、この球団で投げてほしい」と言われたという。これを受け、松坂は「他(球団)に行くという選択肢もあるが、自分も残りたいと思っている。じっくりやるための時間を与えてもらったとプラスに考えている」と話した。

 労使協定により、メジャーで6年間プレーしてFAになり、開幕マイナーに合意した場合は10万ドル(約950万円)の“残留ボーナス”が発生するため、実質的に松坂の月給は約1万8000ドル(約170万円)。また、希望すれば6月1日に自ら契約を破棄できる。

 今春のオープン戦は登板4試合(計8イニング)で防御率2.25と数字上はまずまずも、11日のエンゼルス戦で右ふくらはぎを痛めて1イニングで緊急降板するなど、やや調整が遅れていた。松坂は「何よりも大事なのは、球速に改善の余地があること。球速以外は準備はできた。だからこそ、フロントも今回の決断を下したんだと思う」と前向きに話した。

 全盛期の松坂は150キロ台中盤の球速を誇ったが、2011年6月に右肘の靱帯(じんたい)修復手術を受けた影響で、今春は最速が91マイル(約146キロ)。平均では90マイル(約145キロ)未満でかつての球威が鳴りを潜めている。この手術は元の状態に戻るまで最低でも2年を要するとされ、今季中の完全復活が期待される。

 

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